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お金の使い方を考えるようになった話

 私は20代の頃、500万円近くの借金があった。

内訳は
①学生の頃、生活費や娯楽費で使ったリボ払いの残高 ・・・約100万円
②消費者金融6社からの借入            ・・・約100万円
③新卒で入社したと同時に購入した車のカーローン  ・・・約300万円

 ざっくりとこんな感じ、今思い返してもすごい額だ、正直引いている。

 初めての借金は20歳になりたての頃、人生で初めて作った三井住友のクレジットカードだった。当時支払いの時に「カードで」なんて言っている自分に酔っていたことを鮮明に覚えている。
 そんな事は覚えているにも関わらず、何を買ったのか全く覚えていない
 当時借金をして買ったものは今の自分に何を与えてくれたのだろうか、そんな事を考えてみたけど如何せん買ったものを覚えていない
 なんとなく記憶にあるのはほとんどが交際費に消えていた感覚だ。
交際費、なんて言うと聞こえが良いが実際にはただの「飲食代」である。
 20代前半の頃の私が未来の自分に残したものは多額の借金お腹周りの脂肪であった。
 その後は累計で4枚のクレジットカードを所持することとなり、最終的に支払いが滞り全て失い現在では所持数0となる。30歳のクレジットカード無し男は正直ヤバイなと思う。
 
 なぜこんな恥ずかしい過去を公開しようと思ったのかと言うと
私は最近「君のお金は誰のため」と言う本を読み、そこで経済について、お金の使い方について深く考えさせられ、自分の人生で関わったお金のことについてブラッシュアップしようと思い今に至る。
 
 ちなみに現在は全ての借金を完済しているので悪しからず。気が向いたらこの話はいつか深掘りするかも。

 上で紹介した本の中で「お金で解決できる問題はない」という一文がある、これを見た時、私はこの本の主人公の様に、「何を綺麗事を」なんて思ってしまった。
 しかし、本の中では「お金のむこうに人がいる」「お金は選ぶだけの力」と記されており、その回答はある意味トンチなのかもしれないが、私はそれが真理だとハッとさせられた。

 例えば、私は様々なガジェット(PC周りの機器やスマホ周辺機器など)が好きなのだが共通してガジェットは、機能が多ければ多いほど値段が高くなる。 
 当たり前っちゃあ当たり前のことなのだが、もう一つ深く考えてみると
「なぜ機能が多ければ高いのか」と疑問も出てくる。この疑問の答えは単純で
「その商品の完成までに関わった人の数だけ値段が上がっていくから」である。
 なので今、私は様々な商品が人気の為、高額転売されている世の中に苦言を呈したい。
 転売ヤーと呼ばれる人が関わることで値段が上乗せされているだけと言えばそれまでではあるが、そもそも欲しい人は転売ヤーに買ってくれなんて一言もお願いしていない、全く持って余計なお世話なのである。
 ただ、転売に関していえば最終的には気持ちのしこりは残るが欲しいものが手に入るのはせめてもの救いである。
 
 私が最も理解に苦しむのがお前は誰だよって奴の「有料NOTE」である。
そもそも購入したことがないのでわざわざここに書くこともないのだろうが、自分の中で消化させておきたいので思っていることを書き連ねる。

 ほとんどの場合、人が何かを買う時、販売者の「幸せになって欲しい」「こうなって欲しい」といった想いと購入者の「幸せになりたい」「こうなりたい」といった願いが一致した時にお金を通じて将来を共有すると言うのが自然の流れだと思うのだが。
 昨今よくTwitterなんかを見ていると「モテるための方法」や「痩せるためのノウハウ」など実績が曖昧なジャンルでお金を取ろうとしている人達が目につく。
 その人たちで共通しているのは
・アイコンがイラスト
・よくある情報とフリー素材の呟き
・無料LINE登録への誘導
なんかがある、そもそもLINEが無料なのは一般ユーザーなら当たり前である。
 そして何よりその人たちのおかげで成功した人たちの口コミが存在しない。
とどのつまり彼らは決して購入者の願いを叶える事はできないのである。

 しかし、そんな人たちが昨今増え、継続している様を見ると「買ってしまう一部の人間がいるんだなあ」なんて思ってしまう。
 その購入者が何にお金を使おうが正直勝手なのだが、ごくたまに私の元にその活動?情報商材について「拡散をしてくれ」「紹介してくれ」なんていう依頼が来る事もある。
 拡散力こそ無い私だが、インターネット上で顔を出して思ったことを呟いているアカウントなので、実体の無いインターネットの中で実体を感じられるアカウントなので、商材アカウントの人からすれば架空の情報に実体を与られる無料で使える小マイクくらいの存在なのだろう。

 ただ、私は私に関わってくれているフォロワーの方や支えてくれる人達の事は自分よりも大切にしたい、幸せになって欲しいと本心で思っているので、実体の無い虚像に対してお金を使ってほしくない、だったらプロテインとか買って欲しいと思っている。

 私自身、最近はお金の使い方にはかなり慎重になってしまい、本心から経験したいと思えること、心が動かされた商品にしかお金を払わなくなっている。

 最近はコスパやタイパが重視される傾向だが、私は「モテる」や「痩せる」など所謂「自分を変える結果」を手に入れるにはお金を払って得る手軽な情報で「変わる」のでは無く、自分自身の中で少しづつの変化、努力を重ねて経験して自らを
変える」方が圧倒的に幸福度が高いと思う。

 こんなことを思いながら自分自身のお金について、経済についてこれからも勉強していこうと思う。

 
 

 

 

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