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『LIVE BEYOOOOOND1St』をどうにかして宝塚や演劇クラスタへ届けたい。

最近BEYOOOOONDSの『都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて』が、ひょんなことからジャニーズファンに刺さってTikTokやTwitterで拡散され局地的に話題になっていることは前回書いた。

まだまだコロナ禍で暗い状況が続く僕の生活ではあるが、本日とあるBlu-rayが届いた。BEYOOOOONDSがはじめてZepp DiverCityで単独ライブを行った模様を収めた『LIVE BEYOOOOOND1S』である。

昨年12月2日の話だ。もう、なんだか遠い昔のようだ。

僕は行けなかった。普通に落選した。BEYOOOOONDSのライブ、行きたくて仕方ないのに昨年は悉く落選した。今年こそはと思っていたら、この状況である。日々の生活、何もしていなくても心が疲弊し荒みだす。

そんなことはどうでもいいか。早速、開封して視聴した。

「最高だ」としか言いようがない。

ライブ初日のことは覚えている。参加したヲタ(著名人ヲタ含む)が手放しで大絶賛していた。「こんなライブ観たことない」「演出もパフォーマンスも異次元」「あんなアンコールはじめて体験した」などと最後の感想は意味が分からなかったが、軒並み大絶賛の嵐だった。

僕はそんな浮かれた感想を「ぐぬぬ」と苦虫を噛みしめるように眺めていた。ライブから遡ること1ヶ月前に発売された1stアルバムの出来も素晴らしく、あれら魅惑の楽曲を全て披露したのだと思うと参加していない自分が信じられなかった。

そんな思い出が蘇りつつ、本当に素晴らしい内容で感動したので、どうにかこれを世の中に広めたい。この感動を共有したい、と思った次第だ。

特にジャニオタな人たちにも観てもらいたいし、BEYOOOOONDSのコンセプトである【寸劇】を交えた楽曲の数々は、例えばミュージカルが好きな演劇オタな人や宝塚をこよなく愛すヅカオタな人たちにも刺さるはずだと思っている。なぜなら僕がミュージカルや宝塚も好きなハロヲタだから。

とりあえずBlu-rayのCM動画で雰囲気を感じてほしい。

ほら、もう楽しそう。コロコロ変わる楽曲とメンバーのパフォーマンスはダイジェストだけでも伝わるだろう。

特に冒頭の『小夜曲“眼鏡の男の子”』から始まる寸劇、そこからの『眼鏡の男の子』『恋のおスウィング』『文化祭実行委員長の恋』『元年バンジージャンプ』という4曲の流れだけでも観て貰えれば確実に「好き!」と言うはずだ。

なかでも『恋のおスウィング』は、ぺこぱの「時を戻そう」を彷彿とさせる時空の巻き戻しを寸劇で表現し、『眼鏡の男の子』に登場する「お嬢様風なお嬢様」こと島倉りか、岡村美波をフィーチャーして楽曲が展開していく。

曲自体もスウィングジャズをモチーフにしておりミュージカルの大団円の時のような不思議な感動すら覚えるエモさがある。下のリンクはBlu-rayにも収録されている当日のライブ映像なので、ぜひ観てほしい。時間も指定してあるのでクリックしたら曲がすぐはじまるよ。

この曲、ミュージカル好きな人はドンピシャでハマると思うのだ。

そして中盤はBEYOOOOONDSを構成する各ユニット、CHICA#TETSUSと雨ノ森川海、オーディション組のオリジナル曲が次々と披露される。ジャニオタにも刺さった『都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて』も当然あるが、僕はこちらの『高輪ゲートウェイ駅ができる頃には』が大好きだ。

ユーミンの『中央フリーウェイ』をオマージュしつつ往年のシティポップを思い出すアラフォー世代のど真ん中を直撃する名曲である。とても可愛い。

あと、ここに映像とか貼れないけどオーディション組の3人による『We Need Name!』も宝塚やミュージカル好きな人たちにオススメしたい。CM動画の途中にも少しある曲だが、もう完全に世界観がディズニープリンセス。

もともとメンバーの平井美葉ちゃんは重度の宝塚オタで、なにかっていうと花組ポーズを捻じ込んだり、自己紹介では毎回、雪組の『若き日の唄は忘れじ』を好きな演目として紹介するくらいの子だ。

自身もバレエやコンテンポラリーダンスに精通しており、その歌声は完全に宝塚の男役さんのような美しいアルトボイスで、先日もコロナ禍で無観客ライブとなってしまったハロプロ全体のひなフェスというライブでもソロで1曲披露して、歌い終わった時に舞台袖のハロプロメンバーが「キャーー!」と歓声を思わず上げるレベルのイケメン声なのだ。

バースデーイベントの模様を下に貼ったので、観てみて。

そんな子がイケメンプリンス風に歌い、もう一人の里吉うたのちゃんがモーニング娘。OGの石川梨華ちゃんみたいな声でプリンセスを気取り、小林萌花ちゃんの超絶ピアノが世界観を見事に構築する。

僕は何故だかこの曲を聴いた瞬間、アニメ『赤ずきんチャチャ』のドラマCDを思い出した。分かる人がいるかどうか、チャチャは少女マンガなんだけどアニメでは突然ミュージカル調になったり、ドラマCDまるごとミュージカルだったりする傑作なのだ。あ、チャチャも見たくなってきた。

そして後半はBEYOOOOONDSのシングル曲や盛り上がる曲がノンストップで繰り広げられる。『アツイ!』とかも良いのだが、僕はアルバム曲の『恋愛奉行』が好きだ。これもちょっと一風変わった歌舞伎チックな楽曲で、メインで歌う芸達者な高瀬くるみに圧倒される。

本編ラストもアルバム曲の『伸びしろ~Beyond the World』でハロプロの未来の伸びしろと希望を十二分に感じながらアンコール。かと思いきや、これが噂のアンコールをさせないアンコールで笑ってしまった。当日の会場のざわつきも完全に伝わって面白い。

最後までアップフロント制作陣がBEYOOOOONDSでふざけてやろうとネタを詰め込んでいる。良いライブだ。Blu-rayで観てしみじみ思うくらいだから、当日の会場は幸せでいっぱいだっただろう。あらためて羨ましい。なぜ僕は落選したのだろう。

そしてこの先この素晴らしいライブを体験する機会は何時になるのだろう。それを考えると切なくなるが、またいつの日か普通にライブが出来るようになったらチケット争奪戦になること必至だろうが、今度こそ行きたい。

それまではこのBlu-rayでイメージトレーニングに勤しもう。


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