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育休中の転職③ 内定後の葛藤

育休中の転職活動で、無事内定をいただきました。

今回は内定受諾までの葛藤と、そこで私が何をしたかを、現在観点での振り返りをしながら記録したいと思います。


内定ゲット!でも…

私が内定をいただいたのは、外資の大手コンサル企業のとあるポジションでした。仕事の内容は、私がずっとやってみたかったことでした。

ただ、新卒で当時在籍していた日系企業がザ・ホワイト企業だったため、内定先が「実際働き始めたらブラックなのでは?」という働き方への不安が拭えませんでした。
内定先についても、成果を求められる、ドライなカルチャー、激務…そんなイメージがありました。

条件面でも不満がありました。未経験職種になるということで、当時の年収より年収が低くなるオファーでした。年収はやや下がるのに、労働時間は少し長くなる…有休付与日数も減る…

失うものが多すぎるのではないか?
そこまでして転職する必要があるのか?

現状維持バイアスが働き、決められませんでした。


初めての転職へのハードルが高かった理由を考察

振り返ると、そのときまで私には「何かを捨てて、代わりに何かを得る」という経験が希薄だったのだと思います。

高校〜大学とアルバイトをたくさん(合計十数個)経験しましたが、いずれも良さそうな新しいアルバイトを見つけたときは、「まず同時並行で始めて、良い方を残す」という手段をとっていました。片方を捨てなくても、一旦両方得られていたのです。

(今考えると、私ほど多くのアルバイトを経験していた友人は周りにはいなかったため、「比較して試したい」「飽き性」「より良いものを探すアンテナが高い」という特性を持っていたと分析しています。そもそも同じ企業にずっと在籍し続けるのに向かなそうな特性を持つ人間だったのですが、当時は気づきませんでした。)

会社員としては、いずれかの企業を副業という形で継続することは難しかったため、内定先の仕事を経験するには在籍していた企業を捨てなければいけませんが、何かを捨てて空いたスペースにこそ、新しいものを置ける。ということを、経験として知らなかったのです。

逆に、「一度転職した人は、それ以降も簡単に転職できる」様子を目にするのは、これらを経験として知っていることも一つの要因であるかもしれませんね。


現場の人に話を聞いてみた

全然決められなかった私は、実際に現場で働かれている子どものいる女性の話を聞きたいと内定先に願い出ました。問題なく聞き入れてもらえました。

お話を聞けたのは、私と所属が同じで、お子さんがいて時短勤務をしており、リーダークラスの仕事をしている女性社員(と事前に紹介された)でした。

私がカメラをオンにしてオンラインでZoomを繋いだのに対し、彼女は「すっぴんなので…」とカメラをオンにしませんでした。私の顔だけが晒されていたので、ちょっと恥ずかしかったです。
しかし、これも「嫌なことははっきり断れる」カルチャーなんだな。毎日すっぴんで働けるんだな。と参考になる情報の一つでした。

社内での仕事を選べる制度や雰囲気などについて聞きましたが、会話の中で印象的だったのは「何度も転職しているが、今の会社がいちばん働きやすいから当面ここにいる予定だ」という言葉でした。複数の企業を経験し比較した上での発言は、信頼できると考えたと同時に、「何度も転職できるスキルを持った人物が、今選んでここで働いている」という点に、私は価値を見出しました。

その話を聞いた後、不思議と条件についても、「年収は後になればなるほど下げる抵抗が大きくなるはず。未経験職種で雇ってもらえるのも年齢的なタイムリミットがあるはず。自分のやりたいことを学ばせていただきつつ、スクールに通うのではなくお給料ももらって、市場価値も上がるなら美味しくないか?」と思うようになりました。
内定先を肯定的に見るようになったことで、マイナス要素についても自然に肯定的に捉えられるようになったことに気づきました。

物事を自分にとって都合よく肯定的に見ていると、本当にそんな気になってくるんですよね。私は基本的には懐疑的な見方をする癖がありますが、見方のモードを変えるというスキルは、楽しく生きるために大事だと思っています。


そのお話を聞いて、最終的には私は内定を受諾しました。


時短?フルタイム?

内定を受諾した私は、採用担当と入社後の働き方について相談しました。

受かった保育園からは17:30お迎え、と言われていました。入社先の勤務時間は9-18時なので、出社するならお迎えは間に合いません

ただし、コロナで在宅勤務が基本となっていたこと、フルフレックス制であったこと、また採用担当から

「社内で選べるプロジェクトが減ってしまうので、最初はフルタイムがいいかもしれない。お迎えで抜けるのも全く問題ないし。厳しかったらそのとき考えましょう。」

と言われたことで、あ、ハイ、とそのままフルタイムにしてしまいました

結局は、考えてみれば、夫(出社あり)が定時に退勤すれば間に合うではないかということで、夫をお迎え係にしました。(送りは通勤時間のない私)

ちなみに、保育園に入るまでの夫は残業で帰りが遅めだったのですが、この決定により基本夜18時には全員が家にいる状態となり、いずれかがワンオペになることを回避できる結果となりました。(残業は朝か、夕食後などに在宅で実施するようになった)これは家庭の平和に大きく貢献してくれています。


次回は育休復帰×転職で困った事態を書こうと思います。

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