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育休中の転職④ 現職へ復帰せず転職したい私のラッキー

私は内定を受諾し、新生活に向けて心晴れ晴れとしていました。

しかしその後、保育園の入園に関係して、転職できるかドキドキの日々をおくったので、前後関係がわかるよう時系列に沿ってそれを記録しておこうと思います。


11月、保育園への申し込みと転職活動開始

私の子どもは2019年春生まれでした。保育園は近所の認可保育園の、0歳クラス(4月時点で0歳の子どものクラス)を狙っていました。

理由は、枠が多い0歳4月入園というチャンスを活かし、希望する園へ入園するためでした。保育園不足や待機児童問題が気になり、チャンスが多いに越したことないとの判断でした。

(後々、都内にしては比較的保育所に余裕がある地域ではあると気づきました。同い年の子を持つママ友さんは全員第一か第二希望の園に入園できたぐらい。)

そのため、2019年夏に夫(3か月育休を取得)と一緒に、近隣の保育園見学をし、11月に申し込みをしました。

転職活動を始めたのは、保育園に申し込んだ後の11月下旬ぐらいでした。


2月、入園決定と入社日の調整

保育園への入園が決まったと連絡を受けたのは、2020年2月下旬でした。第一希望の保育園でした。4月の入園のために、3月上旬は保育園に面談を受けに行ったりしました。

それと同時期ぐらいに、私は内定を受諾していました。

希望としては、現職に復帰することなく、内定先に転職してしまいたい。現職に申し訳ないけど、復帰したってどうせ辞めるんじゃ職場も迷惑だし、お互い気まずいし。

4月に入園して現職の有休を消化しつつ、慣らし保育をして、5月に新しい職場に入るのはどうだろうか?そのように考えて、内定先へは5月入社で連絡していました。

しかし、それはできませんでした。


入園書類を確認したら

私は11月に保育園へ申し込む際、保育の要件として育児休業からの復帰を選択していました。

「育休終了したらすみやかに復帰して働きますから保育園に入れてください」ということで利用調整の指数(よく点数と言われるやつ)が計算されているのです。

私の自治体では、フルタイムで働いていた人が復帰しようとする場合には、基本の指数は最大の指数がつきます。

その場合、入園後には復職証明書が必要なんですね。現職の。当たり前ですが、現職に復帰しないと貰えないわけです。それに気付きました。(遅い)

復職証明書が手に入らなかった場合、どうなるのか?

自治体の保育課に「転職を考えているんですが…」というスタンスで問い合わせたところ、回答は次でした。

「その場合は指数の再計算となります。要件が育休復帰だったのが、転職に変更になると思うので、指数が下がります。それによって、お子さんが退園になる可能性があります。」

えーーーーー

確認したところ、転職要件に変更した場合の指数は、フルタイムだった人が復帰する指数の半分以下。再計算されたら、入園は厳しい。なんとしても避けなければなりません。

ではどうなったら転職しても良いのか?と尋ねると

「半年経ったら再計算とはならないです。復帰して半年経ってから転職してください。

ええーーーーーーー

ということは、4月に育休終了→復職証明書貰う→有休消化→5月転職、でたとえ復職証明書をゲットできたとしても、半年以内の転職になるため点数は再計算されてしまうということになります。

すでに内定先に気持ちが向いていたのに、現職に復帰する必要が出てきたという憂鬱と、内定先に半年後まで入社を待ってもらえるのかという不安が襲いました。


別に週5フルタイム会社員から週3短時間のアルバイトに変更するってわけじゃないんだし、働く時間は変わらないどころか増えるから保育の必要性は増すのに!と心の中で文句を言いました。(申込時に条件を承諾していたくせに)

しかし、企業側が育休取得者不在時に穴埋めしていたりと、負担を抱えながら育休取得者の帰りを待っていることを考えれば、当然なのかもしれません。

いずれにせよ、もし育休中に転職活動をされる場合は、先に保育園の利用調整まわりを調べてから行動されることをオススメします。自治体によって異なると思いますので。


ただし、私はラッキーだったかもしれない

2020年3月下旬ごろ。入園目前で保育園が閉まることになりました。新型コロナウイルスの流行により、全国的に一斉に保育園や学校などの保育及び教育機関が閉まることになったのです。

子どもは、「4月入園」するも登園できないことが確定。また、コロナの特別措置で、入園児の親の育休延長が認められたのです。

私は現職には育休延長を、内定先へは入社日の延期を願い出ました。いずれも承諾してもらえました。不可抗力ですからと。

そう、コロナのおかげで「入園したけど復帰も転職もしない」状態となったのです。

最終的に私の子どもは8月から登園を開始。現職には「7月末に育休を終了する。慣らし保育があるため、8月前半は有休を使いたい。」と伝えておきました。

8月、育休から復帰している状態である私は、郵送で復職証明書をゲットしました。その証明書を得たのち、現職には退職したい旨を連絡。

そして有休をフルに使って、9末で現職を退職。
10月に無事、内定先に入社しました。

私は4月入園したものの、コロナのおかげで育休を延長できたことで現職で実際には働かず書面上は一時現職に復帰し、点数再計算がかからない半年後の10月に転職することができたのです。


辞めた職場よ、ごめんね

辞めた職場には申し訳ないことをしました。
でも、会社は私の人生には責任を負ってくれないのです。

年老いてから、「欲しかったスキルが手に入らなかったのは、つまらない仕事しかよこさなかった会社のせいだ!」と言っても、遅いのです。

もっと早くに気づいて仕事について考えていればよかったのですが、それをしなかった理由についても後々考察したいです。

転職する、仕事の形態を変える、今の働き方を続ける仕事を辞める。いずれにせよ、今この場にいることを選択しているのは自分であること、そして自分の選択の積み重ねによって、自分自身が形成されていることを意識して、日々を大事に生きたいですね。


余談、育休が終わるのがつらかった

当時は育休の終わりが近づくにつれて、子どもと離れることを寂しく思っていました。その点でも育休が延びたことはラッキーでした。子どもが歩き始めるのを見られたのは、コロナのおかげです。

ただし、では転職がなかったらもっと育休を長く取れば良かったか?と聞かれれば、そうでもなかったです。後になってみると、我が家においては0歳入園は良い選択でした。

もし1年遅らせて1歳クラス4月での入園となっていたら、5月生まれの我が子は、入園時点で2歳近い。1歳半も過ぎると、子どもを一人で毎日つきっきりで育てるのは私には厳しかったと思うのです。

1歳ぐらいのときはまだ、体力的にきついとか(1歳後半)、大人気なく腹立って後悔(2歳後半)とか、そういうことは自分の中でなかったんですよね。後にならないと分からないことって、たくさんありますよね

割とイージーモードのベイベーだったこともあり、自分は育児が向くタイプだとすら思ってました。保育園入園後すぐ、保育士さんたち(プロ)を見て、そんなことなかったと分かりました。すみません。

また、母親以外(女性、社会人、妻など)である自分も大事にする、ということができるようになったのも、社会に復帰したおかげだと思います。もし復帰が遅くなっていたら、ずっと「母親だから」というアンコンシャスバイアスに気づけなかったかもしれません。

そういったこと含め、我が家では0歳4月で入園をさせて良かったと思っています。もちろん当時は悩みましたが、自分たちの選んだ選択肢を肯定して正解にしていければ、どんな選択肢を選んだっていいと思っています。

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