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部署間交流ができ、且つ会社が活性化する「スローガン」について

ポテンシャライトでは毎月「スローガン」を設定しています。
スローガンと言うのは、各社それぞれが掲げている目標とは別のルートの「指針/方針」のようなものを指します。

ポテンシャライトでは2年ほど前からこの「スローガン」を設定し、毎月運用してるのですが、比較的良い効能が生まれているのではないかと思っています。
本ブログでは、そのスローガンについて詳しく記載していきたいと思っています。

0. そもそも「スローガン」とは?

簡単に前述した通り説明しましたが、もう少し詳しく説明いたします。

スローガンとは:
会社が定める売り上げ目標/OKR等とは別に、全社/全部署横断で一体感を持って追いかけていく方針のようなもの

ポテンシャライトは上記のように定義をして、毎月運用しています。

もう少し詳しく説明すると、どんな会社にも「目標」があるかと思います。職種によって追いかける目標は異なるかと思いますが、わかりやすいのは営業職。会社/部署/個人の売り上げ数値を達成するために日々邁進していると思います。

例えばエンジニアであれば、今月3つの機能をリリースしよう、デザイナーであればこの機能のUI設計は終えよう、採用担当であれば3名の入社決定、などのような「目標」があるかと思います。
OKRを導入している企業様が増え、MBOと比較して定性的な目標が増えたかと思います。ただ、OKRには数値目標とほぼ同等な概念が溢れたりしているかと思います。

そんな中で、このスローガンと言うのは会社の目標/OKRよりもさらに定性的なイメージになります。
言葉で説明するよりも具体的な事例を見ていただいたほうがわかりやすいかと思いますので、ポテンシャライトの過去のスローガンを事例として見てみましょう。

1. ポテンシャライトのスローガン一覧

いくつか事例ベースでご説明できればと思います。

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👆 例えばこちら。「construction」=工事。つまり業務の仕組み化を進めましょう、というスローガンです。仮に経営メンバーから「業務の仕組み化をしましょう!」とメンバーに伝えても、ワクワクしないというか、それはやったほうが良いかと思っていながらも気が進まないという温度感はあるかと思います。
そのため「do construction」と銘打って、今月は会社として動いていくんだ!という意思表示をするため、そして名前はキャッチーにして忘れないようにもしています。

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👆 こちらは「1日1回 新しいこと/改善をしよう」というスローガンです。トヨタさんをはじめ、カイゼンに強みを持つ企業さまがいらっしゃるかと思うのですが、そのイメージです。
このスローガンは2020年5月のものです。つまり1回目の緊急事態宣言時のもの。リモート勤務になり、各業界で売上の影響が出始めた頃。このタイミングで売上/利益が下降した企業様もいらっしゃるかと思いますが、カイゼンを強めていこう、という想いを持ってのスローガンでした。


2. スローガン設定によるメリット

スローガンを掲げ、運用した結果、いくつかメリットが明らかになってまいりましたので、ご紹介できればと思っています。

 2-1. 全社横断で取り組む項目が1つ増える

前述した通り、会社には必然的に達成しなければならなく、且つ比較的圧迫感がある目標が掲げられることも多いです。
部署間で協力をしながらその目標達成していく、これは至極当たり前のことではありますが、その圧迫感がある内容とは別に、全社横断で取り組む項目が1つ増えると、新たな形のコミニケーションが生まれる事が多いです。

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👆 例えば上記カルチャーは、会社横断でコミュニケーション量を増やそう、というスローガンです。ポテンシャライトは現状3つの事業があるのですが、事業部でコミュニケーションが分断されないように動いていこう、というスローガンになります。

 2-2. 軽視されがちな事象にスポットを当てられる

緊急度は低いけれども重要度が高い取り組みは、多数あるのではないかと思います。
例えば、
「部署を横断したコミュニケーション推進」
「全社的なMVVの浸透」
「カルチャーの構築/醸成」
などです。

本来 大手企業様であれば、上記の役割を持っているポジションが存在してるかと思いますが、ポテンシャライト界隈の企業様はスタートアップが多いため、専任のポジションを作ることは難しかったりします。

このように比較的軽視されやすい内容をスローガンとして掲げることによって、取り組むことが可能になります。は難しかったりします。

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👆 ポテンシャライトが2021年5月に「カルチャー」を10つ設定したのですが、その「浸透」をさせるためのスローガンです(ちょうど今月(2021年6月)に実施しています)。こちらはカルチャーを「声に出す」という観点において動いており、「say」という文言にしています。

 2-3. プロジェクトリーダーへの機会提供/成長機会

ポテンシャライトでは毎月「スローガン大使」と銘打って、プロジェクトリーダーを設定しています。スローガンを掲げだとしても、結果的にそれが運用しきれなかったのであれば意味がありません。そのためリーダーを1名設置することによって、運用の全権を与え、自分が思った通りに運用してもらっています。ただ、全部任せた、と言うわけではなく基本的には僕(代表)が方向性のアドバイス、また実務を手伝っており、あらぬ方向に向かないようにディレクションはしています。1ヵ月という" 限定したスローガン "になるため、1ヵ月間でアクションを起こして何かしらの良い兆候(結果)を生むために毎月リーダーは奮闘するのですが、これがまた通常業務とは別な刺激を与えることができています。

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👆 こちらは2021年6月に「スローガン大使」になった4名の全体共有資料です。ポテンシャライトはOKRを導入し、ウィンセッション時に10分程度スローガンの進捗共有をしています。その際の資料です。

 2-4. 若手の成長機会創出

ポテンシャライトではスローガン大使を挙手制にしているのですが、比較的若手が手を上げやすいような雰囲気を作っています。
それが故に年次が若い社員がプロジェクトリーダーとなり推進することが多いです。1ヶ月と言う短い期間の中で、いかにして周りを巻き込んでいくのかと言う経験をする機会は意外と少なく、成長機会の創出ができていると感じています。
また、少なくとも1週間に1回僕とミーティングをしており、PDCAを回して施策を頻繁に打つ経験もためになってるのではないかなと思っています。

 2-5. ノウハウが溜まる

これはポテンシャライトがHR系の企業だから、と言う理由もあるかと思いますが、スローガンを実施することにより、「組織開発」の施策をトライできるケースが多いです。
組織を活性化させるためのあらゆる施策を1ヵ月に1度、そして異なる施策を打ち続けるため、それが組織のノウハウを蓄積させています。現にポテンシャライトの最近のトレンドの方である「カルチャー」についても、2021年6月(今月)のスローガンであり、今月もものすごくたくさんのノウハウを蓄積することができています。

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👆 こちらは2020年6月のスローガンです。ここで言う「global」というのは「世界一の採用ノウハウ保有企業を目指す」という意味合いです。日本において採用ノウハウをアウトプットしている企業として、ある程度の認知度は取れてきたかと思っているのですが(自己認知で恐縮です)、世界に目を向けると素晴らしい企業さまが多数いらっしゃいます。そのうちの3社様をベンチマークをして、その3社様が持っていてポテンシャライトが持っていないノウハウを抽出し、2ヶ月間で100つ以上のノウハウをポテンシャライト流にカスタマイズにしました。というスローガンでした。


3. 何をスローガンとして設定するのか?

実際にスローガンを運営する際に「何」をスローガンとして設定するのか、お悩みになる方はいらっしゃるかと思います。
ポテンシャライトでは、代表がスローガンを毎月決めているのですが(そろそろ決め方変えようかな)、どのような視点でスローガンを決めているのかをご紹介したいと思います。

 3-1. 組織課題になりそうな項目

組織が拡大、もしくは縮小する際に、組織課題になりそうなことが何となく予想できることがあるかと思います。
例えば、直近3ヶ月に複数名入社をしているのであれば、新しいメンバーに対して積極的にコミニケーションを創出したい、など。
また、6月は営業日も多く祝日もないため、会社に滞留感が出てしまいそうであれば、活気が出るようなスローガンを設定する、など。
年末については最後の追い込み。年始についてはスタートダッシュ。などいろいろな切り口でスローガンを設定できます。

 3-2. 楽しんでもらえそうな項目を選ぶ

スローガンは「目標」とは異なった雰囲気にしたいため、その内容を楽しんでもらえるような項目にするよう意識しています。

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👆 ちなみに2021年5月のスローガンはこちら。ポテンシャライトでは月に1度「Potentialighter」というポテンシャライトのMVVCを最も体現したメンバーを表彰する機会があるのですが、社員数が多くなるにつれてPotentialighterに選ばれる難易度が上がってきました。そのため、全員が主役であることを認識してほしい、というスローガンです。

このスローガンをメンバーに預け、運用をしてもらうにあたり、運用はメンバーに任せました。すると、下記のような資料を作成して全体共有してくれました。

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👆 皆さんご存知ポケモンです。まさか山根もポケモンを巻き込んだスローガン運用をするとは思っていなかったのですが、メンバー皆 楽しみながら運用はできていました。

 3-3. 名前はキャッチーに覚えてもらいやすく

毎月、キャッチフレーズのような形で口ずさんでほしい、なじみを持ってほしい、と言う目的もありますので、ポテンシャライトでは英語で、かつ短文にするようにしています。
本ブログの前半部分にもいくつかスローガン名を掲載していますが、比較的キャッチーな内容にするよう意識しています。また少しスマート、といいますか、口に出していてかっこいいと思うような名前の方が、メンバーのテンションが上がってもらえると思っているので、そのように意識をしています。

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👆 例えばこちら。「Enjoy Growth」と掲げ「成長を楽しもう」というスローガン。成長したくない人はスタートアップにはいないかと思うのですが、楽しみながら成長をしていこう、という想いを込めており、「言いやすさ」「組織への浸透のしやすさ」は意識しています。

 3-4. できるだけプロジェクトリーダーに任せる

これは僕の性格かもしれませんが、僕はメンバーに任せると言いながらも自分が思う通りに進んでいないと口を出したくなるタイプではありますが、スローガンの「運用」については概ねメンバーに任せるようにしており、楽しんで、かつ自分の案を出して運用してみて、と言うアドバイスだけしています。もちろんフィードバックはするのですが、これがよく機能しているように感じています。

 3-5. 別部署/職種とのコミュニケーションが生まれる内容にする

これは必須ではないですが、スローガンを別部署/職種とのコミュニケーションが発生する内容だと、全社的にうまく巻き込みやすくなります。
部署や職種が異なるとコミュニケーション量がどうしても少なくなります。そのため何かしら施策を立てなければならないのですが、今回のスローガンについては良い材料になるはずです。


最後に

皆さんいかがでしたでしょうか。
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