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詩のようなもの

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小説の合間に。
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#即興詩

詩『縁』

感謝される謂れはない。 恐ろしい話だった。 赤子の頬に止まった蚊が血を吸っている。それは…

詩『必然』

あなたが別の誰かであった時、振り返ると、ありがとうと言って立っていたのはあなただった。あ…

詩『日常』

日常からの逃走。少女はそう言って飛んだ。もっともらしいことを言った大人は全員有罪だった。…

詩『通勤電車にて』

この電車、昨日も止まりましたよね。いや、昨日だけじゃない。一昨日もその前の日も止まりまし…

詩『アレクサンドルと亡霊』

大人たちがうさぎを奪いに来たから私はトイレに行けず部屋の真ん中で失禁した。お母さんは部屋…