見出し画像

【告知】社会から孤立するスポーツ(11/7)

ポスト研究会(ぽすけん)トークイベント第14弾は、スポーツライターの小林信也さん、文化研究者の小笠原博毅さん、スポーツ社会学者の山本敦久さんによる「スポーツと社会」をめぐってのクリティカル・トークです。

ぽすけん企画 第14弾 トークイベント
社会から孤立するスポーツ

出演者:小林信也×小笠原博毅×山本敦久(司会)
日時:2020年11月7日(土)19:00〜21:00
場所:書店readin’ writin’ &zoom配信
予約:peatixにて受付中

【トークテーマ】
いまスポーツは社会から孤立しているのではないか? これがトークイベントの出発点となる。社会のなかにスポーツがあるという自明性を疑い、むしろスポーツは社会のなかでの存在意義を失いはじめているのではないかと問い返す。大企業、広告会社、巨大メディア、ナショナリズム、家族といったプライベート空間との関係を深めてきたスポーツが社会から孤立していく過程を検証し、スポーツの真の価値をもう一度探求する。勝敗を競い合うことを否定せずに勝利主義を批判することは可能か。スポーツには何の価値もないからこそ価値があるということによって資本主義の剰余価値から離れることは可能なのか。スポーツのシーンに立ち会うとき、ひとりひとりのなかに沸き上がるものの共有を、ナショナリズムやファシズムとは違ったものとして語るためにどんな言葉が必要なのか。オリンピックに包摂されないスポーツとはどのようなものか。いくつもの問いを立て、それらを3人で思考しながら、スポーツを社会へと戻していくための道筋を探る。新たなスポーツへの展望を徹底的に語り合う。

【出演者】

画像1

小林信也(こばやし・のぶや)
作家・スポーツライター、コメンテーター。 大学在学中から取材執筆を始め、一貫して日本スポーツ界の悪しき精神主義、非科学的練習、理不尽な構造といった貧しい現実と価値観を一変させる具体的道筋を求め続けてきた。自ら選手、コーチ、指導者、スポーツ組織の会長、イベントプロデューサー等、多くの立場で実践を続けてきた。中でもフリスビーを通じたアメリカの新しいスポーツ観、武術に学んだ日本の身体文化に大きな気づきを与えられた。主な著書に『野球の真髄』『宇城憲治師に学ぶ 心技体の鍛え方』『子どもにスポーツをさせるな』『高校野球が危ない!』など多数。

画像2


小笠原博毅(おがさわら・ひろき)
神戸大学大学院国際文化学研究科教授。専門は、カルチュラル・スタディーズ。著書に『真実を語れ、そのまったき複雑性においてースチュアート・ホールの思考』(新泉社、2019年)、『セルティック・ファンダムーグラスゴーにおけるサッカー文化と人種』(せりか書房、2017年)、『反東京オリンピック宣言』(共編、航思社、2016年)、『やっぱりいらない東京オリンピック』(岩波ブックレット、2019年)他多数。

画像3


山本敦久(やまもと・あつひさ)
成城大学社会イノベーション学部教員。専門は、スポーツ社会学、カルチュラル・スタディーズ、身体文化論。著書に、『ポスト・スポーツの時代』(岩波書店、2020)、『反東京オリンピック宣言』(小笠原博毅との共編、航思社、2016年)、『やっぱりいらない東京オリンピック』(小笠原博毅との共著、岩波ブックレット、2019年)、『出来事から学ぶカルチュラル・スタディーズ』(田中東子、安藤丈将との共編、2017年、ナカニシヤ出版)など。

記事自体は無料公開ですが、もしサポートがあった場合は今後の研究活動にぜひ役立てさせていただきます。