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育休中の転職② 転職活動

第一子育休中に転職活動をしました。
その際の記録です。

転職活動における私の方針

実は社会人になってから、すでに何度か転職を考えたことはありました。

その際にすでに学んでいたことは次でした。

  • サイトに登録するとたくさん連絡が来る(見る気が失せる→転職活動をやめる)

  • 職務経歴書の作成が大変(ここで挫けて応募までたどり着かない)

  • 自分の希望に100%合う職場は存在しない(福利厚生で考えたら当時の会社以上の職場は皆無)

そのため、今回の転職活動では次のように作戦を決めていました。

  • 短期集中(活動自体が嫌になる前に、育休中に終わらせる)

  • 職務経歴書を手伝ってくれる転職エージェントに依頼

  • 条件面は妥協(ただし子どもがいても働きやすいカルチャーは死守)


実際の流れ(ざっくり)


まず、転職のきっかけとなった同期に聞いて、ビズリーチに登録してみました。

ビズリーチは求職者と転職エージェント、および企業とのマッチングサービス。エージェントや企業から連絡がきます。

当時の私へは、大半はエージェント、企業からはチラホラ直接スカウトのメッセージが届いていました。
(ちなみに現在は企業からのメッセージも多くなりました。市場価値向上?)

エージェントについては、なんとなくピンとくるエージェントに返信して職務経歴書の作成を手伝ってもらいました。これさえ完成すれば、次以降の転職も楽になります。

企業については、私の希望しない現職と同じ職種での案件がほとんど。私は職種を変えたかったので、それ以外を謳ってくれる企業のみへ返信しました。

結果としては直接連絡をくれた企業のうち1社と、エージェントを介した10社〜を受けました。

面接を受けたのは5社、最終的に内定をいただいたのは1社。そこへ行くことにしました。

内定後についてはまた別途。


転職エージェントはピンキリ、卒業するもの

育休中で時間もあったので、エージェントは複数の話を聞いてみました。大手から名前を全く知らない規模の会社のエージェントまで、10人弱の話を聞きました。

面談の時間が過ぎても電話が来ない、なんてこともあり、エージェント以前に社会人としてマナーに欠ける人は信用ならないので、お願いするのはやめました。

多くのエージェントは企業に求職者が採用されると、企業からフィーを貰えるビジネスモデルです。求職者側の金銭的負担はありません。

そのため、求職者の希望は聞くものの、営業成績獲得のために入りやすい企業を受けるよう誘導されていたり、勝手に応募を取り下げられる…というような裏話を実際に働いている友人から聞いており、私は人選に慎重でした。

もちろん、素敵なエージェントさんにも出会いました。ご自身もママさんで、本当に親身になって相談に乗ってくださるかたもいました。

最終的には直接受けた企業に行くことにしたのですが、その企業の内定を受諾するのに、背中を押してくれたのはそのかたでした。私に関しては1円も儲からないのに…大変有り難かったです。

ただし、2回目の転職では転職エージェントは利用しませんでした
右も左も分からない最初は、こうしたサービスを使うのはよいかもしれませんが、個人的にはいずれ卒業するものかなと思っています。


新卒と中途の面接の違い

さて、私にとっては初めての中途の面接。

新卒のポテンシャル採用での面接は、ほぼ一方的に質問を受けて、配属先も分からないので入社後に会わないような社員が面接官だったりしましたが。

中途の面接ではお互いの理解を深めるような、対話形式の面接が多かったように感じます。また、採用となった場合に現場で一緒に働く人が面接官となっていることも多かった気がします。

求職者はこれまでの仕事の内容、自分が提供できる価値を先方に話し、望む働き方や得たい知識技術が先方にあるかを確認する。

企業は配属予定先での仕事の内容、欲しい人材を話し、求職者が条件を満たせる人物であるかを確認する。

そのため、私からお断りすることもありましたし、先方から落選の通知があっても、「ということは、もし入社したら、私は何かしらでマッチしなくて不満を抱く結果になる可能性が高かったんだな」とドライに考えていました。(新卒のときは落ちるとなんで!?と悔しかった)


活動の間、子どもはどうしていたのか?

私が転職活動したのは2019年終わり〜2020年冬。2020年2月頃から新型コロナウイルスの流行により、在宅勤務推奨の世の中になりました。

コロナが本格的に流行る前には、近所の託児所を利用していました。1時間千円ちょっとぐらいのお手頃価格で、ネットで予約できて使い勝手が良かったです。

(ちなみにファミサポを使ったこともありましたが、なかなか手配が面倒で…毎回使うのは厳しいと思いました。余談ですが、現在は必要なときはシッターさんを利用することが多いです。)

コロナ流行後は、子どものお昼寝の時間帯や、夜に夫がいる時間帯にオンラインで面接を受けていました。

ちなみに当時私が受けていた業界は、オンラインへの移行が早かったです。
オンラインにしない企業での働き方は、古い体質なのだろうと容易に想像がついたので、たとえ選択肢にあったとしてもばっさり捨てられただろうなと思います。


意外だったワーママへの反応

面接で意外だったのは、ワーママ(私はこの言葉が好きではありませんが…)への面接官達の反応です。

大体「今日はお仕事お休みですか?」という話の流れで、「実は育休中でして…」という話になります。

私はそこで「入社されたときにお子さんの体調不良時はどうされるんですか?」とか聞かれるもんだと思っていたのです。(当時、ママが育児の主体というバイアスが私にはかかっていた)

しかし、企業側は「あ、そうなんですね〜今何か月ですか?」というような、のほほんとした反応

こちらは不安で、子どもいますが大丈夫ですか(雑)みたいな質問をすると、本当にあちらとしては問題がないようで、「子どもがいる社員はたくさんいますし、サポート体制としては…」と色々紹介してくれるぐらい。

なぜこのギャップが生まれたのか? 

考えてみると、私がいた日系企業では、育休のメインはママ。時短もママ。早退するのもママ。「ワーキングペアレンツ」ではなく「ママが働きやすい」ホワイト企業だったのです。おかげでワーママは特別なものだと思い過ぎていたのかもしれません。

少なくとも私が中途で選考を受けた企業や業界の中では、社員が育児をするのは当たり前で、そこにジェンダーは関係なかったのです。

転職後は、本当に男女関係なく育児をしていること、育児に限らずそれぞれの価値観や状況やスタンスを尊重することを目の当たりにして、そういったバイアスが取っ払われました。

どんな環境に身を置くかで、考え方は大きく変わると学びました。また別の機会にそういった私自身の変容もご紹介したいです。

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