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【読本メモ】「蜜蜂と遠雷」を読んで

GW直前にたまたま図書館で見つけて借りてきた。
結構なボリュームがあったが、するりと読み切った。

コンクールでの天才ピアニストの戦いについてだった。
音楽業界の話だが、事前知識がなくても読むことができた。

昔に読んだ、バッテリーを思い出していた。
あれも中学生の天才投手の話。
結構そんな設定が多いなと思った。

この本は、直木賞と本屋大賞を受賞しているそう。
前に読んだ、「コンビニ人間」もそんな賞を取っていたなと思ったが、こちらは確認すると芥川賞。
直木賞と芥川賞の受賞作品をきちんと読み切ったのは、はじめてだ。
好みは芥川賞なのかな。
蜜蜂と遠雷はキラキラしていた。
完全に娯楽としての本、という印象。
コンビニ人間は、社会派という感じ。
見えそうでギリギリ隠されている社会の闇を突っついてみる内容。
結局リアリティとか分かりやすい学びを得ようとするのであれば、芥川賞作品の方が個人的にはマッチしているのだろう。
ただ、言葉選びや情景、心情の描き方は蜜蜂と遠雷も凄かった。
こんな本を何冊も読んでいると、時間がかかるのは間違いないが、自身の表現力や世界の切り取り方が広がりそうだと感じた。

いやー、でも塵みたいなタイプに憧れる自分も確かにいる。
あの軽やかに新たな風を吹かせる感じがとってもカッコいい。
映画では誰がどんな風に演じたのかは気になるところだ。

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