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雪と絵本とアイスクリーム

世界がだいぶ白くなっている。

テレビでは連日 雪による交通機関への影響や怪我人のニュースばかり。
暗いニュースばかり。

社会が白い世界へ悪態ついてる。

豪雪地域に住み出して8年が経つけど、もともとあったかい地域に居たからか
私にとって雪はまだまだ楽しい。

朝 窓を開けて、辺り一面真っ白だと意味もなく歓喜してしまう。ふぁってなる。
世界が変わったのだ。たった一夜にして。白い世界へ。


雪で思い出す絵本がある。

朝起きたらお外は雪だらけになっていて、それを見た女の子はアイスクリームを作ろうと思い立つ。
缶の中にアイスクリームの材料を入れ、雪だるまと一緒に缶をフリフリしながら遊んでる。
初めはちゃぷちゃぷ鳴っていた缶が、お外で雪まみれになりながら遊ぶうちに音が変わり、だんだん鈍くなる。とぷんとぷんだったり、ぽっとんぽっとんだったり。
全く鳴らなくなったら、アイスクリームができあがった合図。
最後はみんなで美味しくアイスクリームを食べていた。

このお話を読んで以来、私にとって雪とアイスクリームは常にセットだ。

寒い日にそんな冷たいものなんて、って大人なら思うかもしれないけどね。

そんなの関係ないよ。
楽しいから。わくわくするから。雪の日にしかできないから。

理由なんて、これだけあれば十分だ。

雪が降って、交通機関が麻痺して、滑って怪我して、もううんざり。
って思うのも分かる。

分かるけど。


朝起きて窓開けて、たった一夜にして変わった真っ白な世界で、アイスクリームを作る。
そこに幸せは降ってくる。

っていう現実があってもいいと思うんだ。

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