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最も採用確率が高いエンジニア採用のポイント「セミミドルエンジニア」について

「リードエンジニアの採用をしたいので、宜しくお願い致します」

当社ポテンシャライトを設立してから、おそらく200回は聞いた言葉です。
どこの企業様もリードクラスのエンジニアを募集したい気持ちをお持ちである事はとても理解しております。即戦力ですし、ベンチャーフェーズで手取り足取り教えなければならないエンジニアではなく、自立自走できるエンジニアを採用したいという気持ちはすごく理解できます。
ただ、お察しの通り、リードクラスのエンジニアの採用市場は、年々熱を帯び続けています。そのため、僕のほうで感じたことがありましたので、本ブログを書きたいと思います。

0. リードエンジニアのイメージ

各社によってリードエンジニアの解釈が少々異なるかと思いますので、本ブログでは下記に定めたいと思います。

◆リードエンジニア
- 自立自走できるエンジニア
- 周りのメンバーをリードすることができる
- 年収 600〜900万円クラス
- VPクラス、CTOクラスには満たない
- 技術選定などは問題なくできる

これらのスキルを兼ね備えたエンジニアのイメージで話を進めたいと思います。

1. リードエンジニアの採用ニーズが年々熱を浴び続けている理由

結論から申し上げますと、IT (Web)事業を行う企業が年々増加していることです。
特に「ベンチャー」フェーズの企業様は教育体制もなく、資金面にも不安があるため、自立自走しているリードクラスのエンジニアのみが採用ターゲットになることが多いです。
また、大手企業がDX推進を開始している兼ね合いから、同じようにリードクラスのエンジニアを採用活動でターゲットにしていることが多いです。
それと同時に、メガベンチャークラスの企業様も同じようにリードクラスのエンジニアを募集しています。

つまり、現在存在しているIT (Web)企業が存続し続け、且つ新たに設立されるベンチャー企業が登場し、そして大手企業も同じように採用市場に入ってきている。これだけ聞いてもすごくカオスである事はご理解いただけるかと思うのですが、今はこんな状況になっているのです。
そのため、断言できるのは、

「リードクラスのエンジニア採用は、今後熱を帯び続ける可能性が非常に高い」

と言うことです。

2. リードクラスの採用活動の難易度の高さ

何と表現すると皆さまに伝わりやすいのかと考えていたのですが、イメージとしては、

「法人営業2年以上の採用活動よりも5〜8倍程度 難易度が高い」

と表現させていただけると分かりやすいかもしれません。また、別の表現をすると、

「経験2〜3年程度のジュニアクラスのエンジニアの採用活動よりも4〜6倍程度 難易度が高い」

あくまでも僕のイメージになりますが、これくらいの温度感なのではないかと思います。

「難易度」と表現してしまったのですが、前項で記載した通り、シンプルに求人数が多くなっている事が難易度が高くなった理由になります。そのため、採用活動におけるテクニックの向上は必須でしょうし、エージェントさんにお願いをしておけば採用ができる、と安易に考えるのは非常に危険なわけです。
ただ、

「リードエンジニアの採用は難しい」

というエンジニア採用に携わったことがある方は周知の事実であるこの話をし続けるために、本ブログを書いたわけではありません。次の話を進めましょう。


3. エンジニアのレベル別の求人倍率

本ブログは、リードエンジニアを切り口として、少し異なる角度の話をしたいと思っています。その話を進めるにあたり、エンジニアの「レベル別」の求人倍率について言及したいと思います。
まずこちらの図をご覧ください。

こちらは、エンジニアをレベル別で分類した際の求人倍率を「山根の主観」で記載している図になります。特定の媒体や募集求人サイトで求職者数を算出したものではなく、「採用難易度」と表現したほうが適切かもしれません。いや、「採用難易度(山根主観)」と表現したほうが、さらに正確な表現かと思います。
話を戻して、リードクラスのエンジニア以上に、VTクラス、CEOの採用のほうがさらに難しいわけですが、これくらいの数値感なのではないかなと個人的には思っています。

さて、ここで注目したいのは「リードエンジニア以下」のエンジニアの数値を見てみてください。
ここ最近、リードエンジニアの採用ニーズは非常に高いため、リードエンジニアに対してスカウトメールを配信している企業様は多いです。一方で、リードクラスからレベルを下げたエンジニアに対して、積極的に(前のめりに)スカウトメールを配信している企業様は、それでもたくさん存在していますが、企業数は相当数減るイメージを持っています。

「いやいや山根さん、ただ、今のウチの企業は1人で自立自走してリードができるエンジニアでないとワークしないんだよ」

その気持ちはものすごく分かります。
ただ、リードクラスのエンジニア採用活動において大きな失敗をすると、1年に1人も採用できない、なんてことも発生します。リードクラスのエンジニアでなければ採用する意味がない、そんなご意見もいただくかもしれないのですが、それであれば1つレベルを下げたミドルクラスのエンジニアを採用したほうが、ビジネスは前に進むかもしれません。


4. とは言いつつリードエンジニアを欲する理由ももちろん理解できる

あるメディア掲載記事でこんな話を拝見しました。

「例えば、高校3年生レベルのある問題がありました。その問題は、複数名でなければ解決できない問題です。高校1年生が5人集まってその問題を解いてみました。いつまで経っても問題解決の糸口が見出せずに悶々としていました。ただ、そこに高校3年生が1人加わり問題解決の糸口を見つけることができました。そして問題解決の設計を高校3年生が行い、それ以降の作業を高校1年生の5人が猛スピードで実施していきました」

この話はすごく腑に落ちます。

大きな問題であれば、高校1年生が何十人集まっても解決できないでしょう。ただ高校3年生が1人入るだけでその問題が解決できるかもしれない。
これがリードエンジニアを採用する理由なのではないかと個人的には解釈しています。そのため、本ブログで伝えたい内容がぶれてしまうようでアレですが、皆さまがリードエンジニアを採用したい気持ちが強い事は強く理解しているつもりです。ただ、リードエンジニアの採用は難しい。
また本問題をぶり返しました。


5. セミミドルエンジニア採用のすゝめ

ダラダラと記載してしまったのですが、本ブログでお伝えしたい内容を整理すると、

  • リードエンジニアの採用が激化している

  • レベル別でエンジニアの採用難易度が異なる

  • リードエンジニア採用の必然性は理解できる

ということ。
そんななかで、本ブログをご覧いただいてる皆さまはエンジニア採用を進めなくてはなりませんよね。

そして、本ブログで僕がお勧めしたいのは、

「セミミドルエンジニア」

を採用してみてはどうか?と思っています。

「セミミドルエンジニアとは?」

と思われた方がほとんどだと思うのですが、こちらをご覧ください。

こちらの4段目に記載しているのが「セミミドルエンジニア」です。経験年数としては3〜4年程度。ジュニアクラスの領域を抜けており、ただリードクラスにはなれない。そして、ミドルクラスとも言えない。

ある程度の規模感があるWeb系の企業様は、ジュニアクラスのエンジニアを採用ターゲットにしています。ただ、ジュニアクラスのエンジニアを受け入れることができる企業様はものすごく多いわけではなく、前述した通り、当社がお取引をしている企業様では、リードクラスのエンジニアのニーズのほうが高いです。

では、リードエンジニアとジュニアクラスのエンジニアの線引きはどこなのか?割と、このラインがぼんやりしていることが多かったりします。
例えば、上に記載をした図の3段目の「ミドルエンジニア」は、経験年数を4〜6年と記載しました。これは、「セミリードエンジニア」と言える層であり、リードエンジニアクラスを募集している企業様は、採用ターゲットに入れることが多くあります。ただ、「ジュニアクラス」と「ミドルクラス」の間に存在するエンジニア、この層のエンジニアは際どいラインであり、結果的にスカウトの対象に入れていない企業様、もしくは積極的に追いかけていないレベル感になっているのではないかと思っています。

むしろ、このレベル感をメインターゲットとして採用活動を進めたほうが、「採用成功」という観点においては、スムーズに進むことが多いのではないかと思います。

また、このセミミドルエンジニアの層は、自身のキャリアをどちらの方向に動かしていこうか、と考え始める序章段階と言えます。キャリアについての興味関心が非常に高い方は、このセミミドルエンジニアの際に真剣に検討し出すでしょう。ただほとんどの方は「ぼんやり」考えている位のレベルです。

何が言いたいかと言うと、このセミミドルエンジニアとの面談において、強く寄り添って、今後のキャリアや希望を共に考え、将来に対して光を照らすような話をすることができれば、採用の角度も上がるのではないかと思っています。

最後に

皆さんいかがでしたでしょうか。
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