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Incomplete Ruler【アイドリッシュセブン】

聞きましたか?

Incomplete Rulerフルバージョンの歌詞も分かりましたね。

5部で公開になったこの曲。
陸くんと天くんのデュエットソングでした。
ゼロが制作を桜春樹に依頼して、九条鷹匡が受け取って、
TRIGGERを主演にしたミュージカル『ゼロ』で公開した曲。
最後まで悩んでいたラストの演出に、陸君を起用することで完成した曲。

とても劇的で、感動しかないストーリーと相まって、
フルバージョンへの期待値の高い曲になりました。

ただ、ちゃんとこの曲の事を考えたかと言われると私は少し違って。
陸君と天君が歌う曲というところに想いがフォーカスされすぎて、
ゼロや桜春樹、いなくなった人達の想いにはそんなに目を向けてなかった。

ゼロが作詞した歌詞だって完全に忘れてたし。
(5部15章第1話「遺作」参照)

そこに想いを向けると、あの歌詞をゼロが考えた意味、
受け取った桜春樹がいなくなったゼロをどう想って作曲したのか。

私はフルの歌詞だけ見た時、
1人で孤独な自分の気持ちを振り払うような、
自分を考え直すかのような、
孤独と向き合った答えが、まだ半ばの歌詞のように感じました。

Incomplete Ruler
Imperfect Ruler

同じような意味の違う言葉を使うことで、
あなたと私、
ゼロと桜春樹、
ゼロと九条鷹匡、
ゼロとゼロを好きだった人達。
ゼロは彼らを知らないけど、
ストーリー的に陸君と、天君も。
色んな意味の2人を感じさせる歌詞に感じます。

そして私の最推しが気づかせてくれたセリフがあって。

救いみたいなもんが、ある感じのする歌
てんてんの歌い方も

アイドリッシュセブン ストーリー 5部16章5話「幸せな物語」より

と。(一部略してます。環君の言葉です)

この歌詞に向き合った桜春樹の作った曲の曲調が、
太陽のような強い光ではないけど、
木漏れ日のような光が差し込む明るさの曲に仕上げているように感じて。

ゼロがいなくなって九条鷹匡同様戸惑って、
探した彼の結論がこの曲になったのかなって。

それが天君や陸君の歌声でもっと救われるような曲になっていって。

ゼロがどこかでこの完成形を聞いていてくれればいいと思いました。

色んな考え方があるのかもしれないけど、
私はゼロは孤独だったと思ってしまうから。

絶大な人気を1人で背負ったゼロの孤独を救う曲であればいいな。

そしてそして。
このアルバム、ピアノのソロも収録されてるんですよ。

ノースメイアの一室でピアノを弾きながら曲を紡ぐ桜春樹の姿を想像して泣きそうでした。

いなくなった人達の気持ちの答えを明確には提示しない。
ストーリー中それぞれのアイドル達がゼロに対して考えたことが、
ゼロの正解とは描かれない。

多分、ゼロはこれからも出てこない。

一切出てこない人物が、登場してる人物たちに大きな影響を与えるゼロっていう存在がすごいなと改めて感じた発売日でした。

だからアイナナはやめられん。