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【告知】韓ドラに不時着しちゃいました…(7月11日)

ポスト研究会第9弾は、俳優の銀粉蝶さん、朝鮮半島および東アジアの研究者である梁・永山聡子さん、国立映画アーカイブ特定研究員の吉田夏生さんをお迎えして、コロナ禍の自粛生活中に『愛の不時着』ほか韓国ドラマを見て沼落ちしてしまった人たちに向けて、『愛の不時着』のどこが面白かったのか、リジョンヒョク中隊長のありえないイケメンぶり、(ポスト)フェミニズム的視点から考えるヒロイン像、韓国ドラマの魅力と俳優たちの演技について、2000年代洋ドラマとの比較、ポピュラー文化を消費することの功罪など、硬軟とりまぜた様々な角度から討議します。

ぽすけん企画 第9弾トークイベント
韓ドラに不時着しちゃいました…
出演者:銀粉蝶×永山聡子×吉田夏生×田中東子(MC)
日時:2020年7月11日(土) 19:00〜21:00
場所::zoom(参加費500円/Peatixにて予約受付中


【出演者プロフィール】

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銀粉蝶(ぎんぷんちょう)
1980年代初頭、劇作家・演出家の⽣⽥萬と共に劇団『ブリキの⾃発団』を創⽴。その後、数多くの舞台・TV ドラマ・映画に出演。2010 年、二兎社公演『かたりの椅⼦』(作・演出:永井愛)、『ガラスの葉』(演出:白井晃)で、第18 回読売演劇⼤賞 優秀⼥優賞を受賞。近年の主な出演作に、【映画】『ねことじいちゃん』(19)、『ぼくのおじさん』(16)、【ドラマ】NHK連続テレビ小説『わろてんか』(18)、NTV『奥様は、取り扱い注意』(17)、【舞台】『ねじまき鳥クロニクル』(20)、『忘れてもらえないの歌』(19)、『美しく青く』(19)、『うまれてないからまだしねない』(19)、『贋作 桜の森の満開の下』(18)、『吸血姫』(18)、『羅⽣⾨』(17)など多数。

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梁・永山聡子(やん・ながやま・さとこ・ちょんじゃ)
非常勤講師、アジア女性資料センター理事、一般社団法人希望のたね基金(キボタネ)運営委員、在日本朝鮮人人権協会性差別撤廃部会委員、東京生まれの在日朝鮮人3世。専門は社会学。植民地支配・被支配経験のフェミニズム、グローバルフェミニズムと社会運動に関心がある。共著に『社会学理論のプラクティス』くんぷる(2017)、『私たちの「戦う姫、働く少女」』(共著、堀之内出版、2019年)などがある。現代思想2020年3月臨時増刊号 総特集=フェミニズムの現在での鼎談が掲載されている。
ふぇみ・ゼミ http://femizemi.blogspot.com/
Researchmap https://researchmap.jp/HSRN

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吉田夏生(よしだ・なつみ)
アメリカ映画を愛する東京産ミーハー。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了後、映画配給会社勤務等を経て、2018年より国立映画アーカイブ特定研究員として広報を担当。大衆文化におけるジェンダー表象に関心が強く、修士論文のテーマは、明治期から第二次大戦直後の日本の少女雑誌を研究対象とした「写真小説の文化史 少女マンガの考古学」。最近では、「USムービー・ホットサンド ──2010年代アメリカ映画ガイド」(グッチーズ・フリースクール編、フィルムアート社、2020年)の座談会「キャメロンの引退、アダムの登場─2010年代アメリカ映画俳優を語ろう」に参加した。

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田中東子(たなか・とうこ)
2.5次元舞台と2次元のイケメンをこよなく愛するオタク。愛猫家。大妻女子大学文学部教授。専門分野はメディア文化論、ジェンダー研究、カルチュラル・スタディーズ。第三波フェミニズムやポピュラー・フェミニズムの観点から、メディア文化における女性たちの実践について調査と研究を進めている。著書に『メディア文化とジェンダーの政治学-第三波フェミニズムの視点から』(世界思想社、2012年)、『出来事から学ぶカルチュラル・スタディーズ』(共編著、ナカニシヤ出版、2017年)『私たちの「戦う姫、働く少女」』(共著、堀之内出版、2019年)、その他『現代思想』や『早稲田文学』などに第三波フェミニズムやポピュラー・フェミニズムに関する論稿を掲載している。

【トークテーマ】
コロナ禍と呼ばれ「自粛」生活が続くなか、みなさんはどのようにお過ごしだったでしょうか? 日本社会の行く末を案じたり、マスク作りにはまってみたり、政治的な問題に関心をもって国会中継を見るようになったり、感染症の歴史について勉強したり、ZOOM飲み会で吐くほど飲んでみたり、、、

なかには、部屋にこもってNetflixに勧められるがまま『愛の不時着』(もしくは『梨泰院クラス』)を視聴し、そのままずるずると韓国ドラマの魅力にはまっていってしまった方もいらっしゃることでしょう。今回のトークでは、『冬のソナタ』もK-POPブームもスルーしてきたのに、『愛の不時着』を観てついに韓国ドラマに落ちてしまったという初心者から、「韓国ドラマは結構観てるよ~」という方々まで満遍なく楽しめるよう、演技論、映像論、物語論、オリエンタリズムとフェミニズムの交錯、ロマンスとリアリズムの葛藤、資本主義とその外部など、さまざまな角度から『愛の不時着』と韓国ドラマの魅力について語りつくしたいと思います。

出演するのは、テレビドラマや舞台で活躍している俳優であり最近韓国ドラマにの面白さに目覚めたという銀粉蝶さん、朝鮮半島および東アジアのフェミニズムと社会運動を研究し歴戦の韓国ドラママニアの梁・永山聡子さん、国立映画アーカイブ特定研究員であり「ボーダー」を越える物語が大好物な吉田夏生さんの3名。司会は、90年代にソテジワアイドゥルにハマっていた経験から韓国POPカルチャーにはうかつに接近しないよう気を付けて生きてきたのに『愛の不時着』を観て一瞬で沼に落ちてしまったポピュラー文化研究者の田中東子が担当いたします。

記事自体は無料公開ですが、もしサポートがあった場合は今後の研究活動にぜひ役立てさせていただきます。