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「白と黒」の始まり

長年、私の作品を知っているお友達から「里奈さん、いつも描くカラフルな作品ではなく、白黒のみで描くことできますか?」という提案から、この個展は始まりました。

私は画家活動を始めてからずっと、カラフルに描くことの楽しさに魅了されてきました。たくさんの色を使ってもごちゃごちゃにならず、私らしい色の組み合わせで世界を描くことがとても好きです。ボールペンや鉛筆など黒1色で、クロッキー帳やスケッチブックにラフなものは描いてきましたが、それはあくまでスケッチのようなもので作品とは全く違うものでした。


ボールペンの楽描き
作品のラフ

POWER SEEDパワーシード作品=「カラフルさ」が作品の一つの特徴でもあります。それを一切なくして、「白と黒の2色のみ」で作品を描くこと自体、私にとってはとても大胆な挑戦だなと思いました。でもだからこそ今までやってこなかった、表現方法に、ワクワクし試してみたくなり、個展でやってみようと決意しました。

描いてみて

一番引き立てたい部分から塗ってみた

考えるより、まず行動。白と黒の絵具のみを使い描き始めました。
頭の中で出来上がった原案は、いつも通りフルカラーです。
それを白と黒の世界に置き換えていく。

どこに濃淡をつけ、どのように遠近感を表現するか、重なる部分はどうしようか…などを考えながら、カラー作品を白黒に変えていくのは、思いの外カラーで描くより手間がかかりました。

色を重ねていく

また、出来上がっていく中で「ここは、少しわかりづらいな」など白と黒の濃淡を変えながら、塗り直したりもしました。
その頭の中で考えたり、塗り直したりすることで、正解に近づけていく作業が難問を解いていくようで、ものすごく新鮮で楽しいです。

作品をみた人の感想を聞いて

笑顔の源展でのライブペイント

前回のグループ展「笑顔の源展」で、私は白黒作品をライブペイントをしながら描いていました。その時、訪れたお客様が作品を見て「この空はどんな色かな?秋だからきっと澄んだ青なんだろうなぁ」とお話してくださいました。

赤とんぼを追いかけて / F6

その言葉を聞いて、「そっか!白黒の作品には見る人に色を想像してもらえる自由さがあるんだ」と気づきました。墨の濃淡ではないけれど水墨画のように、白と黒で作った色で描く作品には、見る側に色を想像させることのできる余白を創る面白さと魅力を持っているんだと、新しい視点を得ました。

手描きトートも白と黒

手描きトート「緑の森のカメレオン」
アップ
ミニトート「しまブタ」

今回の個展で展示販売する手描きトートも、白黒で描いています。出来上がりを見て、いつもより大人っぽさが引き立ってます。裏面はミニトートも特別バージョンで|POWER SEED《パワーシード》のロゴと「SHIRO TO KURO」と入っています。

ロゴとSHIRO TO KURO
ミニトートにも入ってます

在廊予定日は、その都度SNSでお伝えします

9日からいよいよ始まります。1ヶ月という長い期間の個展ではありますが、
場所が雑貨屋さんの中になるので、優しいスタッフの皆様がお迎えしてくださいます。
初日の9日には行く予定ですが、その後はお店の人にお伺いしてその都度、在廊する日にSNSなどで告知いたします。

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それでは、ぜひ皆様新鮮な「白と黒」の世界をお楽しみください。

個展の情報

北澤里奈個展『白と黒』
期間:2023年10月9日(月)〜11月5日(日) 10時00分〜21時00分
場所: 東京都千代田区丸の内1丁目9番1号グランスタ東京B1 「こだわりマルシェ for a year」

場所はこちら!
個展「白と黒」

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