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1円切手について

先日、2021年4月14日に可愛らしい切手が発売されました。
1円切手のくまさんです。

ここにきて、1円切手という最小単位の切手がリデザインされたのには理由があります。


前提として、
ご存じの通り、郵便料金は下記のように改定されました。

はがき=63円(旧62円)
手紙=84円(旧82円)
いずれも定形内の場合
※2019年10月〜

この料金変更により、
それまで発売されていた62円切手や82円切手は、それ1枚で送ることができなくなりました。必ず、1円切手ないし2円切手分をプラスして送る必要が生じたのです。

そこで用いるのが1円切手ですが、従来の1円切手はご覧の通り、肖像画です。

前島密(まえじま・ひそか)氏の肖像。

(以前Twitterで、3つ並べて三密、というのを見かけました。センスに脱帽。)

シックな色味で素敵ですが、人によってはこの1円切手に堅い印象を持つかもしれません。
また、他のパターンも欲しいなと思うのは自然なこと。

4月20日は新式郵便創業150年

今年は日本郵政創業150年の節目。
そこで出来たのが、新デザインの1円切手です。

しかも今日、4月20日でちょうど150年!

約70年ぶりに新しいデザインの1円切手が誕生しました。
それがこの1円のくまさんなのです。

約70年ぶりの新しいデザイン!
とはいえ、こちらは永続販売ではなく限定もの。1億枚(200万シート)のみの販売です。

1円切手の今昔

1円切手の新デザインは約70年ぶりと先述しましたが、正確にいうと74年前。

1947年、第2次新昭和切手シリーズとして、1円切手に郵便創業の父と称される前島密氏の肖像が採用されました。

そこからずっと今日まで1円切手は前島密氏で統一されているのです。
“銭”という単位も用いられていた時代から、1円切手のモデルはこれまで変わりはありません。

普通切手の中の、異色の存在

季節販売の「グリーティング切手」と違い、
いつでも郵便局で用意・販売されている切手を「普通切手」と言います。

現在の普通切手のデザインテーマは『日本の自然』です。
これまで何度もデザインが変更されていますが、普通切手の1円だけは、1947年からずっと前島密氏の肖像です。

これは、日本の郵便制度の近代化に貢献し、創り上げた偉業を称えるもの。
今後もこの1円切手の肖像画だけは変わらないとしています。


家に眠っている過去の普通切手62円切手、82円切手に合わせて、うまく使用していきたいですね。
くまさん切手はシール式なのも便利です。

個人的には、前島密氏の切手は今後も変わらずにあってほしいな、と思っています。

というわけで
本日は郵便創業150年にちなみ、1円切手のお話をお送りしました。

お読みいただき、ありがとうございました。


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