【財務分析Vol.5】 トヨタの「逆転発想術」

すらまっぱぎ!うっちーです(@LiUtYou)
インドネシアからお送りいたします。

財務諸表をみればその会社がわかる。

未来分析実践活用編
Vol. 『トヨタ自動車株式会社』

ビジネスカテゴリー:自動車産業


▶言わずと知れた日本の象徴

トヨタ自動車については、誰もが知り何度もケースで見てきたことであろう。そんな一度は聞いたことであろう日本の象徴について、今回はあえて原点に戻るというような意味合いにおいてまとめてみたいと思う。

日本の売上ランキングでも未だ圧倒的一位を誇る。なぜここまでの成長を遂げ、世界のトヨタへと躍進できたのか。

象徴となるきっかけはやはり”当たり前”の破壊と創造にあった。

やれるもんならやってみろと言わんばかりにトヨタ自動車のホームページへ行くと、そのノウハウが公開されています。そしてトヨタの生産方式と言えばご存じ『自働化』『JIT(ジャストインタイム)』『かんばん方式』ですね。

▶トヨタによる”視点の転換”

聞いたことあるし知っているよという方も多いかと思いますが、トヨタ生産方式と一般的な生産方式の違いは何か。。。

一般的な生産方式では、需要予測にての生産計画をおこない、各工程にて大量生産を行い、各工程間に安全在庫を貯めることでトラブルや需要の変化に対応するという図の流れの通りとなっています。大量で造ることから、需要の変化に対応するには完成品在庫を貯める必要があり、【在庫管理のムダ】が発生します。また各工程は生産計画での生産が故、各工程ではドンドン作ってしまえと、需要と関係のない【造りすぎのムダ】が発生します。

とにかくざっくりやっていき、ただお客様に迷惑かけないようにするという方法のために、顧客のニーズとは関係なく多くの【ムダ】や問題が発生します。

そこでこの【ムダ】が大量発生している”当たり前”の生産方式を疑い、一般的な生産方式で発生している管理などの顧客にとっての価値を生まない活動こそをまさに【ムダ】と定義した。

そして顧客ニーズ(後工程)に従って、生産計画に自動で落とし込まれ、各工程が必要なものを必要なときに必要なだけ生産・供給する、つまり顧客のニーズに沿ったものだけをムダなく生産・供給できるような仕組みを作りました。

視点を転換することで、”当たり前”を書き換えたのです。

※多くの文献にてその全貌や解説に触れているため、ここではその中身については割愛します。


▶トヨタの財務分析

収益性 ★★★★
安全性 ★★★★
活動性 ★★★★
生産性 ★★★★★
成長性 ★★★★★

※2019年3月度の情報を基にしています。

トヨタの力を測る為、ここでは自動車大手『ホンダ』『日産』と比較していきます。

収益構造や財務体質についてはトヨタとホンダがほぼ同じです。

各構造にてホンダの盛り返しが見て取れますが、棚卸回転日数に注目するとやはり生産方式ではトヨタが依然一番を証明しております。

このような比較をすることでどういった違いがあるのかなどの、差を分析でき分析に幅を持たすことができます。例えば、ホンダの営業利益率が悪いのはなにが原因なのかを調べてみたり、トヨタ・日産の固定資産の回転率が低いのはM&Aなどによる無形資産が増えているからかな?など予測してみると答え合わせ感覚で楽しく見れると思います!

~まとめ~

トヨタの創り上げた”当たりまえ”は世界を代表する生産方式です。このような常識にとらわれず、広い視野と高い視点を持てるよう小さな意識から変えて世界をよりよくしていけたらワクワクしますね!

今後環境配慮した電気自動車やトヨタシティなど、世界をけん引していくその姿にはさらなる成長性への期待を寄せています!!

自動運転が慣行するなか、次に求められるのは、”絶対に酔わない”であったり、”コーヒーをのめるようなカフェスペース”などの乗り心地や中での利便性が問われる時がくるかもしれない。


過去の資料である財務諸表から結果を読み取り、その原因を考え、要因分析し将来の施策を考えると、その企業の動向をつかめるようになります。

一緒に財務の観点から物事を把握できるよう頑張りましょう!

財務分析項目について下記サイトがすごく便利です!是非活用してみてください。

財務諸表ハック|各種企業財務チャート、複数社比較も簡単にできるXBRL財務分析ツール
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