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「釈迦 釈迦と愛」とアンジュルム

もうすぐ12月である。12月9日にはアンジュルムから船木結が卒業してしまう。もう、卒業自体が有耶無耶に、無かったこととして2020年は終わって欲しかった。しかし、時は無常だ。船木結は卒業し、入れ替わるように3人の新メンバーが加入する。時代は巡る。

だが、船木結卒業を前にビッグニュースが入ってきた。

サンスターのOra2とのタイアップ。以前、選抜メンバーでピザーラのCMに抜擢されることはあったし、上國料萌衣が単体でマクドナルドのCMに起用されることはあった。そう考えると意外とアンジュルムはCM獲得率がハロプロでも高い方なのかもしれない。だが、グループ全員でとなるとスマイレージ時代のミスタードーナッツまで遡る。

6スマ時代だ。もう8年前だよ。懐かしいな。

ところで今回のOra2とのタイアップは詳細がまだ発表されていない。27日(土)には詳細が発表されるっぽいが、一足早くコラボMVがYouTubeで公開された。これが、また素晴らしい出来だった。朝からアンジュルムヲタ狂喜乱舞である。

まず衣装の色味がメンバーカラーというのが最近のアンジュルムでは無かった。しかも全員パステルカラーぽい色味にしており、ポップでビビッド。「強い」というキーワードと共に「オシャレ」も持っているアンジュルムらしい明るいカラーバランスが目を引き付ける。

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鈴ちゃんが「自分磨き、止まんな~~い!!」と可愛く叫んでいたが、僕らは「スクショが止まんな~~い!!」状態だった。

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個人的にはこの桃奈の「THE桃奈」な感じと

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「ルーティン・ドリーム」と共にポーズを取る #れらぴ系女子 こと伊勢鈴蘭のカットが好き。こんなん完全にOMAKE CHANNELの「ナイトルーティン」動画を想像してニヤつけよと言ってるようなもんだろ。

このタイアップ曲『SHAKA SHAKA TO LOVE』はアンジュルムには久しぶりの「ポップで明るい楽しいアンジュルム!」という曲だ。

クセのある歌詞も、ヒャダインかな?雨子かな?と思ったが、やはり児玉雨子先生によるものだった。そして作曲は星部ショウで編曲に鈴木俊介。現代ハロプロの黄金トリオである。

もう一度YouTubeを貼っておこう。

ど頭から「SHAKA SHAKA SHAKA SHAKA」と軽快に歯磨きのリズム。歯ブラシと歯磨き粉のブランドであるOra2タイアップを積極的にイメージするフレーズをプッシュしてくる雨子先生得意の攻撃だ。

やりたいこと やるべきこと
なりたい自分 ほんとの自分

だけど順調にはいかない。だって朝は眠いから。そんな時は魔法の言葉 ルーティン・マジック!

「自分磨き、止まんな~~い!!」

そう、これは修行だ。朝行である。

なんのため? それは自分「らしさ」を磨くため。

「SHAKA SHAKA」とは「釈迦 釈迦」なのだ。
「SHAKA SHAKA TO LOVE」とは「釈迦と愛」なのだ。

では釈迦の説く愛とはなんだろう?それは「慈悲」なんじゃないだろうか。「慈悲」とは「思いやり」とも言い換えられる。英語では「mercy」と訳す。普通は他者への思いやりの気持ちに使われる言葉だが、それは自分自身へ使ってもいいと思うのだ。

自分への思いやり。自分自身を大切にしてない人が他人を思いやることなんて出来ない。まず自分自身を愛せ。

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「シャカリキ」は「釈迦力」とも書く。「釈迦力」とは、お釈迦様が聞く耳を持たなかった人々に対し、諦めず根気強く教えを説いてまわり、人々の心を開き、仏教を広めていったことを尊敬して出来た言葉だ。

「シャカリキ」というと「がむしゃらに頑張る」様子を表すことが多いが、もともとは「他人の為に一生懸命」な様子のことを言うんだと思う。そして、お釈迦様が見守ってくれているから頑張れる。だから「シャカリキ」なんじゃないだろうか。

アンジュルムのタイアップ曲『SHAKA SHAKA TO LOVE』は、とても仏教的な教えが詰まった説法なのかもしれない。

そもそも歯磨きという行為もインドが発祥である。

お釈迦様が弟子たちに読経する前に手を洗い、菩提樹の枝で作った「歯木」というもので歯を磨くことを指導したことがはじまりだと言われている。歯磨きとお釈迦様は切っても切れない関係にあるのだ。

児玉雨子先生は、それを知っていて「歯磨き=シャカシャカ音」というイメージに裏の意味まで乗せてダブル・ミーニングでOra2の歌詞を書いたんじゃないだろうか。

Ora2の「オーラ」とは「後光」の意味もある。

次々続々と新陳代謝を続けるアンジュルムの未来にむけて、輪廻転生を続けるアンジュルムの子らにむけて、児玉雨子の紡いだ讃美歌こそが今回のタイアップ曲の全容なんだと僕は思うのだ。

おめでとう!アンジュルム!

こんな深読み、どうでしょうか。

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