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カイエン乗り,911に思いを馳せる

カイエンは,とても良いクルマだ.

初めて買った車は,メルセデスG55 AMG,NA最終モデル(2003年式).
10年落ちくらいだったと思う.
NAの良さなんてひとつもわからず,わずか一年くらいで手放してしまった.
乗り心地はバスのよう,足回りはバネサスで硬く,雨の高速道路を走った際にはフロントガラスに吹き付ける大粒の雨が心細く,途中で高速を降りてしまった.
完全に車に乗られた良い例.
本当に,クルマに申し訳ないことをした.

数年後,改めて車を選ぶ機会に恵まれた.
正直,フルサイズSUVナンテ,なんて思っていた.
Q5やGLK350,X3あたりが候補だったかしら.
当時,欧州の御仁には,余裕のあるステーションワゴンが流行. A6アバントも,疾そうだナ.でも新車価格はチョット高いナ..

考えた挙句,
やっぱGLKカナ,,左ハンドルしかないけど,なんて考えていたら,
いつもお世話になっているAuto Galleryに,低走行で状態の良い白の955を発見.
当時は957が現行.
正直,少し古さは感じたが,乗ってみると意外!
車体の大きさをほとんど意識させない.
V6 3.2L NA 184kw(250ps) 310Nmのエンジンも,街乗りには十分.
野太さにはやや欠けるエグゾーストノートも,うるさすぎず悪くはない.
走りは筋肉質だが,少し硬めのステアリングが,狙った角度で車を曲げてくれる.
G55AMGの苦い記憶なんて,どこかに飛んで行ってしまった.

こうしてカイエンに魅せられ,早や3台目.
カイエンは,非常に良いクルマだ.
SUVとしてのスポーツ性では,今や弟分のマカンに完全に下克上を喰らっている.ただ,カイエン乗りは,マカンにはない良さを知っている.
僕がカイエンを選ぶ理由は,その存在が醸し出す余裕,だろうか.

今までカイエンを乗り継いできて思うこと,それは
「ポルシェのDNAとは何ぞや,と,突き詰めた結果,
答えはやはり911にあるんだろうな」ということ.

カイエンに乗り続けることを否定するわけではい.自然とその興味が,911に移行し始める.
単に乗ってみたい,という好奇心というか,ポルシェを自分なりに理解したい,という好奇心というか.恐らく,どちらも正解であろう.
まるで,そろそろ911を選ぶタイミングだよと,ポルシェが教えてくれているような,そんな感覚.

以前に一年ほど,911 (997.2)に乗っていた.
詳しくは機会を改めるが,カイエンとは全く違う「生き物」に,感動を覚えた.
しかし,MR(ボクスターやケイマン)と走りを比較したことはない.
RRとAWSを比較したこともない.
そもそもサーキット走行をしないと,上っ面の理解になるだろう,と思う.

ただ,やっぱり911が良いナ,なんて思う訳である.
最初は,食わず嫌いでもイイや.
いずれMRと乗り比べたくなるだろう.
振り返れば,911を所有した一年間は,ポルシェのDNAとやらが存在するのなら,それについて考えを巡らせる良いきっかけとなった.

ポルシェが好きだ.
911が好きで,何が悪い.

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