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2022年のアンジュルムは「大器晩成って言わないし」

あけましておめでとうございます。今年も楽しいことを届けられるといいなと思うし、極力楽しいことだけ見ていたいものですね。

2022年がはじまったので、去年みたいに今年の注目メンバーを紹介しようと思ったのですが、2021年末に大ニュースがあったじゃないですか。アンジュルムに新メンバーが加入したじゃないですか。しかも僕がアンジュルムに入って欲しいなと思ってた子だったじゃないですか。

そして個人的にも最大の発見だったのが平山遊季

最近はエースかみこだけじゃなく橋迫鈴ちゃんが覚醒したり、伊勢鈴蘭ちゃんに風格が出てきたり、川村文乃ちゃんが幅広く活動してアンジュルムの名を轟かせたり、松本わかなちゃんはハロプロ全体の星になりつつあったりとアンジュルムだけでトピックスが山ほどある。

こうなるとですね。「2022年の注目メンバー」とか安易に書き出すとアンジュルムメンバーで埋まってしまう危険性が出てきたわけですよ。なので、ハロプロ全体の今年注目のメンバーの前に「2022年のアンジュルム」をまずは予想していこうと思います。

今年もアンジュルムが楽しい年になりそうです。

こりゃ大器晩成って言わないわ

2021年12月30日の中野サンプラザで行われたアンジュルムプレミアムにて新メンバーが発表された。当日は配信もテレビ中継もなく現場以外は映画館でのライブビューイングしか手段がないことを前日くらいに気付いて、もう都内で気軽に行ける場所も軒並みソールドアウトしてて涙を呑んでTwitterでの速報を待つしかなかったマツコ・ミジメックス。

TwitterのTLに「平山遊季」の名が踊りだした瞬間は、僕も喜びの舞いを踊りだしそうになった。しかも加入発表からそのまま数曲、普通に桃奈の位置で桃奈のパートを継承してパフォーマンスしたと。

なにそれ?

桃奈加入の時もお披露目からそのまま『大器晩成』をパフォーマンスしたが、まだ「参加しました」というレベルだったのに、だ。

先日公開されたハロステで平山遊季ちゃんへのアンジュルム加入を伝える映像があった。

これによると本人に加入が伝えられたのは12月上旬。ということは桃奈の卒業からすぐだ。そこから数週間で平山遊季ちゃんは桃奈のパートを受け継いだことになる。このスピード感はハロプロの歴史でもかなり異例なんじゃないだろうか。

よく「違和感仕事しろ」なんてこと言うけど、上に貼ったハロステの最初の『46億年LOVE』観ても、彼女が加入数週間とは到底思えない。

アンジュルムの代表曲に『大器晩成』があるが、平山遊季ちゃんはすでに大器晩成なんて言わないし、むしろ栴檀双葉(せんだんのふたば)ですわ。

栴檀双葉(せんだんのふたば)
立派ですぐれた才能を持っている人は、子どもの頃からすぐれた才能を持っているということ。

四文字熟語辞典ONLINE.

この新生アンジュルムを見てよ。

前列5人はこの3年で加入した子たちよ。後列中央の伊勢鈴蘭ちゃんだって4年目よ。思えば桃奈の卒コンの時も伊勢鈴蘭以下の5人でスマイレージのインディーズデビュー曲『ぁまのじゃく』を披露した。あれも2022年のアンジュルムを暗示していたんだろう。

この5人が今後を背負って立っていく。

更なる進化をアンジュルムは遂げていくことを意味していたのだろう。

孫から傍若無人な鈴様へ

加入3年目となる「みんなの孫」こと橋迫鈴ちゃんが「三色団子」こと為永幸音、川名凜、松本わかなの9期加入から急速に進化を果たしている。

先輩という立場になったことで心境の変化があったのだろうか。今までは完全に末っ子で控えめな子という印象だったのが、アンジュルムのラジオやイベントでも、時に竹内朱莉さんに誘導されながら先輩メンバーをディスったり、後輩メンバーに無茶ぶりしたりと徐々に傍若無人な振る舞いをするようになってきた。

いつしかメンバー、ヲタからも「鈴様」と言われるようになり、自分からも前へ前へ出てくるようになり、とうとう以前から公言していた「爬虫類好き」という一面が単独仕事にも結び付いた。

「好き」がカタチになるのがアンジュルムの良いところ。

鈴ちゃんも自分の「好き」が仕事としてカタチになったことでも自信が付いたのだろうか。そして同時に後輩ができたことでの責任感みたいなものも芽生えたのかもしれない。凛とした大人っぽさも出てきて、真に赤のメンバーカラーが似合う風格が少しずつ感じられるようになってきた。

最近じゃあ鈴ちゃんが三色団子を従えてる様子をして誰からともなく「橋迫軍団」と形容するようになった。この4人、なんとも絵になる4人ではないだろうか。

僕は笠原桃奈が3代目アンジュルムリーダーに就任することを夢見た時もあった。その夢は叶わずに終わったのだが、今は新たな希望に溢れている。

それはいつか橋迫鈴ちゃんがリーダーになること。アンジュルムが「橋迫軍団」の異名のもとでハロプロを傍若無人に闊歩する未来を夢想しているのだ。

2022年の橋迫鈴ちゃんが楽しみでならない。

これこそ栴檀のわかな

平山遊季ちゃんのことを栴檀双葉と形容したが、9期の松本わかなちゃんはそれ以上の存在だろう。若干13歳でオーディションから加入。完全に子供が入って来たと思ったが、歌いだした途端に「なるほど」と簡単に納得させられた。圧倒的な歌唱力。声質の良さ。堂々とした雰囲気。

この子は未来のエース候補なんだと全アンジュルムヲタが認めた存在が松本わかなちゃんである。

しかし最近のわかなちゃん、どんどん頭身が縮んではいないだろうか?なんか昔の『Dr.スランプ アラレちゃん』や『ハイスクール奇面組』なんかみたいにコロコロとした小さいキャラクターのようになってきている。

どんどん成長して大人っぽくなっていくのが今までのハロメンだったのだが、全く違うベクトルでキャラクター化が進んでいるのも松本わかなちゃんの唯一無二さを体現している。

どんどんどんどん顔がキッズ時代の鈴木愛理になってきている気がする。そして松本わかなちゃんは顔だけじゃなくパフォーマンスも鈴木愛理の系譜に乗ってきていると思う。

2020年3月に室田瑞希が卒業し、アンジュルムの代表曲『大器晩成』の有名な落ちサビパートは長らくエースの上國料萌衣が担っていた。2020年12月に船木結も卒業し、入れ替わるように加入したのが松本わかなちゃんたち9期だ。一気に若返ったアンジュルムにあって、様々な曲の担当パートの入れ替えが少しずつ進んでいった。

2021年3月。けっこう久しぶりにグループとしてもガッツリとライブをする機会として恒例のひなフェスが開催された。まだまだご時世的にも現場には参加できなかったが、ニコ生で生配信があったので楽しみに観ていた。

その時、歴史は動いた。

定番の『大器晩成』の落ちサビ。今まで室田瑞希、上國料萌衣とエースに歌い継がれていた落ちサビ

どんな時代にも流されずに

歌ったのは加入半年ほど、若干13歳の松本わかなちゃんだった。

狂喜乱舞し発狂するヲタクたち

その瞬間のニコ生のコメント弾幕はすごかった。長らくニコニコ動画でも見ないくらい発狂した弾幕が流れ続けた。「アンジュルムの未来だ」と誰もが感動して奮えた。

魂の継承。そして未来のエースへの禅譲の瞬間だった。

この衝撃度は2011年にモーニング娘。に鞘師里保が加入した時と同じくらいのインパクトがあったと個人的にも感じた。思えば鞘師も9期だ。そしてちょうど10年後の2021年。物事のサイクルに10年周期というのもある。これは必然だったのかもしれない。

もう2022年のアンジュルムはホントに大器晩成なんて言わないグループなんじゃないだろうか。アンジュルムこそが最高に輝いているグループだと自ら証明しているし、誰もがこのハンパなさに気付き始めている。

あとはこれが世間に広まるだけだ。

その為のメンバーとしているのが上國料萌衣であり、佐々木莉佳子であり、去年大躍進した川村文乃であり、台頭しつつある二代目勝田里奈こと伊勢鈴蘭なんじゃないだろうか。

それぞれが一騎当千の個性と実力を兼ね備えた戦闘民族。竹内朱莉率いる2022年のアンジュルムは更なる飛躍を遂げていくこと間違いない。

ただひとつ。

あまりにも後輩メンバーたちが頼もしすぎるから、僕の推しでもあるリーダー竹内朱莉さんは何時でも安心して卒業してしまいそうな予感がしているのだ。かみこは「私はアンジュルムで叶えたい夢がある」と言っている。そのひとつは横浜アリーナクラスでのコンサートだろう。

去年はJuice=Juiceがその地に立った。後輩グループに先越される形にはなったが、今年アンジュルムが横アリで盛大なコンサートを行うビジョンは僕には勝手に見えている。

それがもしかしたら竹内朱莉さんの卒業コンサートになるかもしれない。

未来は分からない。でも、だからこそひとつひとつを大切に噛みしめて2022年のアンジュルムを見守りたい。

もうアンジュルムは大器晩成ではない。

大器晩成からの脱却こそ、次の時代のアンジュルムの姿である。

2022年は栴檀双葉として新たな息吹がアンジュルムに芽生える年になる。


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