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作品が出来上がるまで

はじめに

たまには違った角度から作品をお届けしてみようと思います。
(密かに今年の目標は、文章でも表現することなので)

景色や、昆虫、動物、植物など実際あるものを描くときは何度も何度もスケッチしたり、書き込んで、自分の作風に近づけていきます。
今回はその様子を細かくお伝えします。

1.取材(観察)

メモ帳に文字(文章)で特徴書く。
絵ではなく、「コトバ」でメモして後でその言葉を頼りに
空想を膨らませることあるので、第一印象やその時の状況を
「コトバ」で表現しておきます。

オオイヌノフグリ》

春真っ先に見かける小さな花「春来たよ」って言ってくれてる
  • 空が淡い薄い水色で、うす雲が多い日

  • 晴れていなくても明るい曇りなら咲く

  • とても小さい花だけど、近づくとインパクトある

  • 摘むとすぐ花が取れる

  • たくさん集まると、水色のじゅうたんに見える

  • 花びら4枚、それぞれ色の濃さが違う。青い線ある(5本〜10本以上)

  • もりもりと茂っているところもあれば、日陰はヒョロリとしている

  • 茎が伸びた先に花、蕾がある

  • 茎は茶色、葉っぱ幾重にも重なってこっちも緑の花のよう

  • 葉はギザギザ

  • タネが入った袋の形がおそらく名前の由来なのだろう

  • オオイヌノフグリの下にダンゴムシ、てんとう虫いる

など気づいたこと、特徴をメモしています。


2.スケッチもしくは写真におさめる

虫眼鏡で見ると見やすいですね
作品作りのためにキャラクターと撮影📸

摘んで持って帰ってきてスケッチもしますが、不意に出かけ先で見つけることの多い雑草、昆虫は写真を撮って帰ってきてからスケッチします。ありがたい、便利な世の中ですね。

POWER SEEDの雑草雑貨店を営む「園子さんと花ちゃん」

雑草たちを写真に納める時、「紙で小人を作って一緒に写真撮ったらサイズわかりやすいかも」と作った紙のキャラクターが、まさかの4月始まりの朝ドラ「らんまん」のOPとかぶってしまった💦(真似したわけでは決してないです💦)

3.ありのままの形を描く

絵具ではなく色鉛筆で色塗ります

全体を描き終えたら、分解して花や葉っぱ、種、根っこなど詳しく記録しておきます(学者ではないので、専門的なことまでは調べないですが、物語として描きたいなというヒントになりそうな部分を細かくスケッチします)

なるべく本物に近い色をメモしておく
茎の部分
観察楽しい
種子(この形が名前の由来かな…)

4.何度も描いて、セミリアル(キャラクター化)に近づけていく

デフォルメした作品

スケッチして描いて確認した形を少しずつ線を減らしていきデフォルメしていく。この作業が、とても苦労がするが楽しい。簡略化するのに私はスケッチしてからでないと上手く描けません。

5.作品の出来上がり

ぼくらはみんな生きている

リアルに描くか、セミリアルに描くか、デフォルメして描くかは描きたい物語に合わせて変えています。私の作品には植物が本当にたくさん出てきます。小さい頃から、植物に元気をもらっていた(安心する)ので、作品にもその想いがいつも入っているように思います。

描きたいモチーフ(今回はオオイヌノフグリ)に出会うと制作過程はこの順序で進んでいきます!
モチーフが季節や空気感でも同じ。
「面白い!」→「記録」→「記録して気づいた面白さ」→「形にする」→「デフォルメする」→「作品になる」

ぜひ、他の作品も見てくださいね!
読んでいただきありがとうございました!!



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