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アンラーニングをラーニングしてみた #ヌーラバーブログリレー2022

こんにちは。今年はヌーラボブログではなく個人のブログから。Angelaです。

2022年は本当にあっという間でした。
飽きっぽく継続が苦手なくせに、今年は過去イチ新しいことにたくさん手をつけた年で。大学でコース履修したり、まさかまさか人事の仕事から離れることになったり、哲学を学ぶワーキンググループに参加してみたり…。意図的であったものも、外部要因だったものも、大小様々。

そんな中、今年のHR的なトレンドワードに突如?出てきた「人的資本」という言葉。連日、新聞等では「人的資本」「学び直し」「リスキリング」などの言葉が飛び交い、徐々に一般用語になりつつありそうです。こんなに人事の仕事にフォーカスが当たった年が今までありましたでしょうか。

ここで無視できないのが「アンラーニング」という考え方。個人的に今年は新しい刺激と外部要因のもと「アンラーニングしなきゃ!」「でもアンラーニングって何?」ということを考えさせられたので少しまとめてみたいと思います。

アンラーニングとは?

英語で書くと「Un learning」となるため、なんとなく否定系なイメージ。「学ばない」「学びをやめる」というような印象を受けがちな言葉です。

「個人が、自身の知識やスキルを意図的に棄却しながら、新しい知識・スキルを取り入れるプロセス」

仕事のアンラーニングー働き方を学びほぐすー

出典の書籍のサブタイトルにもあるように「学びほぐす」という言葉がしっくりきそうです。「凝り固まった固定概念を、新しい刺激と共にほぐす」といった感じでしょうか。

ここで、この書籍にはアンラーニングによくある勘違いが紹介されています。

①アンラーニングは、偶然ではなく「意図的なプロセス」です
②アンラーニングしても、知識・スキルは「消えてしまうのではありません」。知識やスキルを「使用停止」にするだけであり、必要があれば再度使うことができます
③アンラーニングするときには、古い知識・スキルを「捨てる」と同時に、新しい知識・スキルを「取り込む」ことが多いといえます

仕事のアンラーニングー働き方を学びほぐすー

③で「捨てる」いう言葉が入っているので勘違いしてしまいそうですが、あくまで②の「使用停止」にするということが大切そうです。

アンラーニングを意識することから始めてみた

「アンラーンせざるを得ない」
と、何か他責にするのは簡単なことですが、アンラーニングとは学習者の「意図的な」行いであるようです。それならば、

  • 今までの自分の中で凝り固まっていたものとはなんなのか?

  • その知識やスキルを今、どのように入れ替えているのか徹底的に意識してやろう

と、考え始めました。考えるにあたって、アンラーニングを構造から捉えてみることにしました。

学習について理論から考える

アンラーニングする場合の経験学習

デイビット・コルブによって提唱された「経験学習サイクル」にアンラーニングを埋め込んでみた図を書籍「仕事のアンラーニングー働き方を学びほぐすー」を参考に再編集しました。

この「過去にしがみつく」ことで新しいやり方や考え方を取り入れない。これに私は陥りがちです。

省察的実践ができているのか

今年、縁あってワークショップについて学ぶ機会があったのですが、そこで初期に学ぶのが「人はどのように学習しているのか」という、ワークショップの土台となっている理論たちです。

その中でも「専門家とは?」という問いに対し、ドナルドショーンは下記のように言っています。

過去の学びに基づく、自身が勝手に原理原則だと思い込んでいるものをどの場にも適応する。

…凝り固まるとは、こういったことではないかとも考えさせられる理論です。

アンラーンの全体像

こちらも書籍「仕事のアンラーニングー働き方を学びほぐすー」から再編集したものです。

アンラーニングのきっかけは、「状況変化」「他者の行動」「研修・書籍」が挙げられるようです。これは、ロミンガーの法則と言われる、よく「実際の仕事」「先輩や同僚からの指導」「書籍や研修」、どれから学ぶ?となると7:2:1になっていることと同じです。

他責はダメだ!と思ったものの、やはり状況が変わるというのは学びの宝庫ですね。環境に身を委ねることもまた大事。

きっかけをうまく「使う」

アンラーニングのきっかけはもちろんあるものの、その「促進要因」を使って、本当にアンラーニングするかは、やはり学習者に委ねられた意図的な行為だということがよく理解できました。

私たちはもともとやっていた…「越境学習」

今更ながら、ヌーラボでは「越境学習」というアンラーニングの一種を取り入れていたのでした。

さて、来年はどんな波(状況)をサバイブしていくことになるでしょうか。

つづく!

参考書籍


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