【SDGs×RUBBER追加取材vol.1】 ブリヂストン

SDGs×RUBBER」は、ゴム業界の情報を発信するポスティコーポレーションが主催の、全5回開催のリレートークセッションイベントです。創立60周年記念事業の一環として、ゴム業界への恩返しと、SDGsの周知、事例紹介を目的としています。

ここでは、当日時間が足りずお話できなかったエピソードなどを紹介します。

今回は第1回「SDGs×RUBBER」に登壇していただいたブリヂストンの稲継明宏サステナビリティ推進部長(当時)に、これからの働き方や、オープンイノベーションの在り方についてなど、追加取材を行いました。

従業員エンゲージメントの強化について

――:「サステナビリティの実現に向けて」に掲げている「従業員エンゲージメントの強化について」の内容と意義について、改めて教えてください。

文書名1.ブリヂストン_講演資料_SDGsへの貢献に向けて

ブリヂストン講演資料より

サステナビリティを推進していくうえで、重要なキードライバーは従業員であり、エンゲージメントの強化が不可欠だと捉えています。会社のビジョンやパーパスに共感を抱き、会社と従業員とのベクトル(方向性)が一致することで、会社や社会への貢献意識が高まり、従業員自身のパフォーマンスの発揮にもつながっていきます。

そのためには、コミュニケーションが重要であり、Our Way to Serve[※]の浸透活動などを通じて、当社のサステナビリティに対する考え方の浸透を進めています。従業員エンゲージメントを高めることは、会社への信頼の醸成につながり、従業員のリテンション(人材の維持・確保)や採用活動にも良い影響を与えると考えています。

「新しい働き方」のさらなる浸透を

――:オフィスの統合・再編や、テレワークの本格導入など、変容する時代に合わせ、多様な働き方について柔軟に対応している印象を受けます。また従業員自体の多様な背景も顕在化していく中で、今後の社内における働き方について、実現したいことなどあればお聞かせください。

テレワークと出社を効果的に組み合わせる「新しい働き方」のさらなる浸透をはかりたいと考えています。また、「新しい働き方」によって、価値創造と生産性向上の両立を目指していきます。

具体例は下記の通りです。

・ 「新しい働き方」の標準化と浸透(出社・テレワークの特性、上司・部下の行動指針等の整理等)
・ 時間管理の見える化(ITツールによるマネジメントへのサポート)、業務分析による生産性向上
・ 上司・部下間における業務アサイン明確化と、適切な進捗管理、軌道修正による評価への納得感向上

オープンイノベーションについて

――:2020年12月1日発表の「SDGsを実現するモビリティ技術のオープンイノベーション」社会連携講座[※]の目的について。特に今回のオープンイノベーションの中で、ブリヂストン様の役割および得られると考えるものについて、コメントいただければ幸いです。

※【参考】「SDGsを実現するモビリティ技術のオープンイノベーション」社会連携講座設置のお知らせ
https://www.k.u-tokyo.ac.jp/information/category/press/3775.html

現状、具体的な役割は定めておらず、講座で定めた課題に対して各社の得意分野、持ち味をもって課題解決を進めていきます。

但し、1つの例として、既に進めている走行中給電システムの研究に関しては、給電に適したタイヤおよびタイヤ材料開発を担当します。

得られると考えるものについては、ブリヂストンのタイヤ・ゴムに関する強みと各パートナー様の持つ知見を融合し、モビリティに貢献するオープンイノベーションを加速させることができることと捉えています。

――:上記のような動きも踏まえ、今後のオープンイノベーションへの取り組みについての展望をお聞かせください。

当社の技術を活かしながら、モビリティ社会に大きく貢献する新たな価値を創ることに繋がると考えています。

今回の社会連携講座はモビリティ技術を対象としていますが、当社はモビリティ領域以外でも社会価値・顧客価値の共創につながるオープンイノベーションを推進していきます。

SDGs×RUBBER#1イベントレポート公開中

ブリヂストンの稲継明宏サステナビリティ推進部長(当時)に登壇していただいた、第1回「SDGs×RUBBER」のイベントレポートが公開中です。


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