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❁実父というひと

父は前回述べたように、家庭に興味の無いひとだったので、特に会話した覚えも無く。
何処かに一緒に遊びに行った思い出も無い。

家庭に興味が無いけど、プライドは高く、見栄っ張りで、自分本位。
そんなひとでした。

昔私が幼稚園生くらいの時だったかな。
家族3人で某テーマパークに行ったのですが、途中で父の機嫌が悪くなり、父1人で家に帰ってしまったことがありました。

他にも、父お気に入りのパン屋があり、仕事が休みの日は買いに行くことが多かったのですが、自分の分だけしか買って来ないんです。

母方の祖父母の家に遊びに行く時も、自分のPCを持って行って、1日PCに張り付いて誰とも話すことはありませんでした。

私の学校のイベントに来たのは1回のみ。
調理実習の時だけ来たのは覚えてます。

本当は私が6年生の時に「6年生を送る会」という行事があり、珍しく父が来ると言うので、地図書いたり、時間を教えたりしたことがありました。
自分の発表の番になり、私は一生懸命父の姿を探しましたが、結局現れませんでした。

家に帰って、何で来なかったのかと聞いたら、煙草が切れてそれを買いに行ったからとか何とか。
確か、そんなくだらない理由でした。

私はその時のトラウマで、とても時間に厳しくなりました。
時間通りに相手が来ない、ということがとても許せないのです。
また、自分自身も時間より早く着かないといけないという強迫観念に囚われるようになりました。

父は、たいした稼ぎも無いのに、お金を湯水のごとく使ったり、欲しいものは絶対手に入れたいがために平気で借金もするひとでした。

今思えば、発達障害みたいなものがあったんだと思います。
極度のコミュ障、意思疎通の難しさ、空気を読めない、相手の感情を読み取れない、計画性の無さ、借金を重ねる等。
ただ、頭が良かっただけに(有名大学卒)見過ごされて来たんだと思います。
また、現代ほど発達障害に注目されていなかった時代なので、誰も気付かなかったんだと。

ちょっと“変わったひと”。
それだけで済まされたひとでした。

余談ですが、父の兄弟も“変わったひと”でした。
彼もものすごく頭が良く、学歴だけ見ればとても優秀に見えたと思います。

辿ってみれば、祖母も“変わったひと”。
もしかして、遺伝だったのかもしれません。

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