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新しい世界が見たい〜ストレングスファインダーセッションが死ぬほど面白かった話

しずかみちこさんのストレングスファインダーセッションを受けてきた。ほんの少し前まで「自分の強みなんて自分が一番わかってるじゃない?」と嘯いていたくせに。今となってはあの頃の私に言ってやりたい。お前、自分の強みなんて自分じゃ何っにもわかってねーからな!!

私の眼鏡は何色眼鏡?

自問自答ガールズの間で、ストレングスファインダーとしずかみちこさんのすごさが話題になって久しい。でもなんだか難しそうだし私はいいや、とずっと思っていた。考えが変わったきっかけは、スギサキさんのおかわりレッスンだ。

スギサキさんのところで私は、自分が世界を見る時に”自分では外せない眼鏡”をかけていることを知った。他の人とは交換できず自分には当たり前な眼鏡の特徴は、自分一人では知りようがない。そのことに初めて気がついたし、スギサキさんの力を借りて自分の眼鏡の癖を知っていく時間は単純にとてつもなく面白かった。

あれ、もしかしてストレングスファインダーもそんな感じ?

ちょうどその頃、仕事のことで課題が持ち上がった。…かっこつけずに正直に言うと、昨年度の査定が思ったほど伸びなかったのだ😂 えーん、お給料もっと上げたいよー😇 だけどそのためには、ずっと避けてきた苦手な業務にもっと積極的に取り組み、それなりの成果を上げるしかないことが判明(それはそう)。うぅ…。

そんなこんなでしずかさんにお会いした結果、仕事で躓いている理由がわかった。のみならず、今までの人生まるごと答え合わせができてしまった。そしてこの先、仕事に限らず自分の持ち味をもっと発揮して生きていくにはどうすればいいかがわかり、ものすごく視界がクリアになった。

ストレングスファインダー、というかしずかさん、すごすぎる。

上位資質はわかったけれど

ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)とは、人の持つ34の資質(考え方や行動の特性)について、どれを頻繁かつ優位に使っているかを炙り出してくれるもの。用意された177の設問に答えると、こんな感じで34資質に順位がついたレポートが出力される。

…が、これって健康診断結果みたいなもので、読み方を知らないと正直なんのこっちゃよくわからない。

???

しずかさんが教えてくださったのは第一に、私の場合上から12番目の「個別化」までは同率1位(上位資質)だということ。上位資質とは意識せずとも日頃自然に使っている資質のことで、それこそが人の個性や強みを形作っている。ちなみに上位資質の個数は8〜14個と人によってバラバラ。

第二に、資質は単品で動くものではなく、他の資質との関わり方によっては全く使えない時もあるということ。言い換えると、全ての上位資質を最大限に活かすには適切な順番がある。それは人によって全く異なる上に、テスト結果の順位とは何の関係もない

そりゃテスト結果をもらっただけじゃ、どうしていいかわからないわけだよ!

しずかさんはこれら二点を踏まえた上で、受講者を列車に・上位資質を駅になぞらえて、列車が最もスムーズに進む駅の順という意味の「強み路線図」を提示して下さる。詳しくはしずかみちこさんのブログからぜひ。

セッションでは、一通りヒアリング、というか私のひたすらなエピソードトーク(しずかさんがニコニコ聞いて下さるのでうっかり喋りすぎた)を終えると、いつのまにか路線図が作られていた。…の、だけど。

しずかさん(以下【し】):「あのぅ…ぽたまるさんの路線図、まだ固まってないんですよね」

と、言いますと?

【し】:「ぽたまるさん、ごく最近まで鎧を着てらしたみたいなんです。それは今もう脱げてるんですけど、資質達がこれからどうしたらいいかわからなくて、まだ右往左往してるみたいなんですよね〜。だから、今お見せする路線図は他の方にお見せするものよりかなりフワッとしています」

鎧? 脱げた? 資質達が右往左往?…どこからどうツッコむべきかわからないまま、とりあえず思いついたことを口にする。えーっと、フワッとしてるというのは、ガールズさんの記事でたまにお見かけする「駅建設中」ってやつですかね?

【し】:「いえ、まだその前の段階ですね。企画書みたいなものです

???

なんだそれ。ちょっと面白いことになってきたぞ。

私の強み路線図

しずかさんがフワッと提示して下さり、その後一緒に確認しながら完成した私の強み路線図(予定)はこちら。列車は上から下へと走るので、運命思考がスタート。

これは一旦傍に置く。最近まで鎧を着ていた私の路線図がこちら。

私が適当に作った絵。しずかさんは死亡とか書かないよ☆

…えぇ?! 後半、死……。いやあんた上位資質12個のうち半分も使えとらんがな。てか上の方にドカンと乗っかってるやつ一体誰?!

説明しよう(してもらった)。

私の資質は運命思考スタート。英語で言うとconnectedness、つまり人とのご縁が全ての始まりだ。次に来るのは最上志向、自分がいいと感じたものに集中する資質。出会って魅力を感じた対象について、続く学習欲で学びを深め、内省でとことん落とし込む。学びと内省は、次の達成欲が満たされるまでじっくり続けられる。

本来の路線図ではその次に成長促進が続くのだが、以前の私はここから先が全く機能していなかった。というのは、自己確信の鎧をガッチリ着こんでいたから成長促進以降の資質には自分以外の他の人が関わってくるのだけど、着込んだ鎧の中は狭すぎて他人を受け入れる余地がゼロ。よって列車は進みようがなかった(!)。

前半の運命思考達成欲は自分の中だけで完結できるプロセスだから、私は鎧の下でヒィフゥ言いながらそこだけを動かしていた、らしい。だけど重たい鎧のせいで視野は狭く、ちょっと動くにも骨が折れる。しんど。てか効率悪。いやめちゃくちゃ身に覚えありますけど…? と思って聞いていたら、しずかさんが言った。

【し】:「ぽたまるさんの鎧は生存戦略です。何らかのご事情で、生き抜くために鎧が必要だったんですね。運命思考〜達成欲はちゃんと動いていたので、鎧を纏うことでご自分を守ってこられたんだと思います。…ちょっと珍しいですね、そういうシチュエーションだとそもそもご自分を完全になくされてしまう方も多いので」

…あ。ここ多分、深掘りポイントだな。

直感的にそう思ったけれど、セッション中はそれ以上考える余地なし。ちなみに鎧が脱げた後、自己確信は13番目(中位資質の一番上)に退却したそうな。もう着ないってわかってるのになんとなくまだしまえない、例えるなら「4月になってもまだクリーニングに出せずにいる冬コート」としずかさん(うまいこと言う)。

で、鎧が脱げた今の私はこんな感じ。

鎧が脱げたことで達成欲の先に列車が進み出し、6・7駅目の成長促進ポジティブはほぼ建設完了。今は8駅目の共感性の建設中で、9〜12駅目の個別化活発性は建設の目処が立ったばかり。こう進むのだろうな、進むといいな、いや進めよう! という企画書を、私としずかさんで一緒に作った感じだ。

振り返ってわかったこと

意外すぎる結果とものすごい情報量に、半ば呆然としながらセッションを終えた。けれど次の日から、ふとした瞬間に「え、あれってもしかしてこういうこと…?」と気づきが出るわ出るわ。言語化することで落とし込めることを期待して、気づいた点を書き出してみる(注:私以外の人には基本的に意味わからん話だよっ☆)。

1. 鎧が脱げたのはいつだったのか

割とすぐ思い当たった。鎧にヒビが入ったのは、間違いなく4年前の出産だ。

自己確信とは、自分の力や判断に自信を持ち、人生を自分でコントロールしようとする資質。それが鎧とは露知らず40年も当たり前に貫いてきた私にとって、出産がもたらした衝撃は計り知れなかった。子どもなんて、1ミクロンも自分の思い通りになりゃしない。不慣れな中でその命を預かることの重みと苦しさたるや。

その結果が産後うつだったのだと思う。それこそ最初の1年は、こんなに苦しいなら○んだ方がマシだと本気で思った。けれど時間が経つにつれ、私はゆっくりと、そもそも世の中は自分の思い通りにならないという事実を受け入れ始めた。そしたら子育ては少しずつ楽になったし、ついでに生きること自体も楽になっていた。

自分が何もかもコントロールするなんて土台無理だし、そもそもする必要がない。子は生まれ持った資質のまま育てばいいのだし、なべて物事はなるようにしかならない。そう気づいたことで、ずっと背負っていた重たい荷物を下ろせたような気分だった。これってまさに、鎧が脱げたってことじゃないか!

2. なぜ鎧が必要で、なぜ自己確信だったのか

これは、私がアダルトチルドレンであることに由来するのだろう。

私にとって全ての始まりは運命思考=人との縁。それはこの世に生を受ける瞬間にもう始まっていて、私の魂は母との縁を信じたからこそこの世に生まれることを決めたのではなかったか(なーんて言うと急にスピっぽいけど)。

ところがいざ生まれ落ちてみたら、母は仕事一筋で全く私を顧みなかった。

母(と父)がいなくても、祖父母は側にいてくれた。それなのに自分が母の不在にやたらとこだわる理由がわからなくてずっとモヤモヤしていたが、ようやく謎が解けた気がする。大げさかもしれないが、運命思考スタートの人間にとって母の不在とは、この世に生まれてきた根拠の否定なんじゃないだろうか。

人生の初っ端で躓いた私は、その先を生きていくために母以外の根拠を持つしかなかった。残されたのは自分だけ。私が私の根拠になるしかないーー幼い私は本能的にそう思ったのかもしれない。物心がようやっとつく頃、自分なんてまだこれっぽっちも育っていない頃に、私は自己確信の鎧を身につけたのだろう。

自分なりの正しさが育っていない人は、自己確信の中に「世の中で言う正しさ」を取り込むのだとしずかさんが教えてくれた。実際私はずいぶん長いこと、自分にも周りにも「こうあるべき」を振りかざして生きてきた。学生の頃、「あなた自分が一番正しいと思ってるよね?」と人から言われて激怒したことをふと思い出した。

3. 最上志向、まだ生きてた?

子ども時代の私は、異常なほどの完璧主義だった。得意なものはできて当たり前、苦手を克服しなければ人としてダメだと強く思い込んでいた。一見すると、苦手なことを切り捨てて得意なものを伸ばすことに集中する最上志向とは真逆の性質。それが路線図の2駅目、かつ細々とでも一応機能していた、というのは意外だった。

思い返せばこれまで私は、近所の友達がやっているからとピアノやバレエを習い始めたり、担任の先生との面談がきっかけで進学先を決めたり、知人の知人に繋いでもらった縁で就職先を決めたりしてきた。そう考えると、スタートが運命思考で次が最上志向、という流れにはものすごく心当たりがある。

だけどよく考えてみたら、ここに出てくる友達も先生も知人も、特別に仲がいいとかソリが合うというわけではないのだった。友達や担任なんてむしろちょっと苦手なタイプだったし。というかそもそも、私が選んできたものって本当に私が好きなものだったんだろうか。

鎧の隙間から見える世界は狭い。チラリと見えた選択肢を都度掴んできたものの、心からいい! と思うものは見えていなかったのか。それとも目の前にあったとしても、鎧が発する「私はこうあるべきだ」の圧があまりに強すぎて、心の赴くまま素直に選び取ることができずにいたのか。どちらかといえば後者な気がする。

私はずっと、自分の好きがわからなかった。それでも、私の好きは完全に死んではいなかった。それに気づかせてくれたのがファッションであり、エルメスだった。

鎧が脱げたから、私の奥から好きが出てきてくれたのか。あるいは好きが、私の鎧を脱がせてくれたのか。どちらだろう。もしかしたら、両方なのかもしれない。

4. 仕事のこと

そもそもセッションを受けるきっかけになった仕事のこと。私は一人粛々とデータを分析して可視化するのは割と得意だけど、人と折衝したりメンバーをまとめ上げるのは大の苦手。でもこれからは、マネジメント経験を積まないとキャリア的に先に進めないと知って頭を抱えていた。…それってさ、まんまこの絵じゃない?

一応もう鎧は脱げているし、プライベートでは人と関わり始めている自覚があるのだけど、仕事はおそらくまだ自己完結型で、人に渡して発展させるところまで進めていない。うわぁ、そういうことか! ということは、職場の私は自分の強みのまだ半分も使えていない。そりゃ伸び悩んで当たり前でしょうよ!!

そもそも私がキャリアの一番最初に選んだのが「課題を見つけて改善する」仕事。得意はさておき苦手を克服せねば、という鎧の影響だろう。それから職場は変わっても、ずっと「課題を見つけて可視化する」ことに特化して働いてきた気がする。その結果仕事では完全に、減点志向で物事を見る癖がついている。

最上志向、全然活かせてない。私の仕事が小さくまとまるのも無理はない。

職場でも「うわぁ、それすごくいい!」と思うものが見つかれば変わるはず、としずかさん。確かに事業計画だって、目につく欠点に対処しようとするだけでは結局何も達成できない。強みがわかれば向かうべきところがわかるはずだし、捨てるところがわかれば計画の実現性が上がる。しないことを決める、ってやつだ。

となるとこの先私がやるべきなのは、苦手なのに無理に人を引っ張ろうとすることではない。ガラリと視点を変えて、人でも組織でも何でもいい、みんなが見落としている光るものを見つけることだ。そしたら後は勝手に進んでいくんじゃないか。苦手にどう取り組むべきか思い悩んでいたが、目からポトリと鱗が落ちた。

5. noteのこと

仕事に前向きになれたのは、プライベートでの自分は少しずつ前に進んでいると実感できたからでもある。私の資質について、しずかさんがこんな風にとても素敵な例えをしてくださった。

とても高い棚の上に、みんな存在は知っているけど見たことはない、美しいものがあります。ぽたまるさんはそれを手に取って(運命思考)、うわぁ素敵!と感動し(最上志向)、どこがどう素敵なのかを考えて(学習欲・内省)、本に纏めます(達成欲)。鎧を着ていたぽたまるさんは、書き上がった本を誰にも見せずに棚の上に戻していました。

鎧が脱げたぽたまるさんは、書いた本を人に見せ始めています。ぽたまるさんが書くものにはストーリーがあって(成長促進)、ぽたまるさんが感じた魅力を人に伝えたい!という前向きなエネルギーがあります(ポジティブ)。

今後、ぽたまるさんのストーリーとそれを読んだ人のストーリーが交わっていきます(共感性)。読んだ人との間に信頼関係が生まれて(個別化・親密性)、今度はその人達が次のステージに進みます(アレンジ)。ぽたまるさんはその背中を押すんです(活発性)。ぽたまるさんの側で、勝手に人が育っていくイメージです。

これを聞いて、思った。noteだ。私、note書いてる。例えばこれ。

この記事がこんなに読んでもらえるなんて、全くの予想外だった。でもこれは確かに"高い棚の上"ーーGUCCIというメゾンの中で、こんなにも心が震えたことをどうしても誰かに伝えたくて書き上げた記事だ。そうしたら予想を遥かに超える反応があって、心底びっくりした。

この記事に限らず、実は時折とてもアツいメッセージをいただく。「私も思うところがありました」とか「メモをとりながら読ませていただきました」とか。もちろんめちゃくちゃ嬉しい一方、今まで正直実感がなかった。私はただただ自分語りをしているだけなのにどうして? と(不遜に聞こえたらすみません)。

だから、共感性には差し掛かっているけれどその先はまだまだこれから、というしずかさんの説明はすごく腑に落ちた。しずかさんには「ぽたまるさん、読んだ方の思いをちゃんと受け止めてください」と諭された。そうか。私がストーリーの交わる点を否定したら、その人が先に進む勢いも一緒に削いでしまうのか。

私はきっともっと人の思いを積極的に受け取る必要がある。その覚悟をしようと思った。そして迷惑じゃなければ、読んでくださる方のことをもっと知りたい。書いたものを読んでもらえるだけでも嬉しいけど、その先にいい変化が起きるのはもっと嬉しいし、何が起きるのか単純に知りたいなと思うから。

そんなわけでこの記事は、ここまで読んでくださった方へのお願いで締めさせていただきます。

この記事に限らず、私の記事でもしあなたに刺さるところがあったら、どうか一言教えてください🤗 できればどこがどんな風に刺さったのか知りたいです! 恥ずかしかったりまだ言いたくなかったら、もちろん気にしないでくださいね🙏 だけどもしあなたのストーリーを聞かせてもらえるなら、本当にとっっても嬉しいです!

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