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「お前には無理」と言われ続けた私がなんだかんだチャンスを掴んでこれた理由

「芽衣には無理だよ」
「芽衣が話してることがわからない」


私はいつだってそう言われてきた。


いじめられてるわけではない、でも何の気なしに周りから言われるそんな言葉にすごく傷ついていた。

私は高校に入学してから勉強をしなくなった。

高校3年生になり、友人たちは東京の志望校に合格し、なんだか私だけ取り残された気持ちになった。

私の高校から短期大学に進んだのはおそらく私含めて2人くらいで、周りからは「芽衣、人生終わったね」なんて笑いながら言われたこともたくさんあった。

それでも私はあまり気にせず、「まあ、そうは言ってもどうにも出来ないし」とそんな自分を正当化していた。

短大一年生の後半。児童養護施設に泊まり込みで実習に行った。そこでみた現実に打ちひしがれ、自分の無力さを痛感したことから「親世代が幸せでいないと子どもが満たされない」ということを認識し、大学編入を志すわけなのだけれどそんな時も周囲からは「いやー芽衣には大学に行くの無理っしょ」と言われていた。


大学に編入し、就活をしている際にも「リクルートエージェント(現キャリア)に行きたい!」と一目惚れした私はいろんな人たちに「無理だからやめたほうがいいよ」と言われた。


どうしてみんな、まだやってもないのに否定するのだろう。


私はずっとそんな風に思って生きてきた。

大学受験、就活、起業。

人生の節目になる意思決定において、相手がやりたいと思うなら素直に「応援してるよ」と背中を押したらいいのに。

なんでなんだろう。

そんな疑問が色々晴れたのが『天才を殺す凡人』という本を読んだ事がきっかけだった。

人はそれぞれ、「創造性」「再現性」「共感性」で成り立っており、一人一人にその要素はあるものの比率が異なる。

また、創造性=天才、再現性=秀才、共感性=凡人とした時の構図としてはこうなっている。

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このストーリーの作者はアンナという女性起業家なので、起業家という観点から自分と照らし合わせて読んでいた。

私はどうして理解をされにくかったのか。
あの時どうしてあの人は私の力になろうとしてくれたんだろう。
どうしてオセロのように人の評価ってすぐに変わるのだろう。

それがこの本を読んでなんだかわかった気がした。

それぞれ、異なる才能があるにも関わらず、自分とは違うタイプの人間を受け入れることって難しいんだなということ。だけど、そんな時にその才能を理解しサポートしてくれる人がいたら生かされることもあるんだなと言うこと。

私はいつだってバカにされがちな人生だったけど、たまに現れる可能性を感じてくれる人のお陰でくじけずにこれたと思う。


19歳。私はただ名前を書けば入れる、所謂偏差値のない短期大学にいた。

そんな中勉強をしてる人なんてほとんどいなくて、私はどうしたらこの環境を抜け出せるのかわからなかった。

そんな時に初めて私の才能を見出してくれたのは進路指導室の先生だった。

「金井さん、まずは大学に行ってみたら?編入というのがあるよ。ちなみに受験科目は英語の長文読解と小論文。ほら、なんとかなりそうじゃない?」

高校時代に一切勉強をしたことのなかった私は中学英語で止まっていた。不安だった。でも、やるしかない。そんな気がした。

2人目、英語の先生。

当時彼は週に一度しか学校に来ておらずあまり顔を合わせることがなかったのだけれど、私が編入しようと思い英語を勉強していると伝えたところ私の予定に合わせて大学に来てくれるようになった。

(ちなみにこれは私が保育実習続きで全然勉強出来なくて不安です、とメールをし、その返信で先生が送ってくださったメール)

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私はとにかく不安だった。
短期大学だったので、通常なら大学4年間で取得する単位を2年で取り切らなければならない。そして、保育園実習、幼稚園実習、施設実習をこなしながら編入の勉強をするのは本当にしんどかった。

大学に進学した友人たちは浴びるようにお酒を飲み、当時流行ってたmixiには楽しそうな写真がたくさん投稿されていた。
惑わされるのが嫌だったので1年間mixiをログアウトし、そこから私は自分が勉強する際に使った空のボールペンを貯めてそれが増えていくことで安心し、毎日の勉強量を手帳につけ、友人と遊ぶのをやめ、化粧をせず1年間学校と家の行き来をした。

それでも、決めた事だから自分だけは自分の事を信じてあげたかった。


そして3人目、学長先生。

家に帰ると暖かくて眠くなってしまうので学校が閉まるまで椅子を並べて仮眠をしていると学長に「どうして芽衣は寝ているんだい?最近一番最初に来て、一番最後までいるって噂聞いたけど君は幽霊にでもなったのかい?ガハハ」

といわれ、大学に編入しようと思っている旨を伝えた。

そしたら学長から「芽衣に合うかもしれない学部と先生がいるよ」と言われ、埼玉の田舎から田舎饅頭を手に向かった先が法政大の宮城まり子教授だった。

まりこ先生にお会いし、私は強烈に一目惚れをした。

『私はこの人の下で勉強をしたい』

その気持ちの一心で受験勉強をした。

その結果、見事大学編入が実現したのだけれども、私が合格したことでたくさん喜んでくれた人、めちゃくちゃなことを言われもう友達ではいなくなった人の二極化が進んだ。


その後の就活、入社、起業、という私の大きな人生の節目で同様なことが起こったわけなのだけれども、どんな時だって私は"私の可能性を見出してくれる人"の存在によって生かされてきたんだなと痛感した。



私は天才を殺す凡人を読み、救われ、そしてちょっとだけ恨んでいた過去の通り過ぎた人たちを赦す事ができた。私には私の良さがある。そう思えるだけでちょっとだけ毎日が生きやすくなった。

そんな風に初めて思えた私の心のバイブルの続編が今月28日に発売されるということでとても待ち遠しい。

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一緒に、今を、一人一人にある才能の可能性を考えてみましょうぞ!


自分の事を好きになれる人が1人でも増えますように。

金井



ありがたやありがたや・・・