死ぬんか貴様

この間LEGOを久々に買った。

本当に本当に久々に買った。

人に話す時もすごく強調する部分だが、文に書いてでも強調したいところだから圧強めにした。

大人のLEGOというもので、出来上がったものがなかなかシブく気に入ってる。

葛飾北斎、なかなかのシブさ全開。

組み立てるのに2時間近くかかった。
そしてこの時、自分の集中力が昔に比べてかなり衰えたのと疲労の溜まり方が尋常じゃなく早くなったことを痛感した。LEGOのおかげで。

達成感は凄かった。
もちろん感動もした。

でも昔プラモデルを組み立てた時の達成感よりもすごく、感動も計り知れなかった。

モノは違えど、プラモデルの方が難易度が高いような気もした。

身体的衰退と、感情的豊かさをLEGOに通達された今、自分は桜を見て最後死にたいなとふと感じた。

桜を見て昔は本当に何も思わなかった。
なんだこのピンクの花ぐらいにしか本当に思わなかった。

でも昔に比べると何故か綺麗と思うようになり、次第に春に咲いてすぐ散るこの特性に対しても何が美しさを感じるようになった。

身体的にもほぼほぼ衰退しきるが、年齢的には寿命を全うするぐらいのところまで生き、最後は病室の一角で桜を見ながら死ぬなんていかがかしらと。
シチュエーションは問わないので。

あ、LEGOの桜だけはちょっと勘弁してください。