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2023年3月前半

ツバキって今の季節? もう少し早い時期から咲いているよね、梅と桜の傍らで静かに慎ましく。咲き終わったあと、くしゅくしゅっと、かみ終わったティッシュみたいなのが、なんだか…なんだけど。

小川糸さんの小説『ツバキ文具店』は舞台が鎌倉で、そういえばツバキの木が市内あちらこちらに植わっている。神社仏閣、個人宅、藪やハイキングコース沿いなどにも。

樹木はまだ葉っぱを落とした状態でスカスカ風通しがよく、桜はまだという今の時期。雪柳の白、こぶしの白、水仙の黄と白、そこにツバキのピンク・赤、たまに白が淡々と優美に花をつけている。日差しが暖かい。

花粉症の影響なのか、思い返してもフラフラ漂うような時期だった。


20230301 Wed.


映画『対峙』原題Mass

原題のMassは、教会のミサ・礼拝のこと。聖公会の教会にある一室で、夫婦二組が話し合う映画。

聖公会(せいこうかい)、国際的な名称としては アングリカン・チャーチ(英語: Anglican Church, Anglican Episcopal Church, Anglicanism)は、イングランド国教会(Church of England)の系統に属するキリスト教の教派。
聖公会は自らを、西方教会におけるカトリック教会とプロテスタントの中間として位置づけ、そのことから「中道(Via Media)」の教会であると自認している

Wikipediaより

殺人犯をめぐり、被害者から出る声として私が知っているのは、「犯人を許せない」「犯人は厳罰に処されるべき」というよく報道を通じて伝わる談話の断片に過ぎない。時々、犯人がいなくなればいいというレベルではなく、なぜこうなったのか、よく話をしてもらいたい、そこを解明することを通じて、再犯を防ぎ似たケースを二度と起こさないようにしたいという願いが聞こえることもある。

日本の現状がどのようなものか、正確に把握していない私にとって、この映画で繰り広げられる対話は、とても話して当然のことが話されているようにも思う、が、現実には、加害者と被害者が話し合うというシチュエーション自体がなかなか実現しないのだろう。

この場は、この領域を専門とするコーディネーターが熟慮して選んだようだし、テーブルの設置やモノの置き場所までも意識的に配置している。

そして対話する人達それぞれの準備。事件から6年が経過した今日まで、いかなる葛藤の果て、いかなる努力のうえ、ここへ至ることができたのか。その内面の作業における困難を具体的に十分理解できないけれど、それでもここまで率直に話ができるは、事実に向き合い取り組んできたからこそのことだろうと、彼らにある種の尊敬を感じる。

登場人物は4人。
<一組目の夫妻>
比較的、決定することが多いように見受ける意志のはっきりした妻A
それをなだめ、温厚に進めようとする一見バランスのよい夫B
<二組目の夫妻>
社会的にきちんとした仕事をしていそうな、教養ありそうな夫C
善良でやさしく受容的な妻D

https://www.crank-in.net/gallery/news/117981/3より拝借
顔の位置は、左からB、A、C、D

AとBは、話し合ったのちに言えるなら相手夫婦に言いたいことがあった。
映画冒頭では妻は「言いたいけれど言えそうにない、だから(夫に)言ってもらいたい」と押し付けていた。

話し始めて、CもDも訊かれたことに率直に話した。穏やかに進み、途中熱が上がっても、暴力的な状態にはならない。AもBも、訊きにくいことであっても言葉を選びながら率直に聴いた。お互いに、言葉とそこにある感情とを聴き合った。

話し合いを経て、妻Aが自分から「言いたいこと」を言えた。夫婦ABはそのことを言えたら次へ進めると感じていた。手ごたえがあった。話し合った成果が得られた。

そこまで進んで、この場の対話は終わり。
二組の別れの場面に移る。

教養ありそうな夫Cは、すべてを話さなかった。というか話していない感じを私は受けたが、対話は実りを得たわけで解散するときだ。どちらが先に場を離れるのかお互い様子を見つつ、他愛もない別れの挨拶を交わしていた。CがDを促して外へ出ていく。

すると、妻Dが部屋へ戻ってきて「(あのとき)自分は怖かった」ということを話して、涙ながらに妻Aと抱き合った。

妻Dはそこでたぶん深い安定を得たようだった。行きつくところへ行きついた、という感じ。きっと夫Cは、自覚しているのかもしれないが、自分のなかに認めていないものがある。その硬さがあるからこそ息子は銃乱射する状況に陥ったのかもしれない。
それが当たっているかはわからないし、なにか正解があるわけではない。

この映画は疲れた。
何が起きているか、うまく咀嚼できない場面が沢山あった。
相手の言葉や感情に寄り添いながら話を聞くには労力が必要、ということかもしれない。

少なくとも話せたということは、この場に至るまでにお互いが越えてきた葛藤や内省を沢山経てきたのだろう。それは簡単なことではないはず。心理的な抵抗もあるし、時間もかかる。

自分に対峙し、対話で相手夫婦と対峙し、過去に対峙し、事件に対峙し…。

対峙・・・思い出して、あるいは相対して吟味することか?
いや、辞書をみてみよう。
対峙とは「直面して動かないこと。動きそうもなく二つが並んでいるさま」

映画では、数ミリ動いた。
事件後、6年間を経て動いた。
そのような心理描写を表現する俳優達の演技が、何よりすごい映画だった。


出生数が80万人を割ったニュース
減少することは予想されていたが、こんなに早いとは…という驚き。

第二次ベビーブームで生まれた人達が、20代30代になるころに出生数が飛び出して増えることはなかった。その時点、つまり1971年~1974年から20年・30年経つ、2000年~2010年ごろまでにピークが出来ていない。ということは、その子供の人数も少ないということ。

そして、同じく人口データだが殆ど報じられていないが、毎月の死亡統計数。2022年12月(速報では2023年1月も)急増している。2022年12月の死亡数は2021年と比較して8.9%増加しているそうだ。
死亡者数は、それほど大きく動かない数値のはずだが、8.9%も増えるとは何が要因なのだろう。
地方自治体の統計データでも2022年12月、2023年1月と目立った増加をしているそうだ。

Shimpeiさん(@shmp901)からのツイート

人口はどんどん減っている。

以前から予想されていた少子化に対し、いま検討されている少子化対策はいまさら&いまいちな気がする。伊藤忠本社が働き方をフレキシブルにしたら途端に社員の子供(出生率)が2倍になったという。やはり働き方と賃金だ。


今日から卒業式。
生徒にインタビューしたコメントを聞くと、ほんとにマスク以外の顔を見ていなかったのだと驚く。自分の身近に学童・学生がいないこともあり、そこまで徹底していたことを知らず、とても驚いた。給食をお喋りしながら食べたかったという小中学生の話はほんとにそうだなと思っていたが、小中学生は厳格に3年間、マスクしたままで生活していたようだ。マスク以外の顔を見ていないって、実際あるんだ。この感覚のズレは大きいなぁ、まずいまずい。

それだけの負担を幼稚園・小学校・中学校・高校・大学の人々に強いていた。感染に対してあまり神経質になる必要がない年齢層だという説もあったが、社会全体や当事者も、マスク徹底の方向へ動いたんだなぁ。

オンライン授業があれば、マスク外すこともあるだろうに。それでも顔を見ることは、ほとんど無かったのだろうか。

一部の対象者でも、時々でも、
代替え策を使えるようであるといいなぁ。

一方で、コロナ開始時期2020年の卒業式などは、オンライン配信するなど、新たな取り組みも沢山なされた。そうやって広がった可能性も沢山ある。この3年間の取組みは本当に大変だったし、よくやったことが沢山ある。


20230302 Thu.


陽が当たってから1.5時間くらいで全身がすっかり目覚める。
それが自然な身体。

朝の読書会2本。
『死は存在しない』田坂広志著
本日で読了。ゼロ・ポイント・フィールドについて、量子力学・宇宙の始まり・人間の意識という観点から、それなりに整合性が取れる整理ができた。実際そうであるかどうか、そこは証明できるものではない。ただその感覚を持って世界をみていると、合致するものを見つけたり、自分の人生(誕生から死後まで)を楽観的に捉えることができるのではないかと思う。
またゼロ・ポイント・フィールドのようなものがあると認識していれば、第六感的な知覚が研ぎ澄まされるかもしれない。"ない"ことにしていると、"ある"とは気づきにくい。"ある"と思っていると「これかもしれない」と感知することができる。

『精神と自然』ベイトソン著
田坂さんの『死は存在しない』にベイトソンのことは紹介されている。

・ベイトソン曰く、複雑なものには、命が宿る。
 心とは、生きていることの証である。
・「地球」が「巨大な生命体」であるならば、ベイトソンが述べたように、この「地球」そのものにも「意識」が芽生えてくるということは「複雑系科学」の視点から見ても、決して荒唐無稽な考えではない。

ベイトソンは、人間が世界をどう認識しているか、認識の方法をどう積み重ねてきたか、をまとめている。そしてデカルト的な二元論の限界を示し、仏教的な空の概念にもつながるような縁起的認識論を語っている。


中学で切りつけ事件
60歳教師いい判断した。えらい。
まず生徒を校庭へ逃がして、自分が犯人と向き合い、他の男性教諭が取り押さえたそうだ。

切り付けた犯人は、猫など小動物を傷つけてもいたらしく、神戸神戸連続児童殺傷事件と類似したものがありそう。しかしその記録が廃棄されているというニュースが昨年10月に報道された。

25年前、1997年 サカキバラ「少年A」連続殺人事件。神戸家庭裁判所が廃棄

22年前、2001年6月 池田小殺人事件も思い出される。この犯人も小動物を傷つけていた。

四半世紀して似たような事件が起きた。
共通点は何か、異なる点は何か。しっかり探ってもらいたい。

そしてここにも事件と「対峙」した一人の方がいらっしゃった。
犯人は事件後3年で死刑執行され、本人とではなく、刑務所にいる加害者との対話を実践された。

加害者の罪そのものが軽減されるわけでないが、加害者に、ある意味で被害者である部分があり、それは人間として尊重されないレベルのものであることが多いという認識が、徐々に広まってきている。例えば映画『プリズン・サークル』など。上記記事の娘さんを亡くした母は、こんなことを語っている。

刑務所で一緒にワークをした人たちにも「自分が見捨てられていると思わないでね。少なくとも私がここに来て皆さんと関わった事実は忘れないで」と話しかけています。

人をレッテルを付けて見る前に、ひとりの人として言葉を交わすことの意味を知らせてくれているように思う。


20230303 Fri.


年3回の歯科定期健診とクリーニング
ちゃんと磨けていないといつも注意される上の奥歯は、今回は出来ていると。「”おえっ”となるくらい奥の方です」と言われたことが役立った。思っている以上に奥を目指して磨けばよいのだと納得。

代わりに注意を受けたのは、歯茎が痩せて下がっている、そうなると滲みるかもしれない」とのこと。一か所最近滲みたところ以外にあちこち心配なところがあるそうだ。「歯ぎしりしていますね、マウスピースしてください。」 持っているけれど使っていなかった。寝苦しいから。これから20年、30年考えるとやったほうがよいのかもしれない。歯ぎしりして、ボキッと折れるまでいかなくても、ヒビが入ったり欠けたりするそうだ。欠けたところから虫歯になることもあるらしい。

歯茎が痩せるとは、老化なんだろうな。
肉を食べたり、睡眠を十分とれば緩和するのでしょうか?という質問に、若い歯科衛生士さんは「うーん、それは聞きませんねぇ」とおっしゃった。

最後は歯茎で食べる覚悟だな(笑)。

次回は4か月後、予約は7/7にした。次々回、11/11にしたらすべてゾロ目の日で分かりやすい!と思ったが、11/11は日曜日だった。

■ニュースから
桜の開花予報。当初予報を繰り上げて、3/18頃だと訂正発表。
1998年頃からずっと読ませていただいている、とあるデータ分析の大御所が毎年桜の開花予想を出していらっしゃる。2月下旬に出した時点で、気象庁やウェザーニュースは修正するのではないかとコメントしていらした。その通りになった。


今夜インドに向け クアッド外相会合のため林外相が出発
日本、アメリカ、オーストラリア、インドの4か国の枠組み=クアッドの外相会合に出席する。
グローバルサウスに注目が集まるG20=主要20か国の外相会合への出席を見送った。欠席したわけでなく山田副大臣が出席したというから軽視ではないだろうけれど、林外務大臣がグローバルサウスG20は欠席し、クアッドに出る。その姿勢を中国やアフリカ、中東はどう思うだろうか。
それより予算審議を副大臣に任せて、林外務大臣がG20とクアッドに出た方が良かったと誰もが思っているだろう。予算審議に出席して律儀だ職務に忠実ではあり、がーしー議員どは全然違うけれど。
政府や与野党からは「日本がG7=主要7か国の議長国を務める中、日本外交にとって痛手だ」といった指摘も出ている。


各社新聞に神宮外苑再開発を憂慮するコラムが掲載されている。朝日・毎日・日経など。その新聞社の意志の現れてもある記事。

3/3日経新聞 春秋
都認可が下りた2/17、新宿区が伐採認可した2/28の後の掲載。

イチョウ並木が美しい明治神宮外苑は大正のむかし、全国からの寄付をもとに造成が進められた。完工までに十数年。財界人らでつくる「奉賛会」がこれを神宮側に引き渡すときに差し入れた一札がある。この空間のトリセツというべき「外苑将来ノ希望」なる文書だ。

▼明治天皇の事績をたたえる公園だからその理想を失うな。そもそも上野や浅草とはわけが違う。神宮に関係ない建物はNG。イベント開催にも注意せよ……。平たく言えばこんなことがこまごま書いてある。あくまで神宮内苑と一体の、聖なる場所だという意識である。しかし現実にはそうもいかず、曲折をたどってきた。

▼国立競技場のデザインをめぐる先年の大騒ぎも、外苑地区ならではの出来事だったろう。そんな特別な一画で、こんど再開発が始まる。神宮球場と秩父宮ラグビー場を建て替え、周辺には商業施設やホテルができるという。東京都は事業を認可したが、樹木の伐採や、イチョウ並木の保全を心配する声もあって波乱含みだ。

▼「将来ノ希望」を書いた先人たちは、この転変をどう眺めていることか。外苑は当初から現在まで「さまざまな要素をその内に飲み込み続ける、まるでブラックホールのような場でもある」(今泉宜子「明治神宮―『伝統』を創った大プロジェクト」)。そういう空間であるからこそ、世間の共感を得る努力が欠かせない。

3/3日経新聞 春秋より全文掲載


記事掲載はありがたいが、遅きに失した段階で書いているのは東京都知事や再開発志望者への忖度だろうか。

<参考>
2022/10/28 毎日新聞

2023/3/2 毎日新聞

2/3朝日新聞



20230304 Sat.


3/11東日本大震災&原発事故に関する映画を観た。
『太陽のふた
90分版と130分版がある。昨晩90分を。今日130分を。
構成やエピソードは変わりなく、130分版の方がひとつひとつのエピソードに膨らみがあった。同じ場面でももう少しディテールが加わっている。

2011.3.11の夜、私は会社に泊った。歩いて帰った人もいるが、残っている人も半分くらいいたので付き合うつもりで。そのときも何が起きるか不安な時間だったが、それよりも土日挟んだ14日、15日の方が怖かった。11日の水蒸気爆発後、ベントによって放射能が振りまかれているのではないか。その量は政府から発表はされていないし、妊婦へのヨウ素配布も話がない。ヨウ素はどこで買えるのか。海外にいる友人にその国ではどうなっているのかを聞いた。
50代になっている自分にヨウ素は必要ないようだが、怖いと思った。
15日、無理に出社するな(屋内退避)、雨に当たるな、との話を非公式に聞いた。会社から、公式アナウンスではないが部課長が伝達する内容としてだった。アメリカは退避勧告が出ていた頃。

ここで痛烈に感じたことは、
・政府がすべてをわかっているわけでない、原発はわからないことが沢山あるという認識。
・政府は情報をすべて出しているわけでない(ということをその後確認)

映画をみて、かん首相を見直す人もいるだろう。東電への「避難するな発言」なども映画に出てくる。観た人はどう受け取るだろうか。

1年数ヶ月しか原発はストップしておらず、いまや耐用年数を延長して稼働させようとしているくらいだ。こんなクレージーなことがまかり通っているとは、いったいどういうことか。本気で原発無で何か月、何年できるかやってみればいいのに。


3月からメルカリに出品し始めて1つ売れた。新品未使用のものが多いので、首尾よく行先が決まって使ってもらえると嬉しいなぁ。

20230305 Sun.

妹と渋谷SKYへ。
多忙な仕事で心身共にめいっぱいな妹にとって、暇ということは余りない。むしろ身体を休めることも大事。

それなのに人混みに出会う渋谷SKYへ一緒に行くのは、少々気が引けるのだが、せっかくの景色を一度見てもらいたいなぁと誘ってみた。

相変わらず海外観光客で混雑しているので、15時頃入って17時半前後の日没を越えて街が夜景に包まれていく様を見るスケジュール。

あいにく曇り空のため日没は見えないが、屋上のソファ・ハンモックも体験し、写真を撮って、45階室内回廊ではお喋りと夜景を楽しんだ。最後にまた屋上へ上がり、ガラス越しでない直に、広々した空間を味わえた。

妹も覚悟を決めて準備していたようなので、しっかり堪能してくれた。


20230306 Mon.


3月2日、白川さん(日銀元総裁)がIMF季刊誌へ寄稿したと報道されていた。

白川さんは任期を約1か月後に控えた時点で日銀総裁を辞職し、後を華々しく黒川さんが就いた。黒川さんが明らかに安倍元首相の重要メンバーだったので、それと比較して白川さんについて論じられることは少なかったように思う。

黒川さんが日本経済に富裕をもたらしたことは事実としてある。ただ全体としてどうだったのか私はよくわからない。単に黒川さんは黒い、白川さんは白いと、いつも頭のなかでリフレインしているのである。

20230307 Tue.

日本を去る女性が増加
永住権を得て国外へ移り住む人が昨年62%女性、38%が男性だそうだ。

私でさえふと、ポルトガルかどこかへ移り住んで、現地で枯葉てるというのはどうかなと思ったことがある。この先20-30年過ごす場として。かつて、ロサンゼルスに住んでいる大学で教鞭をとっている方のお宅へ行き、「住んでいる場所でこんなに人生が違うんだ」と思ったこともある。

30代40代なら海外を目指すのは当然かもしれない。その方が夢も可能性もある。何より、生活条件を自ら選ぶことが出来る。

私自身が育った昭和40年代・50年代には、海外留学はよっぽど英語が出来るか、専門を極める目的がないと、留学に値しないだろうと思っていた。(しかし3~5年後になるとずいぶんその障壁が低くなっていった。)入社した日本の会社からの海外勤務は、チャレンジしたいけどそれに見合う語学力がないし、語学力がなくても行かせてもらうようなカテゴリーに入れてもらっていなかった。突然外資に転職する力もないし、外国人と結婚することもなく、ずっと日本で暮らしている。

海外で暮らしたかったなぁ。語学だけでなく、暮らしていく根性も必要になっただろうけれど。

才能もあり勇敢な友人は、ヨーロッパへ分け入り、現地の方と結婚し、その地で暮らして今や生涯の半分以上をヨーロッパで生きている。彼らから見ると、日本は愛する母国でもあるが、歯がゆさも非常に感じているようだ。主張しない、なびかれている、打ち出す強さがない、脇が甘い・・・等。

そして彼らは総じて、ハッキリ物申し、それでも人当たりよく、行き届いた気配りができ、現地でも日本人顔負けの季節を意識した食生活を実現していたりする。

メディアで話をきいて面白いと思う人、ぱっと名前が出てくるヤマザキマリさん、ブレイディみかこさん、テレ東大学で出ていた内田舞さんは、共通して外国人と結婚し、現地で生活している。

日本オンリーで、何も為さず過ぎてきた私のような人間は、はるかに中身が薄いなぁ。とはいえ、あと30年とかあるとしたら短くはない。どうやって生きていこうか。

そして英語の必要性は、時々忘れた頃にやってくるような気もする。これからも・・・。



汚染水の海洋放出

トリチウムの半減期は12.3年。原発事故から12年経過しているので半減期を過ぎているからある程度安全なのだろうか? 同時に放射性物質が無視できるレベルになるには100年かかる」とも記載がある。

また内部被ばくがトリチウムの場合、特に懸念されるという記述もみたことがある。

事実、理論だけをまず知りたい。

地域一帯の漁業に関わる人達には、現状の対応では気の毒だ。安全性が確かならば、魚を食べる国民も漁業者も安心できる。しかし安全性について納得できる説明がないため、無理くり進めれば、国民が敬遠するは当たり前だろう。それを風評被害などという曖昧な言葉を経由して「誰が悪いかわからない・漁業者がツケを被る」構図を作ってしまうとは、政治や自治をしている人達の限界を感じるなぁ。


20230308 Wed.


昨晩から実家へ移動し、朝から庭仕事に励むもはや庭は春まっさかり
桜の時期はまだ遠いが、雑草の伸びは早く、1週間前にあちこちに小さく出ている状態だったものが、ぐぐっと茎を伸ばして花までつけている。3月上旬なのに花をつけるとは。雑草たちのたくましい繁殖戦略に驚く。

引き続きターゲットは、ハナニラとチドメグサ。

チドメグサは表向き葉っぱが1か所に見える程度。しかし見えた辺りを掘り返していくと芝生と地面の間や、地面のなかで沢山葉をつけている。茎を伸ばし、伸ばした先で根を下へ這わせる。

地下1.5-2cmくらいのところを、芝生に絡みながら茎を伸ばすため、切れやすく抜きにくい。そもそも存在に気づきにくく、気づいた頃にはあたりがチドメグサワールドになっている。根が浅いためか、除草剤も殆ど効かない。

か弱そうに見えて、実はしたたかに増えていく嫌な奴だ。
やらないよりマシ、というレベルで、ちまちま取り組むお相手。

チドメグサ
(左) 上からみたところ (中) 芝生をほじってみたところ (右) うまく一団を取り出したところ

そしてハナニラ。写真はハナニラの集団をまとめて抜いたところ。
細長いシャベルで15-20cmくらい垂直に掘って、ハナニラ集団を周囲から掘り上げていく。塊を丸ごと掘り出せるのがベスト。
東側の市道に面したところが、ハナニラの楽園となっているので、今年はここを集中的に退治している。

ハナニラ


ガーシー議員
きっとこのまま国会へ来ることもないだろう。そうなれば除名処分になるだろう。そこまで議員として報酬を払い続けたのは、全くの税金無駄い。
彼の責任感や倫理観のなさを批判しても、所詮こういう人だともいえる。
彼を選んだのは有権者なんだよなぁ。投票した人はどう思っているんだろう? NHK党から政治家女子48党への政党名変更も珍妙で、茶番にしてもひどすぎる。


白川さんの寄稿について、少し前、3月2日にIMF(国際通貨基金)に寄稿したことが報じられていた。中身を読んでいなかったのと、経済関連は苦手なのだが何を主張されているか気になっている。

学生レポートのような、丁寧に読み解いた記事があって有難い。

このサイトを読むと、報道とは随分異なる印象を受ける。

白川さんが黒川さんの施策を単純に批判したわけでなく、世界各国と比較しながら政策について論じた、という印象に変る。
原文を読むことって大事だな。
最近の報道は特に切り取り方が激しいので、専門家でなくとも、知りたいことは原文にあたってみないと真意がわからない。


20230309 Thu.


頑張って取り組んだがやはり変な人だったかもしれない。
とても疲れた。
MBTI認定ユーザー向けの1日オンライン研修を受けた。自分のタイプ、他人のタイプそれぞれについて理解を深めるため、ワークを通じてその場の言動を通して気づいたり理解する場。

この場で起きていること全体を把握することが苦も無いタイプと、労力を要すタイプがある。私は後者。できないわけでないが、出来る人と比較すると、その速さや解像度が異なる。

そうすると場へのフィット感が違ってくる。

人と比較することは、人生全般において、やらない方がいいのだが、学びのために必要なこともある。まぁ、ここで「速さや解像度が異なる」ことを認識すれば、まずはいいのだ。それをどうこうしようと思うと、自己卑下や他者批判や羨みに繋がってしまう。そこをつなげたいわけではないのだ。

でも実際は、
気になって、わかってないことを気にして対応して、やらかすんだよな。


高市さん総務省書類について、正しいか根拠にこだわっている展開。

声高に高市さんが自己の正当性を述べ、啖呵を切っている。
自分が総務省の大臣だった時期の書類なのに、そこに捏造だとか、書いてあることを承知しないとか言ってるのは、奇異な感じを受ける。あなたが上司だったのでしょう?

問う側は、弱点と思われる部分をえぐっていく。高市さんが自分で言い出したことだけれど辞任するのかしないのか、という進退問題にすり替わっていく。こちらも声高に、責任を追及している。

単なる喧嘩だ。

そんなことより放送法に関する通達の中身のほうが大事なんじゃないの? その通達が実際どれだけ放送に影響を与えたか。何を意図しているものか。今後の放送に対してどう影響するのか。なかなか数値化しにくいが、例えば過去、この文書前後での政府寄り報道の比率を表せないものだろうか? 影響を受けたと思われる事象の記録はまとめられないのか?

その頃、ニュースキャスターが降板したりしていなかったっけ?
影響がなかったとは思えない。



20230310 Fri.


花粉症の影響なのか、やや発熱して辛い。そのため6:30-7:30の読書会は聴くだけにさせてもらった。


2時間ゴロゴロしていて、体調はやや落ち着いた。
9:30から早朝の読書会メンバーとほぼ同じメンバーで、
ストレングスファインダーとメンタルモデルについての勉強会

人事オタク・人間観察オタクが集まり、勉強会と称した探究会。

ストレングスファインダーは、書籍を購入すると簡易版(上位5種)で誰でも測定できる。ただ有料で全34種の資質まで測定し、解説してもらったほうが格段に意味がある。
この34種の資質が自分にとってどれが重要なのか、を明らかにするために、メンタルモデルや、自分の自然な情報処理や心のありかた(MBTIタイプ)と、重ねてみるとよりよくわかる。

メンタルモデル

ストレングスファインダー(クリフトン・ストレングス)

MBTI(マイヤース・ブリックス・タイプ・インディケーター)



寝不足なのか体調不良なのか、身体が疲れていたので昼寝をしたら、
夫が私に変な仕事をさせようとする夢を見た。法律的に怪しい仕事に私を送り込もうとしている。なんてことだ。
夢は自分の無意識の現れだという。
そんな存在になってしまったのか、私にとって。


アダム・カヘンの話。
書籍を購入した人への特典として、リアル会場で行われている講演会をオンライン視聴できるとの企画。

チェンジ・エージェント社。ここは組織開発やファシリテーション、システム・ダイナミクスなどの取り組みを、緻密に効果的に行っていらっしゃる。

アダム・カヘンは、これまでアフリカ・気候変動などの難しい対話の場を仕切ってきたファシリテーションの達人。カナダ人。

書籍を読んだだけではわからない、人柄や、取り組む姿勢が感じ取られて、私のような人間にはとても意味がある配信だった。書籍を読むときに、より理解が深まる。



20230311 Sat.


震災から12年。干支がひとまわりした。震災の年に生まれた子供が6年生。
昨日が金曜日、12年前のこの日は金曜日だったので昨日今日が震災記念日なようなものだ。
ひとりひとりにとって、違う体験。
震災地や原発近くの立場を考えざるを得ない。だけど、私の考えは当事者とはずれる。何が最善か、何が将来につながるのか、

田老町の防潮堤14.7m
・防波堤は、高度成長期、海と山をぶったぎり、神社への参道を切った新幹線と同じようなものと思った。
・海と山が一体だという感覚が失われる。老人にとってそれは生活感覚の違いとなり、埋められない寂しさが生じる。生まれていなかった子供は一体であるという感覚が欠如している。
・一方で近年自然の循環に注意が払われるようになっており、海山の水の循環など注目されている。どうなるのだろうか。
・新しい算出では、14.7mを越える津波が来るという

雄勝おがつ
・巨大な防潮堤が作られた。老人には防潮堤の上まで行く体力や元気がない、いずれ亡くなってしまう。
・女川町は800人流されたが防潮堤は立てない。海と一体となった光景。気持ちが落ち着く。
・海と一体だった生活からもたらされる気持ちの落ち着きを、どこで得られるだろうか。得られるはずのものではある。その営みは一筋ではない。
・高台に住居、防潮堤なし、海辺は作業小屋目的の借宿舎のみとする、ということはどこかで実施しているのか?

震災当時、原発汚染箇所は(双葉など)はクローズし、そこは50年とか入れないようにするべきではないかと思っていた。汚染土壌緒もそこに置き、半減期を過ぎてからそのときの技術水準も考慮して対処方法を考える。この考え方は、住んでいる人の気持ちを一律無視したものだとは自覚している。汚染された土地は半減期を越えるなど時間しか解決しないため、国と東電が謝って、すまないが移ってくれというべきと思っていた。

12年経過したところ、双葉町、震災後に6割以上戻っていない。でも町のお祭りだった「だるま市」には3000人が集まった。祭りは土地のDNA。
復興をけん引している街の人は力強く、確かに悩みもありつつチャレンジし課題を乗り超える手ごたえある人生を歩んでいる。彼らがいるから、遠くの地で生きていくことを決めたけれど、故郷を懐かしく思う人々が集まってくる。

町の話だけど、これが国だったらパレスティナと同じ。
一時的に集まる場としては県人会や同窓会が、延長線上にある。

その地域との結びつきは人にとって分かちがたいものなんだろう。
私も日本から強制的に移住させられたら、適応困難を感じたり、悲しく感じるだろう。地球から離れたら、とても心細く感じるかもしれない。

時を経て、土地との結びつきは、どんな状況でも分かちがたいってことが、証明されたように思う。
(でも皆に戻れというのも違うと思う・・・)


揺れる。
夫と対話もできないので、妹さんに連絡を取ったら
「何の話か」
「宛先を間違えていないか」
と問われた。
上手だなぁ。

抽出した言葉以外の部分はやわらかいのだけれど。


全人代。
仕事をしているときほど熱心に中身を見ていないけれど、昨年の習近平一強が続きそうな衝撃、今年の元上海トップが首相就任。ますます習近平固めだ。


20230312 Sun


ABD読書会。
『分解の哲学』藤原辰人著
今回は、事前に分担箇所をチャートにまとめておいて、それを順番に発表して全体像をつかんだ。

第3章を6つに分割。発表におよそ30分。その後の対話におよそ60分。

分解とはどういうことか、という中心テーマをめぐり、各方向へ著者の視点が動いていく。私がまとめた箇所では、チェコの作家であり大統領にもなったカレル・チャペックが、人類・ロボットについて、どのような思考実験していったか。ロボットは機械だから分解されないというイメージがあるが、チャペックは、人類がロボットに様々なことを担わせた結果、徐々に人間性を無くし、有機物で出来ているロボットの方が人間性があるのではないか、という思考実験を展開していた。
いま実際にAIが進み、人間がロボットに合わせている、という現象が語られている。1938年に亡くなったチャペックが描く世界に近づいている感じだ。

ニュースより
緊急事態条項
が話題になっているらしい。なぜ急に? 「緊急事態条項」を巡る8つの論点が提示されたそうだ。いまいち経緯がわからない。


WBC開催時期。全然見ていないが、チェコの好感度が上がっているみたい?
チェコ好きとしては嬉しい。



渋谷スカイ 初撮影ポイント

あぶれてしまったチケットで友人ご招待と相成りました。妹と行こうとチケットを事前購入するときに、一旦3/5が雨予報となったので、3/12を急ぎ購入したのだった。結局、雨が降らなかったので3/5に妹と行けたので、3/12は余ってしまった。
最近とても人気があり、早くからチケットが売り切れてしまう。

金曜日にレクチャー&対話の場を作ってくれた人なので、お礼も兼ねて、ということになった。

いろいろ話しているうちに、その友人と私はかなり近い場所に数年間住んでいたことがわかった。奇遇、どこかですれ違っていたのかもしれない。

渋谷スカイの設備のなかで、唯一利用したことのなかった公式撮影ポイントにその友人と一緒に並んで撮影した。いい記念になった。


20230313 Mon


朝一の読書会をしていたら「ピンポーン」と呼び出し音。
友人から宅急便が来た。

昨日連絡があり、貸した漫画『チ。』を返すため宅急便を送ってくれるという。そして何か温度管理が必要な物が入っているという。もしかしてチョコレートかな、ちらっとは思った。

荷物を開けてみると一番上に"Venchi"の袋。これはイタリア老舗のチョコレート店ではないですか。袋のなかに、量り売りで様々なチョコレートが入っていた♪ わーい。
漫画8巻をお貸ししただけなのに。あれ、お貸ししたからお菓子?!
いやいや、このノートを読んでくれているので記事(チョコレート大好き!)を意識してくれたのだろうな。なんだか申し訳ない。

その友人曰く
「記事を読んで、まったく興味のなかったチョコレートに興味を持って・・・そのチョコレートを送ったら驚くだろうなとワクワクして・・・普段なら近づかないお店に行ってみたら、味見もさせてくれて楽しい買い物だった」とのこと。

ワクワクすることを書いたら、誰かの新しいワクワクになるって素敵なことだなぁ。思いがけず、とても嬉しいひとときになった。

Venchiチョコレート & Myakusonオリーブオイル

オリーブオイルは、スペインから共同購入する形で本当にピュアであることを確認した製品を、生産地と日本の販売者を直結させた仕組みで売っている会社のものだそうだ。早く使いたい、楽しみ!

ニュースから
グラミー賞、初トランスジェンダー
の女性歌手キム・ペトラスが受賞。
すごいな。この人の人生と実りと、それがこれからも続く予感が溢れている。受賞スピーチでは、先人たちへの感謝も伝えた。この立ち位置感覚があるからこそ、現実と調和して自分を生きることが出来る。


今日マスク解禁、というかマスク着用が個人の判断に。
駅周辺は相変わらず全員マスクに見えるが、路上は併存していた。私はとりあえず今は花粉症が辛くてマスクを着用したい。空気が澄んでいるのでマスク無は気持ちいい。


実家へ帰ろうと予定していたが、大したことない程度に熱っぽく花粉症がひどいので、明日へ延期した。

代わりに確定申告。今日やれば安心。すでに遅いスタートだけど。


20230314 Tue


シメサバづくり

昨日買ったさば、よく見たら富山のさばだった!
小ぶりだけど、見るからに新鮮。塩焼きにするには勿体ない。
急いで、実家へ帰る前に〆サバをつくることにした。

作り方は二段階、①塩を振って放置 ②酢に浸す。
①は2-3時間、②は30分から2時間まで人によっておススメが異なる。出かけるまでに2時間弱だったので、塩40分、酢30分。かなり酢が短かったけれど、塩と酢の時間は、作る人の好みでどのようにしてもいいらしい。基本的には塩は長めが良いとのこと。

二切れあり、一切れは今日実家へ持って行く。
もう一切れは、昆布で挟んで明日か明後日食べよう。


道明寺の桜餅
11時を過ぎたけれど和菓子屋さんへ電話したらまだあった!
この春、最初に行ったときは昼頃売り切れだった。先日は10:26に行ったのに売り切れていた。10時開店なのだ。事前に電話すれば取り置いてくれるのだが、いつも閉店した後に明日買おう~という気になるので、なかなか電話に至らず。

そういうわけで11時過ぎていたにも関わらず、今日は残っていて嬉しかった。つぶつぶの衣で包んだ道明寺、平らなお餅で包まれたのは長命寺というそうだ。私は普段はこちらのほうを桜餅と言っている。
呼び名は、場所によって違うんだろうなぁ。

(左) 道明寺 (右) 桜餅
https://allabout.co.jp/gm/gc/220702/ より


やはり、抜けてる
”あんぽんたん” という言葉が久々出てきた。
実家に至る道まで来た時に「あっ、鍵を忘れた」と気づいた。
母は外出中で家の中に入れない。

しょうがないから、そのまま庭で草取り。
水道の水もあるし、シャベル、桶、草取りテコなど必要なものはあった。
草取りで使う小さな椅子が家の中にあって取り出せないけど、空の植木鉢を逆さにして椅子代わり。

(左) 様々な大きさの球根 (右) 掘り出したかたまり

土の中に、白い根っこを這わせている。他の草木の根は茶色いが、ハナニラの根は白くて、なにやら活動中であることが見て取れる。球根がついた草を抜くだけでなく、白い根っこも出来るだけ取った方が良さそうなので、そのあたり努力を続けている・・・。

そういえば、最寄りのバス停を降りたところで、ハナニラの花が咲いていた。えっ、もう咲き始めたの?! 今年は絶対に花を摘んで、タネを少しでも減らそうと心に決めていたので、庭はどうなっているか焦る。一周り見てみると、ところどころ咲いている。そして沢山つぼみがある。あああ・・・。まずはハナニラの集団を駆逐しているのだが、まだ完了していない。さらに取り去ったはずのところに、ちょろちょろ生えてきている、それも気づけば取る。競争だ、がんばれ~!

(左上) ハナニラの花 かわいい (左下) 空地で伸び伸び咲いているハナニラ
(右) 土むき出しの場所に、ちょろちょろ生えてきた。取ったはずなのに?



桜開花宣言@東京 靖国神社の標本木
例年より10日早いとのこと。2月下旬には3月18日と、当初予定を繰り上げた開花予想よりも尚早い。暖かい日が続いているからなぁ。

入社式、入学式、入園式など開催する折に、まだ桜が残っているだろうか、とても気になる。やはり花を添えてもらいたい。今年の卒業式はいつなのだろう。大学は早いから今週? 3月18日(金)、3月22日(水)~3月24日(金)などが多いようだ。まぁ東京の卒業式は大丈夫かな。

日本全国これから、開花・満開がいつとなるのか気にしながら過ごす。考えてみれば面白いことだ。いや~日本、花咲か爺さんの民話をつくっただけのことあるわ。



袴田事件は、13日東京高裁が再審を認める決定をした。証拠捏造の可能性もあるとも述べたことで関係者からのコメントが出ている。
検察庁は、「証拠捏造とは不服、証拠に間違いはない、特別抗告を最高裁判所に行うことを検討する」との趣旨を発言していた。これは検察庁として「証拠捏造した」とは口が裂けても言えないし、そうだとは思っていないだろう。

しかし、あの当時(といっても私は生まれていないが)、下山事件、三鷹事件、松山事件、布川事件、足利事件・・・不可解な事件が何件もあった。事件を追ったドキュメンタリーが流れていた記憶があり、小中学生だった私にも、なんだか不可解で、何か隠されているとか、より大きな事情に巻き込まれているような印象が残った。

検察庁でコメントしている人だって、その当時、生まれていたかどうかわからないし、確実にご自身が担当していたわけではない。時代背景を含めて「当時の事件で未解決な事件も複数あり、当時、いまから考えれば捏造と捉えられるようなことがあったかもしれない。高裁の判決は重く受け止める。現在の捜査では、公正に証拠を判断している」とでも言ってくれれば、現在の検察に信頼を寄せるだろう。無理くり否定すると、現在の検察さえ疑いの目を向けてしまう。

検察庁としては、ミスを認めた人にとっての汚点になり出世などに影響するのかもしれない。だから認められない。それでこその鉄壁な組織が出来るのだろう。しかし職員が本心からそう思っているだろうか?

もちろん過去のことに対して無責任になっていいということではないし、一貫性は大事だ。しかし、このような事件において、本当に必要なことだろうか。検察は即時抗告をすると言っているが、そこに取り組むべき意味や、取り組むことで新たに明らかになる事実があるのだろうか?

海外メディアでは東京高裁の決定が、袴田さんが45年間交流されたギネス記録と共に報道されている。異様に映るらしい。

ードイツ

ーイギリス ガーディアン紙



これからの戦争ってどんなものか。ふと想像が湧いてしまった。
なにか起こりそうなのだけど、もしかしたら戦争状態にならずに支配されるかもしれない。それが戦争なのかもしれない。

たとえば、いつのまにか日本の要職が他国人(や帰化した東洋人)に牛耳られていて、その人達は出身国の指示を受けて動くようになるとか。

いつのまにか外国軍隊が入ってきて、抵抗すると流血となるから無抵抗服従を日本政府が選び国民はそれに従うとか。

ソフトな民間防衛にもっと意識を向けた方がいい。
数年前、2016年頃に感じた備えの必要性を、また感じていることを、とりあえずメモしておく。

赤い本はスイスでの民間防衛。自然災害・人的災害が起きたときに何をしたらいいか、特に人的に侵略されないために何が出来るかについても書いてあるところが秀逸。スイスの人達は、これを常識としているのか。

スイスの赤い本を見習って、東京都で作成した防災本。舛添要一 元都知事のときに都民に配布された。印象として、スイス民間防衛の本から、防災領域を切り出した内容で実用的。Kindleよりも紙の本で持っていたほうが役立つと思う。

読んでいないが、日本版の民間防衛らしい。

・恐ろしいことになる、というのではなく、
 そうなる可能性とそうならない可能性を両方想定する
・必要な防備は行う
・誰かに任せっきりにするのでなく、自分も一端を担う

それと、地下シェルターを作ってもらいたい。


20230315 Wed


ウグイス、練習中。
一通り鳴けるようになったが、まだまだ伸びしろがある。

一週間早いお墓参り。
冬よりも母の足取りが軽い。
桜はつぼみを膨らませている。数か所咲いている枝もあった。
お墓までの道すがら、北鎌倉の谷でさえずるウグイスの声がとても美しかった。きっと地形から響きが良いのだろう。

鎌倉駅で母と別れ際、「結婚してるの止めようと思うんだけど」といったら「離婚ということ? いいんじゃない」
あっさり。そういうこともあるかと思ったが、やはりあっさりだった。
相手に怒ったり、事態を悲しんだりするかと思ったがそうではなかった。
信号待ちの30秒位の会話で、青信号になったら別々な方向へ歩き出した。

■ニュースから
ロシアの戦闘機が黒海上空の国際空域で米空軍の偵察用無人機に衝突したと米国防総省は14日報道。

無用な争いに見える。滑稽ですらある。
気球(中国) vs ミサイル(米国)
無人偵察機(米国) vs 戦闘機(ロシア)
いい加減にしてくれよ。
次は、タンカー vs 潜水艦か? 
人工衛星同士の体当たりか?

そんなことで世界の平和をぐらつかせてはいけない。


韓国との徴用問題を巡って、明日、韓国の尹錫悦大統領と岸田首相が何等かメッセージを出す。尹大統領は関係者の理解を得られる状態になることを信じているようだ。どうなるだろう。

国と国の間で、情も理も尽くしたうえで、理を整理して型を付けたこと。尽きない情で、一たびならず何度もひっくり返されるのは承服しがたい。
韓国の人達の中にも、グラデーションがあるだろうと思う。とても情が濃い人達に、合理的な範囲で何ができるのだろうか。


映画『オットーと呼ばれた男(原題:A Man Called Otto)』
彼は役に立つ人間でありたい。妻はそんな彼を好ましく思い、仕事をしながら二人は睦まじく暮らした。彼もよそ見をすることもなく、仕事と妻、そしてご近所コミュニティに力を尽くした。妻に先立たれ、退職して、彼には生きる理由が無くなった。

映画を観ながら、つい自分のことと比較してしまった。私の夫も基本は役立つ人間でありたくて、自分以外のことにあまり余裕ない人。私はそのひとをうまく盛りたてられなかった。彼のためにやることが当たってなかったみたい。映画の妻のように振る舞えなかった。

オットーという名前(英語つづりでは、上から読んでも下から読んでもOTTO)が「夫」に変換されて何度も変なイメージに襲われた。

さて映画について。
スウェーデンのベストセラー小説『幸せなひとりぼっち』を原作として、トム・ハンクスが偏屈爺へんくつじいさんを演じた映画。

生きがいを感じられず、
自殺しようとしても、その都度、誰かがやってくる。
自殺しようとしているのに誰かが来ると、それに応えようとしてしまう。
首吊り・自動車ガス・電車飛び込み・ライフル・・・
三度ならず・・・。

ラテンの国からアメリカ郊外にやってきた明るい女性がキーパーソン。明るく、何事も悪意で受け取らない、あくまでもポジティブに状況を見て、関係が成り立てばgive & takeする。時々おせっかいもする。自分の頭で考えていて、柔軟であり、行動する。現実的である。

そのおかげでオットーは、周囲と再び関係性をつくり、彼のお役立ち度合いが周囲に認識され、さらに人望につながる。オットーは自分の人生と再び手を結び、生きていくことになった。

やはり、その人を生きる、自分を生きることが一番だなぁ。
素直なエネルギーが出るし、パワフルだし、本人も周囲も心地よい。
そこに善悪とか、正誤とか、べき・べきでないとかは、意味を成さない。

自分を生きるってことを日々続けていき人生をやり遂げたいし。何かのご縁で関わる人にも、そうであるよう願う。そのために出来ることはやりたい。


最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

桜の開花ニュースが全国あちこちで発信される時期になってきました。
むずむずするのは、花粉症が理由なのではなく、春の息吹に身体が動き出してくるからかもしれません。
いまこの瞬間は、いましかありません。
この季節を満喫したいですね~♪


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