お嬢様の恍惚 第1-8話「いまはおとなしく」(未完結)

//////////注意!!!///////
本作はD&Dシナリオ「ファンデルヴァーの失われた鉱山」を基にしたリプレイです。ネタバレを含みます。第一話はこちら

跡は、人がひとりやっと通れるようなけものみちへ続いている

アピールチャンス!とばかりに先頭を買って出る
道中で都合よくローグが仲間にならない限りは、体力の高いものが先頭を歩くしかない
やはり罠がある。わかってはいたがひっかかってしまう
足首にツタがまきつき、さかさにされた
スカートが絶妙な角度で重力に抵抗し、決して中身をみせることはなかった。上質なドレスの重要な機能だ
10ftもの高さまで吊り上げられてしまった。このままもし落ちればただではすまないだろう
なんという屈辱的な恰好だろうか。悪くない

意外にもイヴェルから提案があった
「仕方ない...フェザーフォールをかけてやる。ツタを切るがいい」
重力を制御する呪文だ。たしかに問題なく着地できるだろう。しかし...
本当に信用していいのか?と疑いつつも、グレイブでツタを切る
約束は果たされ、フワっと着地した
貴重な呪文を本当に?実はいいやつ?もしくは私に惚れている?
(好感度が上がる効果音)

ひどい目にあったが、まだまだこんなものではない
さらに先頭をゆき進む
当然、罠がある。わかってはいたがひっかかってしまう
今度は落とし穴だ。なんて巧妙な
まっさかさまに落ち、天を衝く簡易なヤリが突き刺してくる
致命傷ではないが、良いダメージだ。こうでなくてはならない
メンバーが心配して声をかけてくれる
「大丈夫よ」とあくまで冷静に答え「これで罠は最後ね」と付け加える
穴はさほど深くなく、傷ついたカラダでも脱出できた

「やはり貴族に先頭はまかせられないな。オレが前に行くよ。アンたはひっこんでな!」とシン
くっ おいしいところを!こいつ...もしくは私に惚れている?
足手まといにならない、という約束が頭をかすめ、ここはいうとおりにする
私は空気の読めるバーバリアンなのだ
「そう、助かるわ」とせいいっぱい返す
ラジャが「疲れたろう。荷馬車にのっておきなよ。ボクが引っ張るから」と気を遣ってくれる
未来の従者の進言だ。ここは素直になったほうがいいだろう。おとなしく荷馬車に座る。荷台が硬い
イヴェルが「みなこいつの扱いに慣れてきたな」とつぶやく
扱っているか扱われているかは私が決めるわ、と思ったが、今は格好がつかないので聞かないフリを決め込む

進んでいくと、丘の中腹にある、大きな洞窟へたどり着いた

- つぎのおはなし -

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