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【難関私立現役教員が教える】公立中学と私立中学の決定的な1つの違い

こんにちは!
本日は、「公立と私立の決定的な1つの違いというテーマでお送りさせていただきます。」

年始には、私立中学、高校の試験が始まり、いよいよ本格的な受験シーズンがやってこようとしています。

来年度に向けて、お子さんが私立に行くか、公立に行くか迷われている方が非常に多いかと思います。

そこで今回は、「私立と公立の違いを1つあげよ」と言われた時に、ぜひ伝えたい1つの決定的な違いを紹介しようと思います。

私は、公立と私立の教員どちらの立場でも経験があるので、2つの違いを誰よりも明確に感じていると思います。

私のプロフィールはこんな感じです。

・一浪して「国立難関大」に進学
・大学院の研究科を主席で修了し、奨学金211万の全額免除をもらう。
・毎年倍率15倍の教員採用試験を一発合格
・公立校の正規教員
・現在、偏差値70越えの私立中高教員
・英検準一級保有(専門は英語ではないです。)

それでは早速みていきましょう!

結論から言うと、公立と私立の決定的な違いは「教員の意識のベクトル」です。

意識のベクトルがどこに向いているかという違いなのです。

公立中学の教員の意識のベクトルは、「高校受験」に向いています。

私立中学は、中高一貫のところが多いため、教員の意識のベクトルがどこに向いているかというと、「大学受験」に向いているのです。

公立の教員はあくまで中学3年間の付き合いです。
基本的に高校に進学した後は関与することはありません。

しかし一方で、私立の場合は6年間面倒を見ることになります。

つまり、高校受験は存在せず、「大学受験に向けてこの子達をどう育てていこうか。」と言う意識を持ちながら教育を進めていくことになります。

私は、この意識の違いは生徒にも大きな影響が与えられると思います。

具体的な影響は2つあります。

1つ目は、生徒も早くから大学受験に関心を持つため、動き出すのが早いと言うことです。
中1の頃から大学受験の話や、高3生の姿を見ていたら、いやでも大学受験の様子が伺えます。
大学受験の結果で一喜一憂する先輩や、受験の話をしてくれる先生と一緒に過ごすことで、早くから行動できるようになるでしょう。

2つ目は、授業内容の重複を避けられると言うことです。
実は、中学の授業内容と、高校の授業内容は重複している箇所が多数存在します。

高校でやる超基本的な内容を、中学でもやっていると言うような感じです。
つまり、重複した分だけ、時間を多く費やしてしまっていると言うことです。

それが私立だとより効率的に行われています。
中学の内容を行い、その勢いで高校の内容を織り交ぜたりします。

また、偏差値のかなり高い私立中学では、「メインが高校の内容」といった授業が展開されています。

学力層がある程度揃っているため、生徒のレベルに合わせてどんどん発展的な授業を展開できるのです。

そうすると、生徒には受験に向けて時間的な余裕が生まれます。

この物理的な時間の差は、本当に大きな違いをもたらします。
それこそ、最終的には私立では高3の間はほとんど問題演習というようなカリキュラムになったりします。

公立は範囲を終えるのでやっとなので、2、3ヶ月しか演習の時間が取れなかったりします。

傾向として学力の差が出てしまうのは、ごく自然ですね。


これが、教員の意識のベクトルが「高校受験に向いている」か「大学受験に向いている」かの違いです。

これだけ聞くと、私立に行かなくては!と思ってしまうかもしれませんね。

しかし、私立は費用が高くつくということをはじめ、色々なことを考慮しなくてはいけません。

こちらに「私立と公立の選び方」についての記事を載せておきます。
より詳しく、私立と公立の違いを踏まえた上で、どのように選べば良いのか、載せています。ぜひご覧ください。

また、他にも私立についての参考になる記事を載せておきます。
こちらもぜひ見てください。

それでは、皆さんのお子さんがより良い人生を歩めることを願っています。
少しでもお力になれたら幸いです。

それではまた明日!

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