学習従事率(エンゲージメント)と学習強度(インテンシティ)

※学習従事率(エンゲージメント)も、学習強度(インテンシティ)も、どちらも山田独自の解釈であることを最初にことわっておきます。

皆さんの現場でも、ときどき話題になったりしてるでしょうか。
「静かな授業が良い授業なのか」
けっこう大事なテーゼだと思います。
昔ながらのチョーク&トーク先生には静か=良いと見えていることでしょう。でも誰もしゃべらない英語や音楽って、成功してますかね?
ちがいますよね。
もちろん静かに聞く瞬間を作って、聞き手に回らせる”訓練”は必要でしょう。でも「ずっと」は、ちがう。
静かな授業でも、ぼーっとしてる生徒や、ほぼ寝てる生徒、イラストを書いている生徒もいますよね。
じゃあ、何を持って良い授業とみなすのか。

ひとつの指標は、学習従事率(エンゲージメント)だと思います。
ザワザワしてても8割の生徒が英語活動をしているなら、半数が眠そうにしている一斉授業よりエンゲージメントが高いことになります。主体的に活動しているなら、きっと学習の密度(インテンシティ)も高まっていることでしょう。

もし「静かなのが良い」派からの指摘があるようなら、自他ともに対して成果を示すことで、自分の授業への不安はやわらぐし、周りの先生方も安心するし、正味の結果を目指す改善ができると思ってます。

そこでポートフォリオや、振り返りシート(山田は否定派だけどw)です。
一週間、きっちり振り返りシートを取りきって、何割の生徒が前向きな感想をかけたかデータを取ったり、アンケートを取って「これだけの生徒から反響がある」とか「英語科の振り返りシートには、生徒たちが具体的に記述してる」とかを示せれば、周りは安心するし、自分の励みにもなると思います。

それに、そもそもポートフォリオぐらい多岐にわたる評価を記録してる教科なんて、ないと思います。他教科では単元テスト数回しかしてないのに、英語科だけ何十項目もあったりします。授業内評価を重視せずに業者テストだけを見る人もいるかもしれませんが、理想はどちらも高得点を取らせることですうよね。ハイブリッドを目指したい。

「行列のさばきかた」のように、まだまだブラッシュアップできる要素もあると思いますが、ポートフォリオ式ラウンドシステムは、学習者の意欲と、理にかなった学習方法の提案だと思っています。

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