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026集団の中の"個" ~立ち居振る舞いと素~(その3)中の余談

 例によって、本編へ行く前に話が脱線してしまったので、

"オープンキャンパス等を行う団体"への所属を促すこととなった、
人前に立つ機会が多かった小中高時代の話。

を、別にこの場でコピペしておく。10年も前の話からスタートするからあんな長くなるのよ。わかってます。

この団体へ入らせた過去の経験

 ところで自分がなぜこの団体に入りたいと思ったのかを話していなかった。(昔の業績を語ることはあまり好ましくないのだが、そのおかげでこの団体への興味が湧いたので語らせてもらうと、)

 小学4年生の時、クラスではとある決め事が難航していた。4年生から委員会活動というものが始まり、そのなかで最も学校との距離が近い、代表委員の男子を誰にするかで、4年2組は難航していた。たしか代表委員だけが4年生も参加するものだったのかな、いかんせん10年も前のことだから正確には覚えていない。とにかく、その代表委員を誰にするかでクラスはストップしていた。

 こういう大事な役職というのは、くじ引き等で適当に決めてよいものではない。やはりある程度はやる気のある生徒に任せたいものだ。これもクラス内での役割というのであろうか、誰かが、「"筆者"さ、結構向いてると思うんだよねー」とつぶやいた。やがてそれはクラス中に伝播し、共感の声がちらほら立ち込め始めた。女子の委員はすでに決まっており、それなりに時間も費やしたからか、早く決めて終わりにしたいという空気も流れ始めていたように思う。その時の自分がどう思っていたかは覚えていない。が、自分から立候補はしていないのだから、やる気はどちらかというと無いほうだろう。クラスメイトからの視線が集まる。

 「"筆者"くん、やってくれるかな?」(語尾によって大変感じ方は変わるのだが、)との担任からの声が聞こえた。クラスメイトからの視線も申し分ない。クラスメイトの多くは、自分に期待してくれていたのだろう、代表委員なんてものに適任だと周りから評価されているのだから、もちろん悪い気はしない。「はい。」という弱弱しく不安な声だけを発した。その後の周りからの歓声・称賛の声とは対照的にね。

人前に立つ機会が増えていく

 「慣れ」という言葉は、良くも悪くも物事に作用してくる。今回は良い場合だ。4年生で代表委員を経験し、黒板の前に立ち学級会を進めたり、委員会でクラスのことについて報告する。こんな機会は今までなかったので、不慣れなところだらけであっただろう。だが、その回数を重ねる中で、その不安は次第に自信へと変わっていく。「これは自分にしかできないことだ」などという。

 中学へ進学し、選んだ委員会は「生活委員会」。学級委員と連携をしながら、学校・学級の秩序を保っていこうと活動する委員会であった。2年生となり、なんと自分は委員長の座に座っていた(笑)。中学校とはいえ、ある団体の長になったのだ。レベルアップしすぎだろ(笑)。よくやったと昔の自分を褒めたたえてあげたい。

 その年は加えて、学校行事である合唱コンクールのクラス指揮者なんてものを務めていた。このいきさつもまた小学4年の時と同じなのだが、「”筆者”、指揮者似合いそう(笑)。」さすがに未知すぎることであったが、小4のころの不安はさほどなくなっていた。「ま、やってみっか!」と。自分に自信がついていた。内発的モチベーションの芽生えである。(結局、クラス指揮者は高校も含めて4回も務め、中学の3送会かなんかでは、学年合唱の指揮者まで務めた(笑)。ものごと、始めて見ると何があるかわからないものだ。)

 高校1年では、合唱祭実行委員会、2年では同委員会の係チーフ、3年ではホームルーム委員、と着実に人前に出る役職をこなしてきた。人前で話すことが嫌いではないのか、人を動かすことが好きなのか、なにかの団体に所属して活動することが好きなのか、それともこの全てか...

外発的モチベーションから、内発的モチベーションへ

 ここまでたくさんの人前に立つ機会を与えてくれた最初のきっかけは、一番最初に述べた、小学4年の代表委員。周りからの視線・期待に応じようとする気持ちが多かったように思う。自ら望んで買って出たわけではないのでね。それが回数・経験を重ねると、内なる目標や挑戦する気持ちが湧いて出てくるのです。たしかに、この仕事をすれば周りから「すごい」と思ってもらえるだろうという自己顕示の気持ちもあったでしょう。ですが、「お、これは自分にできるぞ。やったるか。」というモチベーションへと変化してきたのだ。

 何か団体に所属して、挑戦してやろう!委員会のような団体に少しは自分は適している。過去10年の間に作られた、この内発的モチベーションの存在により、大学でのあの団体を選んだというわけだ。

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