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神在月の地へ

私と友人は疲れていた。

仕事や恋愛、家族間の人間関係。
加齢による心身の不調。
ライフステージは違えど一緒に歳を重ねた私たち。

なんかちょっとご利益欲しいよね?

数多あるご利益の神様の中から、
ご縁に絞って最強神社なのではと判断した出雲大社へ行くことにしました。

ということで今回は島根旅行のお話です。

足立美術館で感動する


昔テレビでそのお庭を見てからずっと行きたかった足立美術館。
島根に行けるとなってすぐこの美術館に行くことも提案しました。
日本庭園ランキング21年連続日本一。
でもランキング1位だから惹かれたわけではなく。
そもそも庭園に心惹かれる雅な人間ではなく、、、

単純にうちの46インチテレビ越しに見てもそのお庭は絵画のように綺麗でびっくりして、いつか行ってみたいと思って。

安来駅から無料のシャトルバスに乗って行きました。
うちの田舎とそんなに変わらない景色を見ながらだったので、どこにそんな素敵なお庭があるんだろうと思ったのが正直な気持ち。

でも停留所に着いて美術館に入館すると、テレビで見たお庭が一気に目の前に広がって、テレビじゃなく間近で見ている分、圧倒されたのもあって鳥肌が立ちました。

お昼を美術館内の喫茶室大観で。
喫茶室の窓も上から下まで窓になっていて、
開店してすぐ入れたこともあり、窓際で景色を見ながら昼食を取ることができました。

途中雪が降ったり、小雨だったりしたんですが、
どの天気でも絵になって、特に雪は風がなくまっすぐな降り方で、積もりはしない雨混じりの雪だったけど、しんしんと降っているように見えて感動しました。

喫茶室大観より

窓越しのお庭が絵画のように見えたり、あとはお部屋の壁が一部くり抜かれていてそれが掛け軸のようになっていて、景色が美術品のように見えたことに最初感動してたんですが、

外に出てお庭を眺めることもできて、数メートル先の景色だけがこの庭を作っているのではなく、その奥の奥にそびえる山や滝(横山大観の絵に見立てた滝をイメージして人口滝を開瀑してたりするそう)、空や雲も絵を形作ってることが分かってひたすら眺めました。

写真、、、頑張ってはみたけど、
この景色を見たまんま撮るのは難しかった。
途中からちょっと諦めた。(友人は頑張って撮ってた)
あ、でもメインの(だと思う)枯山水庭、iPhoneのパノラマで撮ることを友人が発見してくれて撮ってみたら、歪みは生じるものの絵巻物みたいで面白かったです。
人がたくさん写ってるのでここには載せられないですが。

自分土産に横山大観と魯山人の作品が載った栞を買いました。

(ついでのように書くのが忍びないのですが、お庭だけではなく横山大観を中心に様々な絵画や陶芸作品が見ることができます)

出雲大社でお賽銭を

ここがこの旅のメイン。
悔いの残らないようにがスローガンで、
この日は出雲大社以外の観光地を何も決めなかった。

事前に本や動画で調べた出雲大社のお参り方法は、まず日本海に面する稲佐の浜の弁天島の砂をもらってくることから。

てくてく歩いて浜に向かったんですが、同じように歩いてる人が少ない、、、
不安になったんですが、1人もいないわけじゃなかったので己を信じてまっすぐ歩いたら目に飛び込んできたのは荒々しい日本海。

晴れてて穏やかな日だったんですが、
私の目には荒々しさが感じられました。
(人生でそこまで海に接したことない人間のつたない感想)

その海に弁天島、、、

島?

と絶対思う巨大な岩が海にどーんとありました。
そこの砂を出雲大社に持って行って、そのお社内にある砂と交換して、家に撒いたり、保管しておくと良いそうな。(日本昔ばなし調)

帰りは神様が旧暦の10月、稲佐の浜から上陸して出雲大社に向かう道、神迎の道を歩いて出雲大社へ。
私は割と定期的に伊勢神宮に行くんですが、
伊勢神宮への通り道はどこも賑やかでお店が立ち並んでいるので、
それと比べると神迎の道の静けさ、店のなさに驚きました。
所々あるにはあるんですが、ひっそりというか。
ガチで神様通るところ感醸し出してる、、、
と思うと何故か道中口数少なく、
話すとしても声が控え気味になったような。

そしてそしていざメインの出雲大社へ。
隅から隅まで見ようということで、
お賽銭がある箇所は神様の概要が薄ぼんやりでも念のため拝み倒し、
事前に調べたといいつつ、二礼四拍手一礼と、砂のことくらいしか結局頭に入ってなくて、
順序なども曖昧ではあったんだけど、隅から隅までお参りしたつもりです。

隅から隅まで。
とにかくお賽銭を入れる箇所が多い!
私最近は現金よりスマホ決済だったりするので、お財布に小銭を忍ばせるのを怠ってしまい、途中から足りなくなってきて焦りました。

あ、お守り買えば崩れるんじゃない?
となり欲しいお守りを確認したら

千円

崩れねぇ、、、!
結局自販機があったので飲み物を買い、
10円をゲットし事なきを得ました。

出雲大社は全部が大きかった。
というのがざっくりした感想です。
大しめ縄はもちろん敷地も大きいし、
国宝の御本殿も大きい(高いとも言えるかな)
八百万の神が神在月に泊まるというお宿もでかい、長い。

あと何より大きいなと思ったのは掲げられていた国旗。
よっぽど風吹かない限りなびかなそうな大きさ。
なんなら大しめ縄より驚いた。

食べたもの買ったものたち


何はなくともこれ

バラパン
ご当地パン。
ガイドブックで見てから欲しかったパン。
観光物産店と出雲大社前駅横のお店でバカ買いしました。
長方形の長い食パンのようなパンにクリームが乗せられてくるくる丸められていて、バラのようになっています。

味もいくつかあって、コーヒーにマーマレード、小倉入りなんかもあったりして面白かったです。

日持ちすればなーもっと買ったのにーー。
中々私の地元近辺では見ない代物なので買えて食べることができてよかった。

あと、出雲大社付近のスターバックスで購入したカップ。


島根で産出されるめのう(天然石だったかな)をイメージしたマグカップ。
3色あって緑を選択。
一つ一つ手作業で作られているそうなので、色が同じでも全く違う柄に見えます。
見本で置いてあったのと私が購入したのも色味のベースは同じだけど、マーブル模様みたいになっていてその色や配色が違いました。

そしてそしてチョコレートも買いました!
遠出したらご当地ペナントを買うように(世代がわかる)チョコレートを買いたいと思っている私。
今回は出雲大社参道にある沖野上ブルーカカオさんで購入。

古民家みたいなところでカカオ豆からチョコレートに仕上げる(ビーントゥーバー)お店らしく、作業場がイートインから見れるんですが、ガラスがチョコレート(カカオかな)で茶色になってた。
作業は包装作業だったけど、稼働してるんだなと思って有意義だった!

ミルクチョコレートと、ハイチのカカオが珍しいなと思ったので購入してみた。

食べるの楽しみ。

あとはビームス出雲行ったり、ぜんざい食べたり。
国宝の松江城に行ったり。
国宝をこんな連日見たことがないので(あーでも修学旅行とかであったかも?覚えてない。今日の朝食も覚えてない)いい刺激になった。

神在月の地へ

出雲大社は大しめ縄がものすごく印象的な所だったけど、実際行ってみると国宝の御本殿の佇まいとか、八百万の神のお宿がシンプルなところなのと、大きくて長くて、こんなに神来るんだなと。
神在月の地だと改めて感じることができて、訪れてよかったとしみじみ思いました。

お守りに縁結びの糸を買ったんですけど、
(衣類に付けると良いらしい)
この糸が入ってる包装紙に文章が書いてあってその中の、

良い運がひらけることも全て縁

の一文にちょっとうるっと。
男女の縁だけじゃない、良い縁を得られるように。
周りにも自分にもそのご利益があるように縫い付けようかなと思います。

どうぞあらゆる神様、何卒よろしくお願いしますね。(他力本願)