「ミーム」から見たジェンダー社会のリーダー

ジェンダー社会のリーダーとは?

大変長くなりましたので、御時間があるときにゆっくりと呼んでください。


本日は、「少数派が多数派に対して、正面から挑むとき、ぜひ持っておきたいスキル」について、お話しさせていただきます。

またまた、貴重な御時間を頂戴いたしますが、よろしくお願いします。

実は、少数派が多数派に負けない具体的な方法を「ミーム」の視点で言及するといっても、かなりの数があるので、その中から特に必要なものを、今回は厳選して書いてみたいと思います。

それから、このブログは、あくまでも「ミーム」視点での言及であり、当然、それ以外の御見解もあると思います。

しかしながら、毎日の生活や仕事の中で、何らかの悩みを持っていたり、一人で苦しんでいたりする人、又は、「ミーム」というものについて、少しでも関心を持ってくださる人が、何らかの問題解決のヒントになればという趣旨で書かせていただいています。

今回は、前回の「ジェンダー社会」についての続きで、

「少数派が多数派に対して、正面から挑むとき、ぜひ持っておきたいスキル」

のお話を「ミーム」の視点からお話しさせていただきます。

前回でも少し触れましたが、結果的に「社会不安を煽るために存在してしまっている少数派」と、今回お話しする、「社会的な正当性を持った少数派」には、明らかな違いがありました。

「個人や組織のそれぞれの欲求」を求めるのか?それとも、「人種や性別、世代を超えた調和」を突き詰めるのか?ということになると思います。

ただ、この中で少数派がサスティナブルに、社会に対して「良い影響」を与え続けるには、「全ての人種や性別、世代を超えた全体的な調和」がより重要視されなければいけません。

ただ、本来の少数派の戦略戦術としておなじみの「ランチェスター」にとっては、「全ての・・・」のような調和の対象の分母を大きくすることで、逆にマイナスになるという感覚が当然あるかもしれませんが、実は、少数派が、特定のコミュニティーに限定する時には、非常に大きな力と同時に大きな軋轢が生まれる可能性が高くなります。

それゆえ、結果的に多くが、最初のころの意図とは別に「社会不安を煽るために存在してしまっている少数派」になることがあります。

ですから、本題の主要テーマである「ジェンダー社会」にとっての組織づくりやルール作りを考えるうえで、どうしても「社会的な正当性」を追求しない限り、本当のジェンダー社会での長期的な問題の解決になりません。

ここでいう「社会的な正当性」とは、何が正しいとか、正しくないとかだけでなく、公平な場所で、互いの存在を認め合いながら、尊厳を持って常に建設的な議論や決断をするための時間であり空間を、常に「共有・共感」することができるということです。

つまり、今までにも、このブログで何度も登場していますが、それが「ミーム」のアルゴリズムの「安全・安心」「信頼・信用」「共有・共感」などがもたらしてくれる「全ての人種や性別、世代別を超えた全体的な調和」であり、「ミームが醸し出してくれるアルゴリズムの調和」ということにもなります。

ちなみに、「普通の調和」「ミームのアルゴリズムの調和」の違いを簡単に説明しますと、「普通の調和」とは、仮に自身が積極的に参加しなくても、他からの力や一定の組織の力で、半ば強引に「調和」を一定期間は保つことを意味します。

他方、「ミームのアルゴリズムの調和」とは、全ての人が、それぞれのやり方(SWM)を元に「調和」を保つために、時には失敗を繰り返しながらでも、全ての人が安心して「参加し、継続し続けていくこと」を意味します。

なぜ、この様に同じ「調和」でも「普通の調和」「ミームのアルゴリズムの調和」とに分かれるのかといえば、この原因の一つに、格差社会で頻繁に見られる大きな問題が絡んでいるからだと思います。

それは、現代の日本でも多くみられるような、時に「数の力」が、過剰に経済的、政治的影響力を持つことになり、創造性やイノベーション、ジェンダーの平等な制度などの本来の目的とは違う、非常に「変化に弱い、偏った力」が生まれる構造になっているからです。

つまり、今の日本の政治官僚組織などもその代表的なものです。

機会がありましたら、この利権で固められた組織や社会についても、「ミーム」視点で書いていけたらと思いますが、長くなるので今回は次に進みます。

仮に、あなたがこれからの「ジェンダー社会」のリーダーで、もう既に「調和」の中心にいて、「良い影響」を与える事ができる人であれば、新たに「調和を心から求める人」を理解し、時には優しく誘導し、様々な軋轢や障害から彼らを守っていかなくてはいけません。

それが、これから求められるリーダーの重要な役割だと思います。

ただ、それを誰もができるというわけではありません。

そこで、今の時代に「ミーム」が注目しているものは、「女性的な気質のリーダー」ということになります。


ではなぜ、これからは、「女性の能力」が必要な社会になるのでしょうか?

☆今のジェンダー社会の中で、女性、男性、中性がきっちりと割り切れなくなっている。☆

そのことを、これからどの様に呼ぶかは、いずれ誰かが考ることになるだろうと思いますが、ここでは、このまま「男性的」「女性的」「中世的」という風に呼んでみます。

毎日の生活の中だけでなく、これからのビジネスの環境の中にも「男性的」な女性も存在しますし、「女性的」な男性も存在するということになります。

当然のように、「中性的」な女性も、「中性的」な男性も存在するということです。

その為に、ゴリゴリの叔父さんについては、食事と仕事、DIYは「男性的」で、子供の前では「女性的」で、異性に対しては「中性的」であるという表現が使われるようになるのかもしれません。

☆何故、このような意識が必要かといえば、それぞれ得意な能力や問題解決へのオペレーションが全く違うからです。☆

そんな中、最近のノルウェーなどの北欧を中心に、女性の指導者が増えているということです。

その他、アイルランド、台湾、ドイツ、フィンランド、デンマークなど。

この中で特に注目されるのは、北欧系の国が多いということです。

これらの女性のリーダーが活躍している国は、環境対策、社会福祉そして、ジェンダー社会への取り組みが特に活発で、既存のコミュニティーの運営政策を世界基準に照らし合わせても、非常に優れた社会システムを持った国であるということが分かります。

当然、社会的なインフラが整備されているからこそ、女性のリーダーが排出しやすいということもあるでしょうが。

しかしながら、「ミーム」の観点からの認識としては、

☆女性的な能力は、ある一定のコミュニティーの運営をする上で、極めて優れた力を発揮するようです。☆


まず、北欧の環境から考慮すると、昼間の時間が少なく、年間の積雪量が極めて多いことで、野外での活動が他の地域より制限されているため、家や施設の中で、既に持っているものを上手く利用させ、時には不測の自体を、様々な物や事柄に代用させながらコミュニティーを運営させるために、必然的に高度なコミュニケーション能力が必要になったということが推測されます。

その結果、物の貸し借りなどを含めた、様々な助け合う機会を増やすことにつながったコミュニケーションは、同時に「ミーム」「共有・共感」の機会をも増やし、結果的に周囲や環境に「適応」しやすい能力を持つことに繋がったと見ています。

「ミーム」「共有・共感」とは、自分の大切なものや思いを相手に伝えたり、受け入れたりすることを通して、安定したコミュニケーションを築くことを意味し、それが、結果的に「ミーム」「適応」する能力を活性化させることにつながるのです。

その副産物として、コミュニケーションをとるためのアイテムやツールが必然的にこの地域独特の洗礼されたものになっているようです。

ですから、北欧の家具や小物のデザイン、およびそれぞれの機能が、とても斬新で、且つ非常にカラフルで可愛い、興味深いものが多いのかもしれません。

そして、「男性的」よりも「女性的」なコミュニケーションが、この環境にあっていたということになります。

ちなみに「女性的な能力」とは、コミュニケーションというものを自分の本心や感情の発散を通して、「自分自身を変えるツール」として利用する人が多いと言われています。

これは、生物的にも、自分のDNAとは全く違うものを一旦は体の中に取り入れ、それを周りの環境に合わせて、長期に渡り成長させることができるような極めて高い能力を維持するためには、自身がその環境により早く慣れる、つまり「適応」する能力が必要だったということになります。

同時に、環境に「適応」するということは、非常に心身ともに大変な重圧や心労を伴うということになります。

ですから、自分自身が環境に「適応」している間は、自然と活動範囲が限られますので、仮に、自分が「適応」しながらでも、その折に、何か修正の必要性が発生した時は、新たな物を求める前に、まずその時に保持しているもの中から、その代わりを見つけるということが、空間やコミュニティーを運営するにあたり一番コスパが良く、より安全性が担保できるということに繋がります。

どちらにしても、コミュニティーを長期に渡り上手く活用できる能力は、女性的な資質の中でも特に優れた能力であると言え、それが習慣化することで「適応」ということになります。

逆に、「男性的」な能力とは、コミュニケーションを、物に対する考え方や問題を数学的や物理的に解決するためのツール「他者に影響を与えるツール」として、利用することが中心になるようです。

ですから、「男性的」な能力には、人とのつながりを深めながら、それを仕事やミッションにうまく利用する能力が女性に比べて限定的にならざるを得ず、その代りに、仕事や生活のメリハリを上手くマネージメントできる人には、比較的能力を発揮しやすくなるようです。

当然、人に寄りますが、見た目より多少ドライな関係を好み、自分が必要性を感じると躊躇なく取り入れることもできるが、逆に、要らないと感じた人や物などへは、平気で排除したりもできるようです。

つまり、「男性的」な性質としてのコミュニケーションとは、自分が生き残るために、周りを利用しながら、新しいDNAや次のコミュニティーを探し求める中で、激しい生存競争を得て、存在していくということになるために、活動が限定的なコミュニティーの運営にはあまり向いていないということです。

時間と共に専制的な状況(変化の弱い、独裁的な偏ったコミュニティー)を招きやすくなるということです。

今のジェンダー社会は、なぜか、この良くない男性的なコミュニケーションの形を模倣しようとしているように思えます。

何度も、ここでは男性的、女性的という表現を使っていますが、当然、男性的とは、男性のことではありませんし、女性的とは女性のことではありません。

男性的とは、「他社に影響を与えるツール」としてコミュニケーションを利用し、女性的とは、「自分自身を代えるツール」としてコミュニケーション利用するということです。

現代のような人口の爆発的増加、医療体制の充実、世界中に張り巡らせたインフラ・情報ネットワークで世界が1つになりつつある中、従来からの男性的な「他者に影響を与えるツール」よりも、様々なジェンダー社会の中での新しい生活スタイルなどへの「適応」能力が、我々の生活の中でより必要になってきています。

その結果、毎日の時間や空間の意味がそれ程重要ではなくなることで、様々なコミュニティーの新しい価値のあり方(働き方、休暇の取り方、生活の中での優先順位など)に比重を置いた女性的な「自分自身を変えるツール」が必然的に重要になるのです。

その為に、自分自身の生活、仕事、能力などの状況によって、自分自身のスタイルを自在に変化させることが得意な女性が、活躍できるような社会システムが必要となるのです。

ここでキーポイントとなるのが、これからの新しい女性的能力を持ったリーダーの排出と、そのリーダーが率いる少数派の活動のスキルということになります。

それが、

少数派が多数派に圧倒されない具体的な方法!

ということになります。

それでは、いつものように、前置きが非常に長くなりましたが、今から少数派が多数派に対して、正面から挑むとき、ぜひ持っておきたいスキルを今から言及していきたいと思います。


☆あなたの不安要素の90%を削除しましょう。☆

「ミーム」の観点から言えば、組織やチームを運営する中で、一番最初に必要なものが「安全・安心」のアルゴリズムということになります。

特に、「女性的」な性質は、「安定したコミュニティー」を常に必要とするからです。

「男性的」な性質のように「何とかなるやろうし、誰かが何とかするから大丈夫!」

「あかんかったら、その時や!」というような気軽な気持ちになかなかなれません。

ちょっとここで、久しぶりになりますので、ミーム「安全・安心」のアルゴリズムと、その指標をおさらいしてみたいと思います。

これは、今の自身のコミュニティーの中で、「安全性」を確認することで、いち早く「安心感」を得るための作業になるということで、もう既に、たくさんの方に何らかの形で利用していただいているようです。

心身ともに「安全」であることを早急に確認することで、「安心」感を得て、事実をできる限り適切に認識し、様々な問題解決につなげることができるということは、以前の投稿等でも言及させていただきました。

通常の我々の心配事とは、実は概ね9割以上がそれ程大きな問題ではありません。

にもかかわらず、我々は、そのよくわからない、ぼんやりした不安定要素から生まれる不安定な気持ちを抱えることで、生活や仕事に対して、かなりの悪影響をもたらしてしまっているようです。

ですから、少数派のリーダーがコミュニティーを運営する中で、常に心に余裕を持ち、冷静な思考を持つことは非常に大切なことです。

☆「安全・安心」のアルゴリズム指標 ☆   

① 急なプレッシャーを肌で感じると、まずは、あなたや、あなたに極めて近い人に危険が及ぶかどうかを確認し、必要で、且つ可能であれば避難する。

トイレ、個室、屋上などの1人になれるような、少し精神を落ち着かせる場所を前もって確認しておきましょう。

例えば、脳科学的にも、個室やトイレ、車の中で鏡を使って自分の姿を見ることは、自分自身をお落ち着かせ、集中できる作用があるとのことですので、何か、鏡の前で落ち着くような暗示を決めておくのもいいかもしれません。(落ち着くアイテムがあればそれでもいい。ハンカチ、お守り、家族の写真等)

①の後、又は心身的に直ぐに危険が及ぶ可能性がなければ、直ぐに②に移行します。

② 現場で大きな深呼吸を静かに3回程度しながら、現在のあなたや周りの状況が落ち着くまで待つ。

あくまでも間を置くことで、精神的に落ち着き、冷静な判断を保つことに意識を集中しましょう。

必要であれば、自身を精神的に落ち着かせるために、糖分多めの飲み物で、ゆっくりとのどの渇きを潤したり、又は、時間がかかりそうな場合の為に、炭水化物(おにぎり)等を用意しておくのもいいかもしれません。

大切なことは、あなたが落ち着くために、まず、何をするべきかということを明確にしておくことです。

仮に「荒れ狂う嵐」が来たら、直ぐに何とかしようとするのではなく、状況が少し収まるまで待ちましょう。

③ その上で、今から下記のことを3分以内で考えて、必要ならば決断や行動を起こす。

〇 そのストレスの主な対象が誰なのか? 

〇 そのストレスの直接的原因が何なのか?

〇 そのストレスがあなたの体を傷つけたり、心を疲れさせたりするのか?

〇 そのストレスを回避したり、半減させる方法があるのか?

〇 周りや環境がそのストレスのせいで傷ついたり、心が疲れたりするのか?

〇 そうであれば、そのストレスを回避したり、半減させる方法があるのか?

〇 そのストレスがあると、どれくらいSEED(時間、お金、物、あなたの手間)の負担がかかるのか? 

もしくは、SEEDが増えるのか?

〇 このストレスがあったら何か逆にいいことはないのか?

〇 これから時系列で起こりそうな問題として何が考えられるのか?

前もって回避できるものか? 必要かどうか? 2回目以降に回避するにはどうしたらいいのか? 

〇 その問題を一緒に解決できる協力者はいるのか? 相談できる人はいるのか? 探す当てはあるのか?

〇 そもそもこのストレスの問題は、今、解決しなければいけないのか?

今あげたことを、約1分~3分以内で冷静に分析して、直ぐに手を打ったり、誰かに相談できる場合は直ぐに相談し、できるだけ目の前のミッションに集中しましょう。

その時点で、わからないものや理解できないものは注意して、少しの間観察する対象にします。

もし、大きな問題が発生した時には、別の対処する方法があるのですが、今回は、それ程問題がないという前提で話を進めます。

しかしながら、いざという時の1~3分の間に、このような判断ができるのかという疑問も当然出てきますが、この「安全・安心」のアルゴリズム指標は、緊急的な危機管理の問題を解決するにも役に立つので、前もって、様々な状況を想定して何度も繰り返し利用しておきましょう。

慣れてくると反射的に回避できたり、逆に、この1分~3分までの時間がものすごく長く感じるようになりますが、一応可能である限り、冷静に1~3分間は冷静になる為の時間を取りましょう。

ちなみに、この「安全・安心」のアルゴリズム指標は、回数を重ねることで自分のオリジナルな「安全・安心」のアルゴリズム指標を作ることができますが、アルゴリズムの内容や順番を間違えると、かえって動きにくく、実際の行動に対してマイナスになることがありますので、慣れるまでこのままで利用しましょう。

常に、パニックにならないようにして、その状況下で冷静で、適切な判断ができるかどうかということが重要になります。

それでは、「①あなたの中での不安要素の90%を削除しましょう。」の次に一体何が来るのでしょうか?


☆常に「責める」ときと、「守る」ときのメリハリをつける。☆

そのために必要な「知的コミュニティー」の存在

それを、「ミーム」のメリハリをつけるアルゴリズム「攻守・抑揚」ということになります。

「こうしゅ・よくよう」と読みます。

実は、「攻める」時と「守る」時のメリハリをつけるということは、思った以上に、非常に難しいことは、皆さん、よくご存じだと思うのですが。

「攻める」時には、コミュニケーションの内容も含めて、あらゆる行動については常に「一気に攻める」ことを中心にした振る舞いにしなければいけません。

そうでなければ、周りから自信がないように感じられ、少数派の活動に大きな不安をもたらすことになります。

それでは、「一気に攻める」とはどういう意味なのでしょうか?

「ミーム」のアルゴリズムで「攻める」という意味は、マーケティングに例えると商品やサービスを開発したり、新しい市場シェアを開拓したり、マーケット上の武器となる商品やサービスを量産させることになります。

リーダーは、その際に、アクセルを思いっきり踏み込み、同時に周りのモチベーションとなるエネルギーを一気に吹き込むということが、卓越したリーダーになるための必要な条件になります。

しかしながら、時より「女性的」なリーダーはこの点に致命的な欠陥が生まれるのです。

「適応」力がなまじっか得意なために、例え、組織やチームに急な変革が必要な時でさえ、何とか自分が変われば、周りも変わってくれるのではないかという、淡い期待を長期に渡り持ってしまう場合があります。

その結果、「人はいいけど、優柔不断で決断力がなく、頼りがいのないリーダー」「調子いいことを常に言っている割に、実際の内容と言っていることが違う剛情で偏見的なリーダ」であるというレッテルをはられたりします。

この様に「ミーム」のアルゴリズムの「攻守・抑揚」とは、「攻める」時と「守る」時の判断に、メリハリとリーダーとしての覚悟の必要性を意味しています。

リーダーとしての重要な資質としては、様々な戦略戦術を通して決めたことに対して、アクセルを思いっきり踏むか、それともブレーキをかけるのかにメリハリを持たすことだということの他に、きっちりした戦略戦術をえがくために、普段から持っておく「知的コミュニティー」が必要になります。

要するに、ミームの「攻守・抑揚」とは、物事に思考を巡らせるときは、あくまでも、どこまでも「中立」を保っておいて、一旦方向性が決まったら、もしくは先が見えてきたら、躊躇せずに一気にアクセルを踏めるかどうかになります。

その為には、重要な決断の時に、仮に自身に迷いがあったら、いつでも相談に乗ってくれる「多角的視点」を、社内だけでなく社外にも、どれくらい持っているかが、非常に重要なことになります。

この時、注意しておかなければいけないことは、自分の個人的に好きな人の意見ばかり聞いていてはいけないということです。

あなたが、その意見を採用するかどうかは別として、理由もなく個人的に好きでもない人の意見をどこまで我慢して聞けるかどうかも重要になります。

これが、口で言うより非常に難しいが、優秀な女性のリーダーには、希望も含めて期待しています。

明らかに自分だけでなく、周りが納得できる位の問題となる理由があれば、排除したり、無視していいですが、理由もなく好きでもない場合は、自分が苦手とするものを相手が持っている可能性があり、それを利用させてもらいながら受け入れるという心の大きさも必要になります。

そして、攻めるとき以外は、周りの人や仕事、顧客に尊厳を持って、「守る」気持ちをどれくらい持てるかということでです。

ここでいう「守る」とは、コミュニティーの関係を維持したり、マーケティングの状況を直接変えずに、データや指標を通じて分析と研究をとおして、敢えて「今の状況を変えない」という選択肢になります。

当然、「知的コミュニティー」での活動については、秘密厳守な内容になる場合もありますし、特に市場にいくらかの影響を与える場合は、情報の管理には細心の注意を払わなければいけません。

そんな時でも、そのリーダーのために、ブレインになってくれる人がどれだけいるかは、そのリーダーの存在価値を測る意味でも非常に大切なことだと思います。

ここで、特に言及しておきたいのは、今までのように男性社会が良くないという認識でなく、女性やジェンダーが活躍することで、より男性に対しても全てのジェンダーに対しても、社会全体に対しても良い刺激を生み、社会の活性化につなげるということです。

ですから、意味のない形だけの「知的コミュニティー」には、当然、存在価値がないだけでなく、極めて貴重な情報の漏洩に関係する危険があるので、その時の自分の存在価値や「SWM」と合わせて、じっくり吟味したり、逆に吟味される必要があるのはいうまでもありません。

どちらにせよ、「攻守・抑揚」のアルゴリズムを生かすには、常に、「知的コミュニティー」の中でのそれぞれの存在価値を高め、何時でも何にでも冷静沈着で対処する必要があるということです。


「知的コミュニティー」の作り方をいくつか書いておきます。

〇様々な問題に対する自分の答えの判断基準を持っておこう。

その為に必要な「知的コミュニティー」への注意点

初めは誰かに聞いても、自分のオリジナルでもいいので、いつでも問題に対する自分の答えを持つことです。

これは、②の「知的コミュニティーの存在」にも大いに関係することでもあります。

常に発言する機会があれば、直ぐに自分なりの答えを出せることで、あなたの存在価値は劇的に上がりますし、リーダーとして存在感を持つことができます。

そして、キーワードは「 偏見を持たない調和 」を元にした答えにするということです。

それでは、いくつかの「知的コミュニティー」を作る際の注意点を書いていきたいと思います。

〇自分の主張以外にも、様々な角度からの意見も常に用意しておくこと。

少数派のリーダーとしての必要な資質として、様々な方面からの優秀な人材からいつでも助言をもらうことができる「知的コミュニティー」を築いておきましょう。

その中には、自身の主張と、逆の意見を主張する人も共存することができる必要があります。

時には、自分が他社の「知的コミュニティー」の議論を活性化させるために、周りが出さないような意見を敢えて出してみましょう。

リーダーは、自分の主張を通すという認識よりも、チームや組織が活性化して、一番最適な答えを求めることうを重要視しなければいけません。

〇他社の「知的コミュニティー」にもあなたのリーダーシップが、必要とされるようにしなければいけません。

様々な業種の「知的コミュニティー」に触れることが重要になります。

このことは、この人は好きになれない、生理的に好かないよりも、今の目の前の問題を解決するのに最適な人材を選ぶことに繋がります。

例え、それが女性であろうが男性であろうが、LGBTであろうが、様々な考えを持つ能力のある人と、いつでもアクセスできるようにできることは、とてつもなく大きな力になります。

上司部下を含めて、あなたの職場に、あなたがいつでも相談できる知的ブレインがどれくらいいますか?

社外にどれくらいのブレインが存在しますか? 

そのブレインの人は、それぞれの専門性に精通していて、実戦にどっぷりつかっている人ですか?

会議やミーティングをどれくらいの頻度でどのような形でしていますか?

その中で、どれくらいの人が、どのような形であなたに協力してくれますか?

逆に、あなたの周りにあなたを必要としてくれている社外のリーダーが存在しますか?

実は、取引先やあなたの周りの企業と良好な関係を築いていないと当然、このようなことはできませんし、「遊ぶクラブ」としてのみ利用しているだけでは、機能しているとは言えません。

ですから、あなたが求めるべき「知的コミュニティー」や、その人選は決して即決してはいけませんし、十分普段の行動や活動内容をじっくり、こっそり注視しましょう。

仮に、もし、あなたの「知的コミュニティー」のメンバーから、解決するべき難解な問題を持って来た時には、できるだけ早くあなたのレスポンスを出してあげましょう。

そして、常に、様々な企業に関係することで、自ら学ぶ意識を持ち、自身の頭脳とそこから導き出せる答えをブラッシュアップしておくことに繋がります。

確かに、様々な資格を持つために勉強をすることも必要かもしれませんが、リーダーとしてのビジネスのあり方を学ぶのであれば、この「知的コミュニティー」をもっと利用するべきであると思います。

当然、例え規模が小さくても、必要であればきっちりとした報酬を含めたルール作りも必要になるかもしれません。

あらゆる社会的なものに対する自分の仮の答えを持つことで、多角的な視点から様々な問題の答えが見えてくることも少なくありません。

実は、この時点で既にあなたには、「知的コミュニティー」が出来上がっていることでしょう。

ただし、この時、表面上の答えでなく、あなた自身の答えとして、発言ができているかどうかにかかっています。

その為に、その言葉に「深い理解」「強い責任」が感じることができないと、あなた自身が、「知的コミュニティー」への価値にあたらないからです。

本当に悩んでいる人や苦しんでいる人の受け取り方と、そうでない人の受け取り方には、非常に大きな違いがあります。

当然、このような「知的コミュニティー」内では、真剣に、説得力を持った形で発言しなくてはいけません。

問題は、質問をする時の「一瞬の勇気」を持てるかということと、時間のない有能な人に対して、「的確にわかりやすい質問」を自分で作ることができるかということ、そして、必要とあれば「秘密厳守を守れる」ことが重要なことになります。

その為には、あなたがニュートラルな意見を持っているということ印象付ける必要があり、その意思を周りにも伝達していくことを考えましょう。

このように、「知的コミュニティー」を築くことができたリーダーは、例え、少数派のリーダーであっても、あなたと対峙しなければいけない大きな勢力にも十分対峙できるでしょう。

大きな企業や組織なら、ここまで言わないですが、少数派が多数派に対して正面から対峙するには、かなりの覚悟と強い意思を持たなくてはいけません。

本日は、ここまでになります。

長いお時間をいただきまして、ありがとうございました。

POSSVI PENE



今、日本の社会にある様々な歪を改善するための事業や活動をしています。具体的には、あらゆるクリエイターや基礎研究者の支援や起業家が生まれやすくなる社会システムの準備をしています。どうか御支援よろしくお願いいたします。