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【#私の光文社新書】非属の才能

「空気が読めない奴」と言われたことのあるあなた。まわりから浮いてるあなた。「こんな世の中おかしい」と感じているあなた。本当は行列なんかに並びたくないと思っているあなた。のけ者になったことのあるあなた。
おめでとうございます。あなたには"非属の才能"があります。

僕が筆者の山田玲司さんを知ったのは、高校時代に読んだ漫画「Bバージン」でした。

この漫画は、ある「コンプレックス」を持つ主人公である男子学生が、姉に「モテるためのマニュアル」を仕込まれるところから始まります。

「モテるためのマニュアル」を身につけ、意中の女子にアプローチしますが、なかなか実らず…。

実らぬ恋の理由がわかり、苦悩と挫折を味わったところで、再び主人公を立ち上がらせたものは…。

だいたいこんなストーリーなのですが、もしよかったらぜひ読んでいただきたい漫画です👍

その漫画の作者が、「非属の才能」という興味をひかれるタイトルの新書を出されてましたので、僕としては「迷わず買う」の一択でした😆

はじめに 「みんなと同じ」はもうやめよう
第1章 誰の中にも「プチ佳祐」がいる
第2章 ブルース・リーになる試験はない
第3章 定置網にかかった人生でいいのか?
第4章 「変わり者」が群れを動かす
第5章 非属の扉をこじ開ける方法
第6章 独創性は孤立が作る
第7章 和をもって属さず
おわりに 「みんなと違う」をはじめよう

僕は社会人になった頃から、多数派ではなく、少数派に入ることが多かったんです。

そして、職場では当然のように少数派は多数派に抑え込まれます。

当時、僕は病院で働く相談員(MSW)でした。

「患者さんや家族の希望する日に退院させられなくて、何が『患者さん中心の医療』だ!」

1人の職員がそう言い続けたところで、耳を傾けてくれるのはごく一部の人でした。

「大人になりなよ」

「役割分担よ。ここでできないことは、別の病院や施設がするべきよ」

「そんなことをするために、給料を払っているわけではありません。それがしたければ、よそに行きなさい」

何度言われた言葉でしょうか。


そんなとき、この本に出会い、僕は救われました。

ケアマネを取得したことをきっかけに、脱北するように(表現が悪くてすみません)退職しました。

もし、あのまま「自分がおかしいんだ」と自分自身を否定し続けていれば、今頃どうなっていたのか想像できません。


昨年、ある介護職員から退職したいと言われました。

理由は、「若いうちに、今しかできないと思うんで、トラックドライバーをやってみたいんです!」

でした。

介護職員としての経験は5年を過ぎ、今から中堅職員として後輩の指導を担ってほしいと思っていた矢先でした。

けど…

「やってみなよ!」

と僕は背中を押しました。

そのまま介護職を続けていても、「もし、あの時転職していれば…」とモヤモヤした気持ちを抱えたままになるでしょう。

話を聞くと、衝動的な思いつきではなく、1年くらいかけて悩んだ末の結論とのこと。

「もし少数派でも、恥じることなく堂々と生きてほしい」

時にはそんな思いを伝えながら、これからも仕事や子育てをしていこうと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


#私の光文社新書