お台場の週末 Suno AIで“東京の水辺”の光景をプロンプトしてみると

前回、日々生活している東京の、特に「水辺」の音について下記のように記しました。

Suno AIで生成してきたものの中から「あ、これは東京の水辺の音だな」と改めて感じられた楽曲もいくつか明確になりました。

#3 “AIへのプロンプト”を習慣にしたことで久々に「旅行してみよう」という気分になりました

これまで生成されたものの中で、「これは東京の水辺の音だな」と感じた曲を、プロンプトに用いたキーワードとともにいくつか紹介していきたいと思っています。今回は一曲目です。

まずはこれまでSuno AIを使ってみて感じた長所・短所の雑感です。

Suno AIは、英語基調のサービスなのでやはり英語の歌詞に長けています。そのため、日本語では思いつかなかったキャッチーなフレーズが歌詞に時に現れ、そしてそれを上手くメロディにのせてくれるというメリットがあります。これまでも「ああ、こういう表現があるのか」と勉強になることが多々ありました。

一方、Suno AIには歌詞などを入れてアレンジできるエディットモードがあるのですが、日本語の歌詞を考えてそこに入れてみても、英語のメロディへのハマりと比べると精度としては多少劣ってしまうかな？と感じることもありました。最初に生成されて「聴き心地がいいな」と思った楽曲とまた少し変化したものになってしまうのです。

#1の記事で触れた、Suno AIを生成した楽曲を多数ラジオ番組でOAしている川田十夢さんもその放送の中で「日本語の歌詞ノリは独特」とお話しされていましたが、日本語歌詞のメロディへのハマりを考えるのは、確かに英語の歌詞とまた異なる側面があるかなと思います。

そのため日本語の楽曲としてもし形にすることを想定してみたら、Suno AIで最初に生成されたキャッチーなメロディー・英語のキャッチーなフレーズを生かしながら、そこからは自分自身の頭で「そこにハマる歌詞」を考える、という分担がひょっとすると良いのかな？と今のところ感じています。

そして、「東京の水辺」の光景をイメージしたSuno AIで生成した楽曲紹介・1つ目はこちら。

Suno AIで生成した楽曲もこれから紹介していこうと思います。
こちらは、週末夜のお台場の光景を見ていて浮かんだイメージをもとにプロンプトしました。#sunoai #aimusic #tokyovibes #夜景 #お台場 pic.twitter.com/5MXc5FP3bG

— Portward (@portward_tyo) April 12, 2024

・生成されたタイトル：Underwater Regrets
・プロンプトしたキーワード：rnb. jazz. piano. soul. urban. chill. relax. male-vocal. low-vocal. weekend vibes. lonely. nightview. underwater. regret. memory. but move on

これは週末（weekend vibes）にお台場の綺麗な夜景（nightview）の中走っていると、「踊ってみた」動画を撮っているような方・景色を見ながら語り合っているような方など、思い思いに休日を楽しんでいる人々の様子が目に入り私も若い頃の楽しい思い出がふと思い出され、ただ日々の「仕事とランニング」のルーティーンのみで過ごしている現状との対比から一瞬寂しくなりそうな心境で浮かんだワードをプロンプトしました。

若い頃の様々な思い出や後悔が思い出されるけれども、そういった悔いは心の深いところに沈めてしまって（underwater）また前に進もう（but move on）というイメージです。

jazz. piano. male-vocal. low-vocalというワードが入っているのは、私がBTS・Vさんのソロアルバム、特にその中でも「Slow Dancing」のピアノバージョンが好きで週末よく聴いているためです。そんな落ち着いた曲をこの時聴きたい気分だったのでそういったワードを入れました。Suno AIでは曲名やアーティスト名などの固有名詞はプロンプトする際のキーワードには使用できないようなので、あくまで「そういったイメージが出るかな」と考えながらワードを捻り出すことになります。

生成されたジャケット画像（上記動画の背景に出ているもの）も、いい感じに寂しさが出ていて良いです。ここに「Tokyo」を入れるとよりポップカルチャー寄りといいますか、ネオン溢れる華やかなジャケットが生成されることが結構多いんですよね。もしかするとSuno AIによる東京のイメージは、いわゆるポップカルチャーのイメージで学習されているのかもしれません。

このような感じで、これまでの生成楽曲を紹介していこうと思っていたところ、今週Suno AIに突如「Extend」機能が登場しました。その名の通り過去生成してきた楽曲について、歌詞やジャンル、曲のタイトルを追加でプロンプトしてさらに続きを生成できる機能なのですが、これによって生まれる楽曲の可能性がさらに広がることに…！既存の楽曲を「Extend」機能を使ってさらに色々試すべく、一晩夢中になってしまいました。

次回以降、その時のエピソードも書いてみたいと思います。