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マナーアップと口煩いオヤジ

先日久しぶりに世間の休みとなるお盆に店を休みとして山へ。

単純に人の多い日に山を歩くと、タバコの吸い殻やゴミ・そして登山道以外の箇所を駆け降りる方など「あらまぁ」というものを見かけたもので、お店のWEBやSNSにて「マナーを守って楽しもう」的なことを書かせていただいたところ、お客様から意見をいただきました。

「以前から気になってました」「慣れた方がルールを守っていないことが目立ちます」などと、僕らが「あらまぁ」という事象については不満を感じている方がいらっしゃったようで、改めて店でもマナーの啓蒙活動にも注力しなければなと感じています。

LOCALの店の役割

僕らは山の店ですが、宮崎県には海や山が存在しており、マナー問題や事故などが発生した時に、地域の店は叱られるものです。
海には海のマナーが存在し、山には山のマナーが存在している訳で、その多くは以下のような目的が存在します。

  • 安全のため

  • 環境維持のため

  • 周辺の地域にお住まいの方との良好な関係性

  • 遊ぶ人同士、お互いが気持ちよく楽しむため

僕らの店もやはり、山での事故が起きた時や、著しくマナーの悪い事例などが目立つという時には、ベテランの方々に愛情を持って「おーい、なんとかしろよー」と叱られます。
それが僕らのお客様であるかは関係なく、地域で店を持つというのはそういうことで、極力そうしたトラブルが発生する前や、発生しそうだなという予感があれば色々な情報を発信して注意喚起を促します。

"Leave No Trace"

注意事項などの情報をお伝えする時は、個人の所感で言うことは避けなければならないため、僕らは当該となる地域の行政の方や、国立公園を管理している組織の方などに確認を取った上で、オフィシャルな回答を得るようにしています。

そんな中で、僕らのひとつの指針としているのが"Leave No Trace"というもので、アウトドアを楽しむ上でとても大切な行動指針だと思っています。

こうした行動指針は、僕個人的には"マナー"というよりも"カルチャー"的なものだと感じる面もありますが、海も山も自然や環境に配慮した楽しみ方や考え方というのは、とても興味深く面白いものだと僕は思っています。

だからこそ、僕ら店を営む立場というのは単に"楽しい"という点だけでなく、"ファッション"的なことだけでなく、文化的側面をどうやって上手に伝えられるかは大切なことだと常々意識しています。

海も山も、店に立っている人は業界の方々との付き合いやコミュニケーションを通して「どんなものを大事にすべきか、どんな問題が起きているのか」など、基本的には業界の知識をお客様の立場よりは理解しており、そうした情報を得るために当然、経費も発生します。
そうして、商圏のお客様とのコミュニケーションを通して、より良い楽しみ方や遊び方、地域環境というものを少し考えなければならないと思っていますし、そうした背景があって遠方の方々に「良い地域だ」と思っていただけることは、大事な仕事でもあると思っています。

口煩いオヤジ

先日出かけた山での気づきをWEBサイトに掲載したところ、店の案内人としても活躍されているガイドでもある恩人から「LOCALの店らしい情報だ」と言葉をいただき「お互い口煩いオヤジにならねばですね」なんてやりとりをしていました…

決して"口煩いオヤジ"になりたい訳ではありませんし、口煩いオヤジの店に行きたいという新規のお客様が居るはずもない訳ですが、長く楽しまれている方々が不満を感じていたり「このままじゃ問題が起きるなぁ」と思えば、進んで"口煩いオヤジ"とならねばならない訳です。

そうやって色々と試行錯誤している中で、遠方からわざわざ訪れてくださる方々が最近「良い環境を大事にしようという店だから」「ユーザーとの関係性を大事にしている店だから」と、そんなことを話してくださいます。
そして遠方から訪れてくださる方々と、フィールドに出かけることも増えたのですが、毎回気付かされるのは"マナーの高さ"です。
山を歩いていても、渓谷で釣りをしていても、非常に高いマナー力のある遠方の方々。

今僕が住む宮崎県という場所は、良くも悪くも人が少なく、自然を満喫するには非常に良い場所です。
そんな中で、遠方から訪れてくる方々と一緒に楽しむ度に、僕ら楽しむ人も自然も、もっと良いものになるように成長していかねばなと感じるのでありました。

カッコ良い人は、仕草や習慣もカッコ良いものです。
(あくまでここは個人的所感ですが)

宮崎県という場所が、自然も人も本当に素敵な場所だと、そう言っていただけるようになれば良いのになぁと、僕は宮崎人じゃありませんが、そんなことを思いながらマナーアップについて情報をお客様にお伝えするのであります。

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