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ワタクシ流☆絵解き館その155  水彩画家大下藤次郎の水辺風景からたどる、いにしえの記憶。

大下藤次郎「猪苗代湖」1907年 水彩・紙  島根県立石見美術館蔵

猪苗代湖へは行ったことはない。ただ大下藤次郎のこの絵で、その様子を知るばかりだ。
生涯行くことはないかもしれないが、きっと美しい場所であろう猪苗代湖は、心の中に確かに「記憶」されている。優れた絵は、実体験の思い出のとなりに、そっと座を占める。
いや、ほんとうはその絵が「記憶」されるのではない。その絵が呼び起した情景が、ひとつの環(たまき)の紐に連なる玉飾りとして、分かちがたく結ばれた記憶になってゆく。
そんな思いに誘われて、自作の詩を…。
商店街の写真は、ホームページ「土生商店街の歴史」よりお借りした。

                    令和4年6月    瀬戸風  凪




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