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ピルの副作用はどんなもの?

海外では
ドラッグストアでも
簡単に購入できるピルですが、
副作用がないわけではありません。

今日は、ピルの副作用について
お話ししていきます。

==マイナートラブル==

ピルを服用開始してから
ピルに慣れてくる2、3ヶ月までに
起こることが多い副作用には
① 不正出血
② 吐き気
③ 頭痛
④ 胸がはる
⑤ 下腹部痛
などがあります。

私が担当した患者様の中には、
副作用がない方もいましたし、
最初の1ヶ月だけ軽い副作用で
2ヶ月目以降は問題ない方が
多かった印象です。

ただ、中には
副作用が強くて
日常生活に支障が出てくる方も
いました。

「副作用が心配で・・・」
と言う方も多かったですが、
こればっかりは、
ピルとお体の相性になるので
服用してみないとなんとも
言えませんでした。

もし、服用し始めてから
副作用が強くて
日常生活に支障が出てくるようなら
一度相談しましょう。

ピルを続けるか、中止するか、
種類を変えてみるか
相談できます😊

==心配な副作用==

ピルの副作用の中で、
一番心配な副作用があります。

それは、血栓症 です。

血栓症:
 血管の中に血のかたまり(血栓)ができて
 血管がつまる病気。
 医療機関で早急な対応が必要。

エコノミークラス症候群や
ロングフライト症候群として
聞いたことがある方もいると
思います。
これは、おなじ血栓症になります。

ピルを服用すると、
血液が少しだけ、血をかためる方へ
傾くと言われています。

そのため、
ピルを服用していない人と比べると
少しだけ血栓のリスクが高くなります。

ピルを服用していない人が
血栓を起こさないと言うわけではなく、
年齢、体型、体質、喫煙、既往歴・・・などに
よって血栓リスクは上がっていきます。

妊娠出産はピル以上に
血栓リスクが高いですし、
それ以上に血栓リスクが高いのは、
喫煙です。

タバコを吸っている人は、
ピル服用よりもはるかに
血栓リスクが高いと言われています。

喫煙者に比べたら、
ピルでの血栓リスクは
かなり低いのですが、
ないわけではないので
注意しましょう!

血栓症は、
早期発見早期治療が
とても大切です。

もし、ピル服用中に
以下の症状が出た場合は、
すぐに循環器・脳外科を
受診するようにしてください。

1)足のむくみ、痛み
2)胸が苦しい、痛い
3)息苦しい
4)手足のしびれ
5)頭痛
6)見え方がおかしい、うまく話せない

これらは、
血栓症の初期にみられやすい
症状です。

「おかしいな?」を
そのままにせず、
「おかしいな?」と思ったら、
ピルの服用をすぐに中止して
1)〜3)なら循環器
4)〜6)なら脳外科を
受診して相談しましょう!

ピル服用での血栓症は
統計的にはまれですが、
いつ誰にどこで起こるかわかりません。

初期症状を頭の片隅にでも
置いておいて、
気づけるようにしておきましょう😊

==血栓のリスクが高まるのは?==

タバコ、肥満、脂質異常・・・など
あります。

ピルを服用するなら、
禁煙をしましょう。

体重は、
標準体重を目指しましょう。

脂質異常は、
まず内科に相談しましょう。

他には、
長時間のフライトなどの移動や
デスクワークなどの長時間の同一姿勢は
避けましょう。
2、3時間おきくらいには
歩く、マッサージする、動かすなど
意識するようにしてください。

急激な血圧上昇もリスクが
高まりますので、
定期的に血圧測定をし、
血圧が高いことが続くようなら
内科に相談をお勧めします。

手術前後には
ピル服用禁止期間が
あります。
必ず主治医にピル服用中であることを
伝えましょう。

アルコールは飲んでいただいてOK!
ただし、アルコールと一緒にお水も
しっかり飲んでください。
アルコールだけだと脱水になり、
血栓リスクが高まります。

以上、
ピルの副作用について
血栓症の初期症状、注意事項
などお話ししていきました。

何か一つでも
参考になれば幸いです😊

最後までお読みいただき、
ありがとうございました.。.:*☆

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