創作活動をしている友人の信念のハナシ.

さてさて、こんばんは。
いかがお過ごしでしょうか。

すっかり夏も過ぎ去ったな、と感じる日々がやってまいりました。
数日前なんかは中秋の名月。とっても綺麗でした。
皆さんも空を見上げましたでしょうか?

そんな一点の欠けもない満月の月光に照らされながら、私は何をしていたかと申しますと、旧友とサウナに行っておりました。

そう何を隠そう私、サウナーなのです。最近は就職活動が忙しく、あまり行けてはいませんが、月に1度は最低でも行こう、と決めております。

それによく付き合ってくれるのが、中学生以来の旧友です。今回の記事は主に彼について書いていこうと考えます。
私自身彼から多くのことを学んでいるからです。

彼は、今現在創作活動を行い、それで生計を立てていこうとしているところです。

中学生の時分より小説を読むことが彼は大好きで、西尾維新さんの物語シリーズをよく読んでいた記憶があります。

そんな彼は、とても文才に溢れていました。国語力の塊とも形容できるでしょうか。選ぶ語彙が秀逸で、多くの人が彼の話術に引き込まれていたと思います。私もその中のひとりで、今現在の私の話の組み立て方は彼を真似た部分が多いです。

しかし、彼は大学進学という進路を選択しませんでした。
私を含め、周囲の人間の大半が反対したでしょう。
当時彼は、「俺のしたいことに必要ないから」とその意見を一蹴していました。

そして彼はそのまま社会人となったのです。
私は全く彼の意図が分からず、「あいつのしたいことが公務員??」とずっと頭を捻っていました。

そして現在。彼は社会人をしつつ創作活動を並行して行い、活動開始から1年半という驚愕の速さで才能を開花させたのです。

そんな彼がととのい中、私に説いてくれた言葉があります。

「伝えたいことが先に来ないと何事もダメ。伝えたいことなしに物事をすると全てが途中で頓挫する。」と。

なるほど、と感じました。

物事を逆算して捉える、とも解釈できるでしょうか。

伝えたいこと、とは何でしょうか。

誰かにこうなってほしい・自分はこうであるという矜持の表現・誰かへのSOSなどなど…

それらを念頭に置いて行動するべきだということでしょう。

がむしゃらに行動しても、それは結実するケースは稀でしょう。
できた実がたまたま欲しかった果実であった場合のみです。

りんごが食べたいと思っている人ががむしゃらにりんご畑を探していたとしましょう。片っ端から探していく姿を見て、「なんと非効率なんだろう」と多くの人が感じるでしょう。

しかしその非効率さは、本人が自覚しにくいという点に留意するべきです。まさに岡目八目という状況ですね。
”りんごがほしい”と自ら認知し、そしてりんごの特産地が青森県であると調べて向かう方が効率的であるでしょう。

しかしここでまた注意しなければならないのは、ゴールテープ(点)を設定するのではなく、ゴールゾーン(線)を設定する必要があるということです。

点のゴールは、麻薬に似ています。強烈な快楽をもたらします。例えば、いい車を買う、昇進する、お給料が増える、小説・絵などの創作物を作りたい、などです。こちらはかなり定量的に、目に見えたものが多いです。

線のゴールの快楽は、微弱です。しかし、立ち返って見た時の達成感が段違いです。その理由は単純で、達成感がないからです。定性的にしか認識できないんですね。
例えば、
”小説などの創作物を作って,”多くの人の価値観を〇〇の方向に変えたい。
”スポーツ選手になって,”同じスポーツをしている小中学生、特に同じポジションの人たちに自分のこういうところを真似して欲しい。
などでしょうか。

私は個人的に、後者のような生き方をしたいと考えています。
というより、そうすることでしか恐らく真の意味での幸福を掴めないと考えています。かなり確信に近い。

当然ながら、前者を積み重ねていく生き方だってあります。
生き様は人それぞれで、何を大切にするかなんてこと当人が決めることですから。

私は、それができない人間であるというだけの話です。

皆さん1人1人が、信念を持ってどちらかを選ぶんです。
”〇〇さんがこうしてたから~”や、”なんとなくこっちかな~”じゃダメなんです。

何故か。

人間らしくないからです。

過去の記事をご覧いただければわかることなのですが、
我々は幸運なことに人間として生を受けています。

少なくとも私がなりたい人間という種は、思考を放棄しません。思考を重ねるから人間なんです。自ら己の価値をヒトという小さな箱に落とし込む行為はあってはなりません。

思考を重ね、その結果が金や、肩書きや、名声、評価であるならそれは紛れもない人間です。人間らしい生き方をしているといえます。

また、どちらにも決めることができないというケースも、またそれはそれで良いと思います。(なんなら今私はこれです)
しかしながらどちらがいいか、その探求心だけは忘れずにいたいものです。


...さて、今回の記事は非常に長くなってしまいました。
2日に渡って書いたからかもしれません。

ここまで読んでくださった方、貴重な時間を割いて読んでくださってありがとうございます。
如何せん私は同世代の中では思想が強いと揶揄されることが多く...
先日もバーで友人らと飲んでいたところ店員さんに「お兄さん思想つよっ」と店内BGMを般若心経に変えられてしまいました...(笑)

こんな意見もあるのか~程度に留めておいていただけると幸いです。

ではまた。

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