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【2023年1~3月】今年上場した「スライド作成のお手本にしたい」スタートアップ5選

みなさんこんにちは。
資料デザインのリサーチや分析に取り組むパワーポイントのスペシャリスト、パワポ研です。

今回は、2023年1~3月に上場したスタートアップ企業に焦点を当て、その中から特にスライド作成の参考にすべきだと考えられる企業を5社紹介いたします。今回ご紹介する資料は2023年1月〜3月に各社が公開している「事業計画及び成長可能性に関する事項」となります。

なお、この「事業計画及び成長可能性に関する事項」については、宝の宝庫となる可能性を秘めておりますので、別記事で詳しく解説しております。

https://note.com/powerpoint_jp/n/ne5f9320352b5

それでは早速見ていきましょう。

カバー

カバー(株)は2023年3月27日に上場した、VTuber関連事業を行う会社です。「つくろう。世界が愛するカルチャーを。」をミッションに掲げ、VTuberプロダクション「hololiveproduction」の世界展開を軸に日本発で最先端の二次元エンターテインメントを提供しています。
パワポのデザインに関しては、全てのスライドの背景が灰色となっているのが特徴的です。最近、デフォルトの白ではなく、部分的(または全面的)に背景色に灰色を採用している企業が増えてきましたが、印刷を前提とせず、web上での視認性を高めることを優先した結果だと考えられます。今回、カバー社は明るめの青色をメインカラーとして採用していますが、灰色の背景色であれば、ほぼすべての色と相性が良いため、さらなる研究の余地がありそうです。

参考URL:https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/20230327536365/

モンスターラボホールディングス

(株)モンスターラボホールディングスは2023年3月28日に上場した大手企業向けデジタルコンサルティング事業を主要事業として活動する企業です。コンサルティングを行う中で見えてきた、市場の共通課題に対して“SaaS型” プロダクトを提供する事業もあわせて展開しています。
同社のスライドの特徴は何と言ってもその個性的なオブジェクトです。タワーのような帯グラフや棒グラフ、割合を示すドーナツなどが、散りばめられており、それぞれが個性的でスタイリッシュなデザインになっています。また、スライドの大部分が白と灰色で占められているため、黄色のグラフがひときわ目立つような構成となっており、読み手に配慮した配色バランスだと言えます。

参考URL:https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/20230327536778/

Arnet

(株)Arentは2023年3月28日に上場した、建設業界のニッチ領域の課題解決を目指す企業です。「暗黙知を民主化する。」をミッションに掲げ、市場規模60兆円といわれる建設市場のデジタル化を推進しています。
同社のスライドの特徴は「横線」を用いずに、ブロックを使って文字やグラフを切り分けている点にあります。一般にタイトルやメッセージ、小見出しなどは下線や横線を使って目立たせることが多いのですが、Arent社は上手く灰色や黒色のブロックを使い、視認性を高めています。また、それぞれのブロックが角丸になっており、親しみやすい印象を演出しているのも、一つのテクニックといえるでしょう。

参考URL:https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/20230324535656/

AnyMind Group

AnyMind Group(株)は2023年3月29日に上場した、マーケティング、ブランディング事業をグローバルに展開する企業です。一気通貫でソリューション提供を行うブランドコマース領域、各国のパブリッシャー及びクリエイターのローカルネットワークを構築するパートナーグロース領域の相乗効果で事業拡大を推進しています。
同社のスライドの特徴は「赤」「青」「黃」の3色をバランスよく使けている点にあります。一般的にメインカラーとアクセントカラーは一色ずつで、色数が多くなればなるほどスライドとしてのまとまりがなくなる傾向にありますが、AnyMind Groupは3色の明度や彩度を調整することにより、多色のデザインに成功しています。フォントや背景のブロックの形状にも工夫があり、これだけの色数と情報量でも圧迫感を感じないスライドとなっております。

参考URL:https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/20230328537851/

アイビス

(株)アイビスは2023年3月23日に上場した、モバイル事業(自社製品)、ソリューション事業(IT技術者派遣、受託開発)を展開する企業です。創業来20年以上、モバイルアプリ開発に注力しており、そのノウハウの蓄積をソリューション事業として切り出して提供しています。
スライドデザインの特徴はオレンジと黄緑を組み合わせた配色を採用している点です。この二色をメインカラーとしている会社はほとんど存在せず、一目見てアイビス社のスライドであるという認知を獲得することに成功しています。また、それぞれのグラフが極限まで縦線、横線を排除して作成されているのも注目すべき要素の一つであり、グラフ作りの参考にしたいスライドです。

参考URL:https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/20230315530735/

まとめ

いかがでしたでしょうか。上場するスタートアップ企業のスライドは、今風のデザインを採用している傾向が強く、ビジネスモデルも含め参考になるため、情報収集の効率が非常に高いコンテンツだと言えます。特に今回紹介した5社は社歴のある大企業とは一味違うテイストのデザインを採用しているため、最近のトレンドを感じていただけたと思います。「事業計画及び成長可能性に関する事項」に関する情報は、Twitter等で随時紹介しておりますので、パワポ研をフォローいただき、ご覧ください!

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