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【2023年4~6月】今年上場した「スライド作成のお手本にしたい」スタートアップ5選

みなさんこんにちは。
資料デザインのリサーチや分析に取り組むパワーポイントのスペシャリスト、パワポ研です。

今回は、2023年4~6月に上場したスタートアップ企業に焦点を当て、その中から特にスライド作成の参考にすべきだと考えられる企業を5社紹介いたします。今回ご紹介する資料は2023年4月〜6月に各社が公開している「事業計画及び成長可能性に関する事項」となります。

なお、この「事業計画及び成長可能性に関する事項」については、宝の宝庫となる可能性を秘めておりますので、別記事で詳しく解説しております。

https://note.com/powerpoint_jp/n/ne5f9320352b5

それでは早速見ていきましょう。

ABEJA

(株)ABEJAは2023年6月13日に上場した、BtoBのデジタルプラットフォーム事業事業を行う会社です。Techonology、Liberal Arts、Entreprenurshipを組み合わせた造語である「テクノプレナーシップ」を行動精神に掲げ、自社プロダクトであるABEJA Platformを基盤として、企業のデジタルトランスフォーメーション推進を支援しています。
パワポのデザインに関しては、イラストやアイコンを用いた細やかな描写が特徴的です。特に人が実行していた業務プロセスにAIを導入するフローなどの説明は、どうしても具体的なイメージがつきづらい領域であるため、イラストやアイコンを活用した図式化は非常に効果的だと考えられます。また、スライドのデザインのみならず、スライドの内容自体も企業のDX文脈では非常に汎用性の高いものとなっており、参考にできる要素が盛りだくさんです。

参考URL:https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/20230327536365/

Globee

(株)Globeeは2023年6月14日に上場したオンライン英語学習プラットフォームの開発・運営事業を主要事業として活動する企業です。社名であるGlobeeの由来は「Global」「education」「entertainment」の3つとなっており、「教育とエンターテイメントを融合するグローバル・カンパニー」を目指しています。
同社のスライドの特徴は「枠にとらわれない大胆なレイアウト」です。通常、スライドの左右下は一定の余白を確保し、受け手に圧迫感を与えないデザインを心がけるのですが、同社のスライドは余白が全くない、あるいは非常に狭いものも見受けられます。ただし、闇雲に余白を削っているのではなく、成長や開放のイメージを強くしたいものに限ってこのようなデザインを採用しているため、受け手として何かマイナスの印象を抱くことはないでしょう。
以前、「メッセージ型」と「コンテンツ型」という分類について解説しましたが、同社のスライドはメッセージ型に近い性質になっていると言えます。



参考URL:https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/20230327536778/

シーユーシー

(株)シーユーシーは2023年6月22日に上場した、医療機関支援及び訪問看護を行う企業です。前者の医療機関支援において「運営支援から売上成長支援まで、様々なソリューションをワンストップで提供」すると同時に、後者の訪問看護に関しては「子会社ソフィアメディを通じた居宅訪問看護サービスの提供」及び「子会社シーユーシー・ホスピスを通じた在宅ホスピス運営」を行っております。
同社のスライドの特徴はそのフォントにあります。多くのスライドがゴシック系のフォントを採用する中、同社のスライドは「明朝体」で構成されています。明朝体のフォントは大学の講義や一部の政府系資料など「お固め」の組織において採用される傾向が強い一方、デザインが地味になる傾向があるため、ビジネスにおいてはあまり採用されていないのが現状です。同社は医療や看護の支援を行うというビジネス特性上、派手すぎるデザインを避け、明朝体をベースとしたスライドになったと考察されますが、色数の絞り込みや余白の調整などによって視認性の高いデザインに仕上がっており、同種のビジネス領域では非常に参考になると思われます。

参考URL:https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/20230620506735/

リアルゲイト

(株)リアルゲイトは2023年6月22日に上場した、不動産に関するコンサルタント業務、不動産売買業務等を展開する企業です。「古いものに価値を、不動産にクリエイティブを、働き方に自由を」をミッションに掲げ、競争力を失った築古ビルの再生、収益力向上に取り組んでいます。
同社のスライドの特徴は「灰色の背景色をベースとした左右パネルの設計」です。灰色のスライドの上に左右2つの白色のコンテンツエリアを作り、そこにイラストや文章を書き込むという王道のパターンが多く見受けられますが、配色や余白のバランスも相まって非常に視認性が高いです。特に同社のようなデザインやイメージが重視される業界においては参考にできる事例となるでしょう。

参考URL:https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/20230621507573/

アイデミー

(株)アイデミーは2023年6月22日に上場した、AI/DXに関するプロダクト・ソリューション事業を展開する企業です。デジタル人材育成支援を行うための、「DXラーニング」プロダクトが売上の大部分を占め、その他「デジタル変革伴走型支援」や「個人向けAI/DXリスキリング支援」などにも注力しています。
スライドデザインの特徴はベースカラーの緑を複数のグラデーションで展開しつつ、随所にアクセントカラーの黄色を採用している点です。通常オブジェクトを中心にベースカラーの色を当てはめることが多いですが、同社のスライドはメッセージや強調したい文章にもベースカラーである緑色を活用しており、黒(通常の文章)と緑(強調したい文章)のバランスも隠されたデザインのポイントだと言えるでしょう。ベースカラーを1色に絞るのはスライド作成の基本中の基本ですが、その結果見栄えが地味になった場合は同社のスライドがヒントになりそうです。

参考URL:https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/20230621507753/

まとめ

いかがでしたでしょうか。上場するスタートアップ企業のスライドは、今風のデザインを採用している傾向が強く、ビジネスモデルも含め参考になるため、情報収集の効率が非常に高いコンテンツだと言えます。特に今回紹介した5社は社歴のある大企業とは一味違うテイストのデザインを採用しているため、最近のトレンドを感じていただけたと思います。「事業計画及び成長可能性に関する事項」に関する情報は、Twitter等で随時紹介しておりますので、パワポ研をフォローいただき、ご覧ください!

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