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【受験】「部活をやったやりきったヤツは伸びる!」は本当??

高校生の頃に、先生からこんな言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

「部活を最後までやった奴は成績が伸びる!諦めない根性がつくんだ!」

私は、正直この言葉がずっと疑問でした。

部活をやっている時間を全部勉強に回したら、絶対にそっちの方が伸びると思うんだけどな。。。

そして、今大人になり、教員として働いているわけですが、いまだにこれらの言葉をよく聞きます。

高校生の人や、その保護者さんは、先生からこのような言葉を言われて、部活を最後までやるかどうか悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、この言葉が有効な人、そうでない人について解説したいと思います。


結論から言うと、
この「部活を最後までやった奴は成績が伸びる!」は人によります。


ぶっちゃけると、私の体感から言うと、伸びない人の方が多いです。

「ええ!?」と思われた方も多いかとと思います。

ただ、実際に伸びる人もいます。

では、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。

一緒に見ていきましょう。

1. 部活引退後に伸びる子の特徴その1「地頭が良い」

残念ながら、1番の要因はこれで間違いないです。
地頭の良い子が、部活を引退して、勉強時間が急激に増えて、どんどん成績が伸びていく。

このパターンが一番多いです。

地頭が良くない子は、理解に時間がかかります。
部活を引退した後にどれだけ本気を出そうが、受験範囲を完璧に網羅するためには、時間が全然足りません。

そのため、地頭が良い人は成績が伸びて試験に間に合うが、地頭が良くない人は成績が伸びずに散ると言う結果に終わります。

先生たちは、地頭が良い子が成績を伸ばしたエピソードを語るため、部活を最後まで頑張れば成績が伸びる!と思っている生徒が一定数いますが、その考え方は間違いです。

早めに部活を辞めて、絶対的な勉強量を確保した方が成績は伸びます。

まずはこの正しい認識を持ってください。


2. 部活引退後に伸びる子の特徴その2「ある程度の基礎が既にできている」

「ある程度の基礎が既にできている」パターンの子も成績は伸びやすいです。

部活をやっている最中にも、必死に勉強をして、ある程度基礎が定着していれば、引退後に残りの発展問題を演習しているうちに成績はそれなりに伸びていきます。

ただ、部活をやりながら基礎をしっかりとマスターしている子は、「地頭が良い子」を除くとほとんどいません。

高1から必死に勉強していないと、達成不可能だと思います。

早めから意識を高く保つことが重要なのです。


ちなみに、基礎ができていない子は、受験内容を網羅するまではなかなか点数は伸びませんので、引退後にどれだけ本気になっても、時間が足りないでしょう。

高校3年生の6月から頑張ったところで、共通テストまで7ヶ月しかありません。

「地頭が良い」場合でない限りは、逆転することはかなり厳しいでしょう。

7ヶ月でなんとかなる程、日本の受験は甘くありません。

結論

厳しいことを言いましたが、これが現実です。
先生の「部活を最後までやったやつは伸びる!」と言うのは、だいたい10%の人にしか当てはまりません。

残りの90%は、自分たちなりに受験と向き合わなければなりません。

私のおすすめは、「部活に全身全霊を注ぎすぎない」と言うことです。

日本の高校生は正直、部活を頑張りすぎだと思います。

特に、運動部と吹奏楽部。

週6で練習してたら、そりゃ成績は伸びませんよ。
せめて部活:勉強=1:1にするべきです。

週3か4の練習で十分です。

恐ろしいのは、日本の伝統なのかわかりませんが、それなりの進学校でも、部活はガッツリ週6でやっていることです。

進学実績を重視している学校の行動とは思えません。

勇気が入りますが、自分から部活を減らし、勉強の時間を増やす覚悟が必要です。

受験と真剣に向き合いたいなら、部活の量を減らして、絶対的な勉強の時間を確保することから始めてください。

それができるかが、受験で成功するか失敗するかの分かれ目だったりします。


一方で、部活を減らすように言いましたが、「部活に入らない」こともまたおすすめはしていません。

部活でメンバーと一緒に奮闘したり、いろんな人とのコミュニケーションの機会は大切です。

ただ、今の日本の高校生は、少し部活に比重が偏りすぎています。

今一度、勉強の方にも時間を割かなければならないと言うことを理解してもらえればと思います。

それではまた明日!


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