「感動」の効果①
私たちは、ある出来事を直接的、あるいは間接的に体験することで、深く感動することがあります。
例えば、自分の努力が報われたときや、映画やテレビの特定のシーンを見た時などに、
強く心を動かされたような感覚を抱き、時に涙を流すこともあります。
その感覚はとても強く、余韻も長期に渡り続くことがあります(戸梶, 2001)。
感動すること自体はポジティブな感情ですが、
この両方があるところが面白いものです。
パワースポットを訪れると、いろんな景色や物語に触れることが出来ます。感動的な体験をされる方も多いのではないでしょうか。
今回は、この「感動」することについて、心理学の視点から掘り下げていきます。
感動の定義
感動について、戸梶(1998)は「強い共感を呼ぶ場面や、極めて稀な場面で起きる非常に強い情動」と定義しています。
その上で、戸梶(2004)では、以下のように述べています。
それでは、感動の体験により、具体的にどのような望ましい効果を得ることができるのでしょうか?
感動の効果
柴田(1997)の研究では、民間の演劇鑑賞サークル会員と大学生を対象に、感動体験の想起と他の心理指標との関連について検討した。
その結果、サークル会員では感動体験の想起と、時間的展望(*)の広がりや精神的健康との関連が見られました。
また、大学生においては、時間的展望の広がりと共に、心理的身体的不健康感、対人関係に対する不適応感、それらに伴う欲求の変化との関連が顕著に見られました。
この結果から、感動体験の想起が及ぼす心理的影響は、年齢あるいは経験によって異なるものであると述べています。
続く
写真:沖縄
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