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福祉の資格と仕事

福祉のしごと就職フェアにて

少し前の話ですが、3月5日に札幌市内で行われた「福祉のしごと就職フェア」という催しに、相談員として参加してきました。
わたしのお役目は「資格取得相談コーナー」の北海道社会福祉士会のブースで、資格の取得方法や資格の必要な職種についての相談に応じるというものでした。
約4時間の間に、7人ほどの来場者が立ち寄っていかれまして、社会福祉士に関心があるんだなとうれしくなりました。
ちなみにわたし、開業社労士ですが、社会福祉士として、成年後見人などの活動もしております。

なぜ資格を取ろうと思うのか

この質問を来場者にお尋ねしたとき、多かったのが「今の仕事(たとえば介護職員)からステップアップしたい」と「相談業務が向いていると思った」という答えでした。
とても前向きでいいなと思いました。
「では、どんなソーシャルワーカーになりたいの?」と尋ねると、こちらはあまり明瞭な答えが返ってきませんでした。
まだはっきりとしたイメージがないのかもしれませんね。
具体的に「○○○なソーシャルワーカー」というビジョンがあった方がモチベーションを維持しやすいよとアドバイスさせていただきました。

社会福祉士の取り方

社会福祉士を取るのは実は超ハードです

ところで、社会福祉士を目指すにはさまざまな方法があります。

失礼ながら学歴や実務経験などをお尋ねし、それに合ったプロセスを説明するとみなさん「そんなに大変なの!?」と頭を抱えられます。

ちなみにわたしの例

40歳の在職中に目指そうと思い立ち、大卒ではありましたが、福祉系ではなかったので、福祉系大学の通信課程に編入学というルートを選択しました。
一般養成施設という選択肢もありましたが、期間としては編入学の2年と大差なく、それなら大学にしようかと思ったからです。
とはいえ、結局5年がかりで卒業。
相談援助の実務経験があったので社会福祉士としての実習は免除だったのですが、併願していた精神保健福祉士を取るために、就労支援事業所で実習も経験しました。
卒業の年の国家試験でなんとか両方ともパスして晴れて国家資格者となりました。

おすすめしないけどおすすめしたい!

相談ブースでも何人かいましたが「資格があったら転職が有利になりますか?」という方には、資格を取る大変さを考えたら、多少の有利さでは見合わないと言わざるを得ません。
しかし、社会福祉士という対人援助の専門職として、プライドを持って働くということは、他の仕事では得られない素晴らしさがあると確信しています。
大変さの先にあるものを目指して、志ある社会福祉士が増えてくれたらと願います。




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