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[組織ブログ Ver.32]本当の自分を見つける ≒ 自分のメンタルモデルを受け入れることであった話

「今まで38年間生きてきた自分は、本当の自分ではなかったのか?」

2024年4月21日、とあるセミナーを通じて感じたことです。ポテンシャライトは「発達指向型組織」を目指しています。そのために「ホールパーソン」と言うキーワードがあるのですが、ホールパーソンとは「仕事もプライベートも同じ自分であること」です。詳しくは本ブログで後述いたしますが、「仕事もプライベートも同じ自分であること、と言うのはハードルが高すぎないか?」「むしろその必要があるのか」と言う意見が耳に入ってきそうですが、個人的には非常に重要だと思っています。

ただ、「仕事もプライベートも同じ自分」と言う文章を見た際に、そもそもどちらの自分が本物なのか?おそらくプライベートの方が素を出せていらっしゃる方が多いと思うのですが、本当にプライベートの自分が、本当の自分なのか?と問われると、「まあ、はい」と言うぼんやりとした返答になるのではないかと思っています。本ブログでは、このあたりの内容を文言化して参りますので、お付き合いいただければと思います。




0. 発達指向型組織について

冒頭に記載をした発達指向型組織についての説明をしていくと、10,000字を超えてしまうため、詳しくお知りになられたい方は下記ブログをご覧ください。

ブログを簡単に説明すると、「企業が高収益であり」「個人(社員)の成長もしている」、この2つの要素に満たしている企業は、どのような特徴があるのか?追求して調査をした結果わかった、企業の特徴があったそうです。その特徴を満たしている組織を「発達指向型組織」と名付けた、そんな話です。

例えば、今皆さまが在籍してる企業は下記いずれかに該当しませんでしょうか?

  • 「企業の業績/利益の成長は凄まじいが、個人の成長率(エンゲージメント)はそこまで高くない」

  • 「個人の会社に対するエンゲージメントが高いが、企業の業績/利益がそこまで伸びているわけではない」

つまり、企業の業績/利益の成長が凄まじく、かつ個人(社員)の成長率も高く、エンゲージメントも高い、そんな会社が存在するとしたら、素晴らしいと思います。ただ、僕は会社の代表として、二者択一ではなく、両方求めていきたい。「そんなことができるのか?」と言う声が聞こえそうですが、経営者として目指さないと言う選択肢は無いと思っています。この発達指向型組織を目指すために、1つの要素となっているのは「ホールパーソン」なのです。話を次に進めましょう。


1.ホールパーソンとは?

ホールパーソンとは:
仕事やプライベートの場面問わず、同じ自分であること。

僕は会社の代表です。もちろん代表としての社内における「振る舞い」については気を配っているつもりですが、他のメンバーよりも「過度な気遣い」を社内で「しなくて良い(表現が難しいですが)」立ち位置ではあります。

例えば、在籍年数が長くなればなるほど、精神的に安定するため、自分自身の素を出しやすくなると思います。ただ、すごく素の自分であったとしても、「無意識的に制御している自分」があったとしたら、どう思われますでしょうか?ポイントは「無意識」であると言うことです。この質問を半年前の自分に投げかけていたら、「いやいや、自分は限りなく素ですよ」と即答していたと思います。そして、本ブログをご覧いただいている方も、このご質問をいただいたときに、「さすがに素の自分くらいは理解しているつもりだよ」と言う感想をお持ちになる方が多いのではないでしょうか。

ただ、本当にそうなのでしょうか?

僕は今38歳です。38年間で様々な方と出会い、様々な経験をしました。辛かった経験、嬉しかった経験、忘れることができない経験、もちろんトラウマもあります。これらのすべての経験が今の僕らを作っていると仮定した場合、何かしら潜在的に、いや無意識的に自分を構築している何かがあると感じています。少しぼんやりした説明から本ブログをスタートしているのですが、徐々に内容を明瞭にして参りますので、もう少々我慢いただけると幸いです。


2. 山根が自認している山根

受検された方もいらっしゃるかと思うのですが、山根のストレングスファインダーの結果は下記となります。

- 達成欲
- アレンジ
- 着想
- 活発性
- 自己確信


1位 達成欲
下記、山根が自分自身でドンピシャだと思った箇所です。

  • 毎日とは平日も週末も休日もすべてを含めた1日1日を意味します。

↑1日の仕事は8時間だと思っておらず24時間だと思っています。
1週間の仕事は5日ではなく7日だと思っています。
仕事を一生していくという意味ではなく、思い立ったときに時間は関係なく思考をして、手を動かしているイメージです。

  • どんなに今日は休もうと思っていたとしても、何も達成することなくその日が過ぎてしまうと、あなたには小さな満たされない思いが残るでしょう。

↑これは本当にその通りで、人生は1日1日の積み重ねで、1日でも無駄にしたくないという想いが強いです。
そのため、ルーティンで1日が終わることを強く嫌う傾向にあって、その場合は朝早起きしたり、夜遅くまでベッドで自己探求をしたり、ゼロイチの仕事をするようにしています。

  • ひとつ何かを成し遂げるとその炎は一瞬静まりますが、またすぐに燃え出し、次の目標へまた次の目標へあなたを前進させ続けます。

↑常に目標を持っていたいタイプです。前職時代は毎月の目標があったので、目標が消えることはなかったのですが、現職は際立った数値目標がないので、常に自分自身で目標設定をするようにしています。
例えば、今日は朝早起きして、散歩中にブログを2本執筆するぞ!(音声認識)のようなイメージです。

  • 達成に対するあなたの絶え間ないニーズは、必ずしも論理にかなっていないかもしれません。方向すら定まっていないかもしれません。しかし、常にあなたについて回ります。

↑論理的にみられる?タイプかもしれませんが、直感でほぼ決めています。そこに論理がなくても、成功するまでやり続ければ失敗をすることはないと思っています。(割と感情的に決めます。)


2位 アレンジ

  • たくさんの要素を含む複雑な状況に直面すると、それらを最も生産性の高い組み合わせに調整したと確信するまで何度も並び替え繰り返します。

↑ここはそこまで強く思っていませんが、仕組み化は好きなタイプです。
今の仕事は同じ仕事が一生続く仕事ではないため、何とも言えませんが、2〜3回以上同じ仕事が続く場合は、仕組みにすることを自分でする or 誰かにお願いすることが多いです。
業務時間が長い人は、「仕事が多い」のではなく「仕組み化」ができていないと思っています。

  • そんなに多くのことをどうやって一度に考えられるのですかと感嘆される

↑これは前職からよく言われていました。「山根さんは3人いるのですか?」と言われることが多いです。これは若干の優越感はありますが、自分をどんどん高みに押し上げていくのは大好きです。ただ一生時間を使ってやっていく、というよりは、効率性を自分自身で追求をするタイプであると思っています。だからこそ「気合い」だけでは、ここまで仕事の量をこなすことはできないと考えています。

  • あなたは混乱の中に飛び込み、新しい選択肢を工夫し、抵抗が最も少ない新たな未知を探し求め、新しい協調関係を見つけ出します。

↑混乱は大好きで、むしろ透き通った仕事よりもグレーな仕事のほうが良いとすら感じます。そこを耕して透き通ったら別の仕事にいく、という感じです。


3位 着想

着想とは
- ほとんどの出来事を、最もうまく説明できる考え方

  • いつも結びつきを探しています。

↑これはすごくあります。Aという事象に出会ったときに、Bという事象の「結びつき」は意識しています。
例えば、採用ブランディングをしている際に、同じ製造業界であればその結びつきを探して、その双方の違いを明瞭にするタイプかもしれません。
日産とトヨタの違いは何だろう?逆に結びつきは何だろう?という具合です。

  • 見た目には共通点のない現象に何となくつながりがありそうだと、あなたは好奇心が掻き立てられるのです。

↑確かにこれは好奇心が湧きます。
一見、何も共通点がない場合でも、実はある。
そのため、すべてがゼロからだ、という感覚がなく、自分の経験の中からアクセスをすることは好きなほうです。

  • あなたは誰でも知っている世の中の事項を取り上げ、それをひっくり返すことに非常に喜びを感じます。

↑これはその通りです。
今までのやり方が正解かなんてわかりません。
そのため、既存の安定したオペレーションを一気に崩すこともあります。
ただ、これは批判の意見も浴びます。ただ、本当に別のやり方のほうが良いと思って提案をして、実行に移しているので、その点はご認識いただければ嬉しいです。

  • 新しい着想が生まれるたびにエネルギーが電流のように走ります。

↑雷が落ちたような感覚を得ます。
別のことが見えなくなり、すべてこれに集中して優先したという気持ちになります。

  • 着想はあなたにとってスリルがあるということです。そして、ほとんど毎日そうであればあなたは幸せなのです。

↑スリルあります!着想とジェットコースター、恋愛、映画のクライマックスは僕にとって同じ類です。
良い着想ができたときは、ロールプレイングゲーム(例:ファイナルファンタジーなど)のボスと戦う音楽が常に頭の中にかかっているイメージです。
ちなみにこのnoteを執筆している時も同じで、今ボスと戦う音楽がかかっています。「これを実行をしよう!」と思ったら狂ったようにこの業務をしている、という具合いです。


4位 活発性

  • 「いつ始めようか」。これはあなたの人生で繰り返される質問です。あなたは動き出したくてうずうずしています。

↑始める!と決めたらいつ始めるのかは一択で「今」です。
今やらないと一生やらないと思い込んでいます。

  • 分析が有用であるとか、ディベートや討論が貴重な洞察を生み出す場合があることもあなたは認めるかもしれませんが、心の奥深くでは行動だけが有意義であるとを知っています。

↑ディベートや討論は好きです。
ただ、口だけになっている人をたくさんみてきたからかもしれません。最終的にすごいのは行動をする人だと思い込んでいるかもしれません。
ただ戦略だけ立てる人、口だけ挟む人で、すごいなと思ったことはあまりないです。まずは行動だと思います。

  • 決断が下されると、あなたは行動を起こさずにはいられません。

↑前述の通りで、やるのであれば「今」です。

  • あなたは行動がなければ成長できないと考えています。

  • あなたは危険を冒してでも行動し続けなければなりません

↑上記2つは、確かに成長するためには行動が命だと思っています。
なので、成長計画は僕は立てません。目の前のことに取り組み続けていたら、自分の想像する成長を大きく凌駕すると考えています。


5位 自己確信

  • リスクをとることができ、新しい挑戦をすることができ、権利を主張することができる。

↑リスク大好きです。ただ、自分のネガティブなポイントとしては「最後は自分が責任を取れば良いでしょ。」と周りを巻き込んでチャレンジに付き合わせてしまうことが多々あります。それが相手を幸せにしているかどうかはわかりません。ただ、「リスク ⇒ 挑戦」は大好きです。

  • あなたに関することについて決定を下せる人はあなたしかいない

↑これは無意識ですが、周りによく言われます。
「山根さんは自分が決めたら絶対やるでしょ」と。
会社の方向性も、ウェビナーもブログも、あらゆる研修/会話も、自分がやる!と決めたらすぐに実行、そして突っ走るタイプです。
なので、みなさんに迷惑がかかっているかもしれません。

  • 何を考えるべきかは、誰もあなたに指示することができません

↑これはネガティブに聞こえますが、そして、周りの方を批判したいというわけではないのですが、ゼロからイチを生み出すときに、自分のアイディアよりも長けた意見をそこまで多く拝見したことがないのが本音です。
また、見ているポイントが人と異なる感覚は持っています。これは視座が高い、ということを言いたいわけではありません。自分がやるべきだと思ったことを信じてやり続けていたら、結果的に仲間が多くなっていた、という体験はあります。

  • 自分の人生に関する最終的な責任を取ることを、あなたは決して怖がりません。

↑これは前述の通りです。


さて、上記をご覧いただければ、なんとなくお察しいただけるかと思うのですが、前のめりでアグレッシブな人間です。これを読んだときに、「本当にその通りだな」と言う所感を持ちました。

ただ、後述しますが、この5つの要素は、山根が「こうでなければならない」という想いが形成した一つの要素になっていたのです。


3. 自分のメンタルモデルの探求

メンタルモデルとは:
心の奥底にある決めつけとしての「解釈」や「前提」のこと

本ブログの冒頭に記載しましたが、2024年4月20日/21日にあるセミナーに参加して参りました。丸2日間と言う時間をかけて、自己探究を進めていきます。就職活動時に実施をした「自己分析」× 10くらいのイメージです。
メンタルモデルを探求するために下記2つのワークを実施しました。

3-1. 深層歪曲ワーク

下記5つの質問を自分自身に投げかけていき、自己探求をしていきます。

(1)自然体で入れられなかった相手の言動
(イライラした/顔がこわばった/緊張した/むっとした)
(2)その時に、私の中で起こった反応的態度
(3)深層歪曲レンズによる反射的反応
(4)相手の言動・態度に対する飛躍した変換的台詞
(5)変換的台詞を言われ続けたとして、味わうことになるであろう感情や心の叫び

3-2. 自分らしくいられなくなる場面ワーク

下記の質問を自分自身に投げかけていき、自己探求をしていきます。

(1)あなたが自分らしさを損なってしまった場面、頭を悩ませている出来事があるとしたら、それは何ですか?
(2)その状況に遭遇しているとき、自分の頭の中を巡っていた雑念(人や自分を捌きたくなる想い、ネガティブな感情と共に湧いてくる想いなど)は何ですか?
(3)自分がどんな人であり得たら、その状況であっても、自分らしく、且つ非常に高いパフォーマンスを発揮できると思いますか?
(4)そんな人であり得ないのは、自分や人がどんな存在だからだと思っていますか?

3-3. 山根のメンタルモデル

前述したワークを実施して、結果的に山根のメンタルモデルは、「器が小さい男」でした。

今でもまだ忘れません。この言葉と出会ったときにゾッとしました。ゾッとしたというか、ゾワッとしたというか。「身の毛がよだつ、とはこういうことか。」という感覚が今でも残っています。メンタルモデルは「無意識の前提」「思い込み」「固定観念」のことです。割とネガティブなキーワードが抽出されることが多いと個人的には感じており、前項までに記載をした、

  • 「深層が歪んでしまうこと」

  • 「自分らしくいられないこと」

こちらの深掘りを進めて参りました。特に「自分らしくいられない」の探求をした場合、自分を「無意識的に制御している」ことが明瞭になります。僕の場合は「器が大きくなくてはならない」と言う思い込み、固定観念が存在しており、「器が小さい自分」を隠すような作業をこれまで取り組んできたと振り返りをしております。もう少し赤裸々に話をすると、

- 器が小さいとバレないように、日々ブログを書いている
- 器が小さいとバレないように、ウェビナーでノウハウを発信している
- 器が小さいとバレないように、「思想と利益のバランスが重要」と発信している
- 器が小さいとバレないように、「現場を認識していない代表はイケていない」と言う発信をしている
- 器が小さいとバレないように、「あらゆるメンバーとコミュニケーションが取れている」とアピールする

👆今この文章を見たときに、そこまでゾワッとしませんが、このワークを通じてこの文章にたどり着いた時は、ものすごくゾワッとしました。これまで自分が良かれと思って、そして大事だと思って取り組んでいたことが、「器が小さい男」と言うメンタルモデルを「隠す」ために実施していたのか?という事実に遭遇してしまったゆえに、「自分は今まで何をやっていたのか?」と言うショックを受けたことを今でも覚えています。

ただ、皆さまご安心ください。結論としては、前述した5つの僕の振り返りは、メンタルモデルを隠すために取り組んでいたのではなかったのです。


4. 「やらねば」サイクルと「やりたい」サイクルについて

皆さま、直近1週間で取り組んできた仕事の中で「やらなければならない」と言う思いで実行していた仕事と、「やりたい」と思って取り組んだ仕事は、どちらが多くありましたでしょうか?おそらく、「やらなければならない」と言う思いで実行していた仕事の方が多いのではないでしょうか?
ただ、これは不思議なことではなく、取り組んでいる仕事に対して、全てを「やりたい」と言う類で、実行ができることの方が少ないように思います。ただ、取り組んでいる仕事について、「やりたい」と言う比率が高ければ高いほど、仕事が充実するのはご理解いただけると思います。

なぜ、本項でこの話をしているのかと言うと、前項において僕がお話をした、5つの振り返りがあったかと思います。再度記載をすると、

- 器が小さいとバレないように、日々ブログを書いている
- 器が小さいとバレないように、ウェビナーでノーハウ発信している
- 器が小さいとバレないように、「思想と利益のバランスが重要」と発信している
- 器が小さいとバレないように、「現場を認識していない代表はイケていない」と言う発信をしている
- 器が小さいとバレないように、「あらゆるメンバーとコミュニケーションが取れている」とアピールする

👆こちらは、山根自身が「器が小さい男」と言うメンタルモデルを周りにバレないように実行していた、と言う説明をしました。もしこの5つが、山根のメンタルモデルを、本気で隠そうとしていた行動であった場合、「やらなければ」サイクルに該当していると言うことになります。なぜならば、メンタルモデルは「無意識的に隠す」傾向があるからです。その観点で、この5つを振り返ってみたのですが、山根の場合は「やらなければ」というより「やりたい」と思って実行しているアクションがほとんどでした。そのため、ポテンシャライトが誇りを持って取り組んできたこれらのアクションは、山根がメンタルモデルを隠そうとして実行したアクションではない、と言うことに気づいた事は、僕としてはホッとしました。

では、山根自身は自分が「器が小さい男」と言うことをバレないようにどのようなアクションをしてるのか?もう少し探求してみました。

すると、出てくる出てくる。例えば、

- 「相手が自分と異なる意見の場合、論理的に自分の意見に近づけようとする」
- 「相手の価値観を許容しよう、とメンバーに発信してるにもかかわらず、相手が自分と異なる価値観である場合、無意識的に自分の価値観に寄せようとする」
- 「これは誰かに聞いたことがあるかもしれないけれども、と言うクッション言葉を入れる」

などなど。3つ目が少々わかりづらいかもしれないので補足をすると、「これは誰かに聞いたことがあるかもしれないけれども」と言うのは、

「自分が今から言うことは、別の人が言ってたかもしれない=そこまでレベルが高い話じゃないけれども、まだレベルが高い話を自分が持っているんだよ」

と暗に伝えたいのかな、と山根は認識しています。


5. 山根はこれまで常に「何かを隠して」社内外で振る舞っていた可能性がある

ポテンシャライトを創業してからは、そこまで「裏表」がない人間だと自認していたのですが、「器が小さい男」というメンタルモデルを認識してからは、「山根が無意識的に隠していた自分」が明瞭になりました。

「無意識的に」がキーワードだと思っており、つまり自分が「隠している」こと自体を認識していません。そのため、自分自身の「本当の自分」として振る舞っているのは、「本当の自分」ではなく、「メンタルモデルを隠している自分」と表現したほうが適切だと思いました。少し話の角度を変えます。

当社ポテンシャライトは2023年10月に「新しいカルチャー」を追加しています。そのうちの1つに、「friends a weakness」と言うカルチャーがあるのですが、「弱み/弱音を周りに伝えよう」と言う内容です。なぜ、「friends a weakness」が重要なのかと言うと、人間は「弱み/弱音を隠している時間」に仕事の時間の3割程度を使っている、と言うデータが存在するからです。
皆さまも実感があるかもしれません。

※『「自分の弱さを隠す」余分な労力』の例

・自分の弱点が露呈したり、弱みに付け込まれたりしないように、自分を強く見せ、時にはチャレンジ自体を避ける。それにより、本人の成長によるパフォーマンスアップが図られない

・本人が弱みをさらけ出せないが故に、周りも見て見ぬふりをして表面的に振る舞うものの、飲み会など本人がいない場所で陰口が横行するため、改善が図られないばかりか、職場の安全性が損なわれ、雰囲気が悪くなる

・建前と本音が分離するために、計画に対しての実行が伴わなくなる

・「本当に思っていること」が語られないために、お互いに腹では何を考えているのか、詮索するための労力をかけざるを得なくなる

オーセンティックワークさんのページの引用

このようなネガティブな事象が発生します。「あ、わかるわかる」と言う所感をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
一方で、「ん、なんかピンとこない」と言う所感をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。前者であっても、後者であっても、僕ら人間はほぼ間違いなく(と言って良いほど)、自分の弱さを隠していると僕は思っています。それはなぜなのか?次項で説明していきます。


6. メンタルモデルは無意識的な決めつけ/固定観念であること

繰り返しの表現となり恐縮ですが、
僕ら人間が持っているメンタルモデルは、「無意識的な決めつけ」「固定観念」となります。ポイントは「無意識的に」です。つまり、自分自身のメンタルモデルは、深い自己探求をしなくては気づくことがなく、そして自己探求を人生のうちに継続的に実施しなければ、そのメンタルモデルに気づくこともありません。何を申し上げたいかと言うと、「弱さを隠す」と言う表現をしましたが、そもそも「無意識的な決め付け」「固定観念」が存在しているため、「自分の弱さを隠している、と言う事実を知ること自体が難しい」と言うわけです。

僕自身の事例を用いて説明します。
僕のメンタルモデルは「器が小さい男」です。つまり、「無意識的に」器が小さい男と思われないように振る舞っている、ということです。このブログを執筆している最中にも、そして本日の生活の中でも、昨日の誰かとの会話においても、僕のメンタルモデルが起因する無意識的な行動のオンパレードだった可能性があります。僕は、「弱さを隠す」と言う行動を「していない」と思っていました。前述した通り、「裏表」がそこまでない人間だと思っていましたし、自分自身の弱さを隠している行動自体イメージが湧きませんでした。ただ、無意識的にその弱さを隠す行動をしてしまっていたのであれば、むしろ僕自身のほぼすべての行動が「弱さを隠す」行動といっても過言ではない位かもしれません。そのため、皆さまが日々実行している言動についても、もしかしたら「無意識的に自分の弱さを隠す行動」である可能性はあるかもしれないです。

重要なのは、その弱さを隠している時間に多大なる労力を使っている僕ら人間の行動を、少し振り返って、少し改善するだけでも、自分の人生が豊かになると思いませんか?ということです。


7. 「本当の自分」とは何か?

さて、本ブログも終盤です。
本ブログのタイトルである「本当の自分」とは何か?ここまで読み進めていただいた方は、こんな思いを馳せているかもしれません。

「本当の自分を、自分はきちんと理解していないのではないか?」

僕自身は自己理解が「できている」と感じていました。そして、理想の自分を演じるために、何かを隠している行動を常に実行していたことも全く気づいていませんでした。ただ、自分自身のメンタルモデルを理解できた今、「器が小さい男」という僕のメンタルモデルが「表面」に出るタイミングを理解できるようになりました。「あ、自分のメンタルモデル、また出てきた」と歓迎することができてきました。メンタルモデルを教えていただいたオーセンティックワークさんが言うには、自分自身のメンタルモデルがなくなる事は無いようです。むしろ、メンタルモデルと良い関係性を築いて、発生しそうなタイミングで、「あ、出てきた」と歓迎する。いつも通りの自分を制御するような存在として、受け入れることができると、自分自身の「弱さ」を隠すために演じる事は少なくなると感じています。

繰り返しになりますが、僕ら社会人は、「自分の弱さを隠すための時間」を全仕事の業務の「3割程度」を要していると言うデータもあります。1日の労働時間の平均が8時間であれば2.4時間です。「法人」と言う単位においては10人であれば10倍、100人であれば100倍の労力を使っている。
1つの会社の代表である僕は、全メンバーに「本当の自分」を理解してもらい、業務の中で、2.4時間もの時間を使って労力を抑えている「自分の弱さを隠す」と言う時間を解放してあげたいと感じます。


8. (最後に補足)メンタルモデルが自分をここまで成長させた

本ブログをご覧いただくと、「いち早くメンタルモデルを明瞭にして、自分自身を制御しているものを排除したい」と言う思いに駆られる方がいらっしゃるかもしれませんが、そんな事はありません。矛盾を感じるようなことを記載しますが、僕自身はメンタルモデルがなければ、今この場にいなかったように思います。そしてポテンシャライトがこのフェーズまでたどり着けていないと感じています。何故かと言うと、僕のメンタルモデルが存在していたことによって、

十分すぎる仕事の準備をして、
十分すぎる勉強をして、
十分すぎるブログを書いて、
十分すぎる面接での苦労をして、
十分すぎる時間を仕事に当てることができた。

つまり、「器が小さい男」と言うメンタルモデルがあったことによって、自分自身を強烈に前に進ませることができたんだなと。もちろん自分の弱さを隠す時間はたくさんあったかもしれないけれども、それ以上に自分自身を前に進ませる原動力になったのだなと。

僕のメンタルモデルがあったから、今の「山根一城」を形成させることができました。これからはNew 山根一城として新しい景色を見るべく、動いていこうと思います。


最後に

皆さんいかがでしたでしょうか。
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