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小中学校の授業5分短縮について思うこと

小中学校の授業時間を5分短縮することを検討していると文科省が公表しました。

実現されればとても大きな改革となりそうです。

単純に考えて、終礼までの時間が25〜30分短縮されることになるので、それだけ教員が帰ることのできる時間が早まりそうです。

一見するとよさそうなニュースですが、意外と教員の方、教育関係者からの反対の声は多いようです。

なぜでしょうか。

それは、教育内容の充実度が低下するのではないかと言う意見です。

5分短くなることにより、これまでに行なっていた授業内容の5分を削らないといけなくなり、その分だけ質が低下するのではないかと言うことです。

確かにそれも一理ありますね。

では、どちらの意見を優先させたら良いのでしょうか。
5分短縮か、現状維持か。。。

私は、五分短縮の意見に賛成です。

というか、大賛成です。

その理由を説明します。

理由は3つあり、
◯教員の負担軽減が最優先事項
◯もとの45分、50分に特別な意味はない。
◯公立学校に多くを頼りすぎてはいけない。

です。

一つ一つ見ていきましょう。

教員の負担軽減が最優先事項

まずは、教員の負担軽減が最優先事項です。
教育の質を語る前に、現状を正しく認識する必要があります。

教育現場はこれまで負担を増やしに増やし続けてきたツケで、完全なる業務過多です。

教師の残業時間を見れば明白でしょう。

正直言って現場にゆとりは全くありません。

ゆとりがないことで、
・授業準備が出来ない。
・イライラして落ち着いて子供たちと接することができない。
・長時間労働により元気が出ない。
・睡眠不足や過労で細かいミスが増える

と言った悪影響がもろに出まくっています。

そして教師はブラックだという風潮が浸透して、年々採用試験の倍率は下がり、教師の質の確保も厳しくなってきています。

まずは現場の教員にゆとりを持たせることが最優先です。

もとの45分、50分に特別な意味はない

そもそもなぜ小学校や中学校の授業時間が45分や50分かというと文科省が決めたからです。

それが5分前後したからと言って、科学的根拠をもとに成績に大きな影響があるとは言い難いでしょう。

短くなることで集中力が持続して成績が上がるかもしれません。

成績が悪くなるのが怖い人は、5分追加で自習したら良いでしょう。

5分短縮の授業が当たり前になれば、それに合わせて授業内容も変わってきます。

45分、50分に固執する理由はないと言えるでしょう。

公立学校に多くを頼りすぎてはいけない

そもそもですが、最近の一部の保護者、生徒は公立学校に多くを期待しすぎている節があると思います。

モンスターペアレントなんかが良い例でしょう。

ほとんどの家庭が授業料をほぼ払わずに、高校まで子供を育ててもらえるのです。

ちょっと厳しく叱られたり、面倒を見てもらえなかったり、授業でミスがあったりしただけで騒ぎすぎです。

教育の第一義的責任は親にあります。

そして、教員はすでに自分のプライベートを削りながら頑張ってくれています。

明らかに不適切だったり道徳性に欠ける指導は意見しなくてはいけませんが、多くを求めすぎていないか、今一度考えて頂きたいものです。


5分短縮で教員の負担が少しでも減ることを祈っています。

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