【財務分析Vol.7】 富士フイルムの「観察眼」

すらまっぱぎ!うっちーです(@Life_is_UpToYou)
インドネシアからお送りいたします。

財務諸表をみればその会社がわかる。

未来分析実践活用編
Vol.7『富士フィルム』

理念:「世界中の人々が、物質面だけではなく精神面の豊かさや、充実感、満足感を持ちながら人生を過ごしていける」
ビジネスカテゴリー:化学業


▶持続的競争優位

企業はゴーイングコンサーンが原則とされています。ただし継続的に生き残るためには競争のなかで、いかに優位にたてるかが重要となる。芸能界を例にするならば、よく言われる”一発屋”である。一発あてるのも難しい世界ではあるが一発あてただけでは、結局生き残ることができない。。

またいかにその業界で強者となり玉座にてあぐらをかけていても、その世界が終れば地位も当然なくなる。ならばビジネスにおいても全くの需要がなくなり世間に必要とされなくなったら、その業種にていくらシェアを持っていても倒産してしまう。

”だけ”ではダメならば、”一発当て続ける”か、常に時代を読んで”変化する”ことが重要となる。

だからこそ変化の激しいこの世の中、『いかにして多くに情報にふれることができるか』これをいろんな評論家や成功者が多く言う理由所以である。


▶富士フィルムの変貌

いつ業種がなくなるか、といった衰退の前兆を掴んだりなどの情報から世界の流れを読み取る観察力が注力される。

この話において一番多く話されるのが今回の主役【富士フィルム】です。

デジタルという新たな波が押し寄せたとき、写真フィルムにこだわった会社は破産することになった。

そんななか当時売上6割、利益の3分の2を稼ぐ主力事業であったにも関わらず、先見の目から写真フィルム事業にて既に持っている技術を徹底的に洗い出し新規事業に投資をおこなった。失敗と行動を繰り返し、新たにヘルスケアやメディカル事業を展開し、今の富士フィルムは持続的優位性を保ち続けている。

シェアを高く持ち、売上利益を上げていながら、裏では違う顔を用意する。

まさに、人狼ゲームでいう”狂信者”の如し


▶富士フィルムの財務分析

収益性 ★★★
安全性 ★★★★
活動性 ★★★★
生産性 ★★★
成長性 ★★★★

様々な事業を持っている中で、全体の営業利益率8.6%粗利率は52%の水準を持っている。収益化を図るための研究開発費や技術企業の買収など、多くの投資を必要とするがための費用がかかっている。

ただし安全性はどの指標においても基準以上となっており、財務基盤は固いと評価することができる。

またBSとPLを比べてもわかるよう、生産や開発に必要となる固定費があるにもかかわらず、そこかえあ生み出す収益が勝っていることも見て取ることができる。

常に収益化改善と、需要への挑戦(健康需要は今後より高まる)、またキャッシュフロー計算書からも投資活動への使用があり財務についても資金調達の色が見えることからも、成長性には大いに期待できる。


~まとめ~

2000年の大きな事業転換からここまで、優位性を失わず武器から武器へとその手数を増やし、かつ人に常に寄り添う分野での存在感も獲得している。先見の目とその実行力は、今後の世の中を健康へとフォーカスしさらなる基盤を築こうとしている。

果たしてものを映し出すフイルムは、一体どこまでを映し出すことができるの か。。。


過去の資料である財務諸表から結果を読み取り、その原因を考え、要因分析し将来の施策を考えると、その企業の動向をつかめるようになります。

一緒に財務の観点から物事を把握できるよう頑張りましょう!

財務分析項目について下記サイトがすごく便利です!是非活用してみてください。

財務諸表ハック|各種企業財務チャート、複数社比較も簡単にできるXBRL財務分析ツール
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