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指導者のマインドが選手の成長を左右する

最近、キャロル・S・ドゥエックの「MINDSET」という本を読んでいる。
内容は、人々のもつマインドセット(=その人のものの考え方の根底にあるもの)が仕事の成果や人間関係にどのように影響するかということについて書かれている。

とっても勉強になったので、記事にまとめておく。ちなみにまだ読んでいる途中だが。

この本では2つのマインドセットが比較されている。
「硬直マインドセット」と「しなやかマインドセット」だ。

これらの違いは様々にあるが、それを端的に表すために「うさぎとかめ」の童話を思い出してほしい。

うさぎはかめに勝てると思い込んで勝負を挑むが最終的には負けてしまう。
このときのうさぎのマインドが「硬直マインドセット」だ。

硬直マインドセットの人は、人の能力は才能によって定義されると考える。
つまり、人の能力は努力しても大して変わらないと思い込んでいる。

それに対して「しなやかマインドセット」の人は自分の能力を努力によって伸ばすことができると考えている。だから、自分の足りない部分や自身に対する批判を受け止め、常に改善のために努力する。

うさぎとかめの童話で言うところのかめが「しなやかマインドセット」にあたる。

もし、かめが「硬直マインドセット」であったなら「どうせうさぎには頑張っても勝てないから諦めよう」となっていたはずだ。
かめは自分が遅いことを知っていたから、休むことなくゆっくり前に進み続けたのだ。

このように本の主旨を理解したうえで、自分自身に目を向けてみるとなんと「硬直マインドセット」の言動が多いことかと嘆くことになる…。

例えば、バスケ初心者だからまだここまでしかできないだろうと勝手に決めつける。バスケ初心者でも努力すれば予想以上の成長を遂げることができるのに。

また、目先の試合の結果に囚われてしまう。それは、指導者としての実力不足が露呈してしまうのが怖いからだ。自分が未熟だと指摘されるのが怖いからだ。これは「硬直マインドセット」になる。努力で自分を変えられると信じているならば、自分に不都合な結果も受け止めることができるからだ。

本のなかでも言われているが、どんなときでも「しなやかマインドセット」でいられる人はなかなかいない。しかし、基本の状態が「しなやか」か「硬直」かというのは自分自身で変えることができるはずだ。


コーチとして、選手に求める資質を私自身が備えている必要がある。
となれば、まずは私がしなやかマインドセットで過ごし、選手と接することが必要だろう。

しなやかマインドセットとは、自分の能力は努力によって変えることができるという考え方だ。

苦しい結果が出たとしても、改善を続けて、絶対最後は成功させる。
そういうかめのような謙虚で粘り強いメンタルセットなのである。

なんだか、ワクワクしてきた。

頑張れ、自分!


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