Dr. Porsche

とある医師、ポルシェと共に生きる。A doctor, living with a Po…

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とある医師、ポルシェと共に生きる。A doctor, living with a Porsche. twitter.com/DrPorsche3 instagram.com/Dr.Porsche3

マガジン

  • 医師とポルシェ

    クルマ素人の外科医がポルシェについて語る,私見多めのnoteです. よければご一読下さい.

  • ポルシェモデルラインナップの考察

    ポルシェ、モデルごとの考察。

  • ポルシェと雑感

    ポルシェに関する、日々感じる雑感について。

最近の記事

ポルシェ電動化への道程 vol.1

911のハイブリッド化が噂されて久しい。 噂の域を出ないが、そう遠くない未来に実現されるのは間違いないであろう。 ポルシェは、2025年には製造販売車の5割以上の電動化を発表している。911もその例外ではあるまい。 電動化の過程において、911に手を付けるのが最後になろうことは想像に難くない。その前に、ポルシェにはやるべきことが山ほど控えているからである。 世界初のハイブリッド車はポルシェ製 この御仁、そうポルシェの創業者、ポルシェ博士ことフェルディナント・ポルシェ氏(

    • 718、その本質に迫る

      718と聞いて、貴方は何を思い浮かべるだろうか。 現行のボクスター・ケイマンだろう? 確かにその通り、正解である。 しかし、ポルシェが718に賭ける思いは、それだけに止まらないように感じる。 ボクスター・ケイマンは、ポルシェの『優等生』ボクスター・ケイマンはポルシェ市販モデルの中で唯一ミッドシップ・レイアウトを担うモデルであり、カブリオレがボクスター、クーペがケイマンである。 ポルシェ初の市販ミッドシップ・カーは、1969年にまで遡る。 モデル名は『914』(写真は以下

      • 嗚呼、スペックよ何処へ行く 60年の時を超えて

        本日は雑感を。 スペックは、日々進化するポルシェに限らず、各自動車メーカーは厳しい環境基準に晒されながらも、自社車両のスペックを日々向上させている。 ひと世代前のクルマを、振り返ってみよう。 こと911に関して言うと、今から10年前 (2009年) は997後期が現役。 当時は、NAと言えばNA、ターボと言えばターボの時代。こんなこと言うと、当時の人にはキョトンとされるかも知れない。今やベースグレードからターボを搭載する時代である。 997後期のベースグレード、いわゆる

        • ポルシェにおけるGTSモデルの系譜を追う vol.3

          GTSの系譜を追う,このシリーズ. 今回は最終回. (画像は718ケイマンGTS,AUTOCAR JAPANより) 実質最上級モデルである,981型/982型718GTSポルシェのラインナップにおいて,いわゆる正統派スポーツカーの様を定するのは,言わずもがな,ミッドシップ・後輪駆動(MR)レイアウトを取るボクスター・ケイマンである. 2014年に追加されたこの2モデル,981型ボクスターGTS/ケイマンGTSは,他モデルのGTS同様に,豊富な標準装備とロー・ダウンされた専用

        ポルシェ電動化への道程 vol.1

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        • ポルシェモデルラインナップの考察
          7本
        • 医師とポルシェ
          11本
        • ポルシェと雑感
          3本

        記事

          ポルシェにおけるGTSモデルの系譜を追う vol.2

          GTS,その冠は,全てのPorsche Enthusiastたちの心を昂らせる. (トップ画像参照は991タルガ4GTS,Porsche Japan HPより引用) 991へのGTSの設定は997から911にGTSの名を冠したモデルが生まれたのは,2010年9月にパリモーターショーで発表された997カレラGTS. 3.8L自然吸気エンジンは408ps/42.8kgmを発揮し,カレラ4のワイドボディを採用しながらも後輪駆動である点は,4WDである997ターボと一線を画す. す

          ポルシェにおけるGTSモデルの系譜を追う vol.2

          ポルシェにおけるGTSモデルの系譜を追う vol.1

          GTSラインナップは,ポルシェブランドにおけるひとつの『突出した個性』GTSラインナップは,今や既に,ポルシェブランド全体におけるひとつのIdentityとなっている. (トップ画像参照:https://www.porsche.com/japan/jp/models/911/911-gts-models/) GTは,Gran Tourismo/Grand Tourerの略. 元来は,長距離移動を難なくこなす高性能・高居住性を誇る車種のことを表したが,近年はレースにも参加する

          ポルシェにおけるGTSモデルの系譜を追う vol.1

          911の歴史を辿る -996 vol.2 前期型②-

          996.1 (前期型)は,993からどう進化したのか. 993と996.1,共にベースグレードを比較する. まずは,スペックから. <993> エンジン:空冷 水平対向6気筒 SOHC 3,600cc トランスミッション:6MT/4Tip-S 最高出力:285ps/6,100rpm 最大トルク:34.7kgm/5,250rpm 全長/全幅/全高:4,245mm/1,730mm/1,300mm ホイールベース:2,270mm 車重:1,370kg <996.1> エンジン:

          911の歴史を辿る -996 vol.2 前期型②-

          991の歴史を辿る -996 vol.1 前期型①-

          911の歴史を振り返る、このシリーズ。 初回の本日は、996を取り上げたい。 なぜ、初回に996を取り上げたか。 背景には、個人的な思いがある。 996を語ることは、911の歴史を語る上で、避けては通れないと考えている。周知の事実であるが、911はこの996というモデルをもって、歴史上最も大きな変革を遂げる。 そう、エンジンの水冷化である。 何かと批判の対象となりがちなモデルであるが、時代の変革の波を一手に担い、自らを悪役に貶めることで、輝かしい911の未来を救った立役者

          991の歴史を辿る -996 vol.1 前期型①-

          カイエン乗り,911に思いを馳せる

          カイエンは,とても良いクルマだ. 初めて買った車は,メルセデスG55 AMG,NA最終モデル(2003年式). 10年落ちくらいだったと思う. NAの良さなんてひとつもわからず,わずか一年くらいで手放してしまった. 乗り心地はバスのよう,足回りはバネサスで硬く,雨の高速道路を走った際にはフロントガラスに吹き付ける大粒の雨が心細く,途中で高速を降りてしまった. 完全に車に乗られた良い例. 本当に,クルマに申し訳ないことをした. 数年後,改めて車を選ぶ機会に恵まれた. 正直,

          カイエン乗り,911に思いを馳せる

          僕とポルシェ

          30代、医師。 ポルシェを知ったのは、いつだろうか。 車について意識し始めたのは、大学生の頃。2000年代前半だろうか。 実家にあった2代目プリウスで、憧れの車のお尻を見つけては、追いかけ回したものである。 SLRマクラーレン、430、ガヤルド、メルセデスAMG… 僕の世代では、ボンドはピアース・ブロスナンではなく、ダニエル・クレイグである。ボンドカーはV12ヴァンキッシュではなく、DBSである。こんなこと言うと諸先輩方に怒られそうだが。。 当時はSUVが街に増え出し

          僕とポルシェ

          医師とポルシェ

          医師とポルシェ、なんだか良いイメージがない。 気のせいだろうか。 「医師」「ポルシェ」で検索すると、 事故やあおり運転などと言った記事ばかり。 「お車、何乗っておられるんですか?」 なんて問いかけに、 ポルシェです、とは、正直ちょっと言いにくい。 僻まれてるんじゃ?なんて、考えすぎだろうか。 医師イコールお金持ち、ではない。 新型のポルシェになんぞ乗ろうと思えば、生活はかなりせせこましいものとなる。 ポルシェに乗るために大切なのは、ポルシェに乗りたいという強い気持ちで

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