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瞬間英作文は嘘。暗唱が真実。

瞬間英作文という学習法はキャッチーです。今日はこの学習法に対して、徹底的に深掘りしてまいります。

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さて、本日のテーマは「瞬間英作文」です。タイトルでかなり強気なことを書きましたが、その点を掘り下げていければと思っております。

👓この note を書いているぽるぽるのプロフィール👓
・講師(東京海洋大学/市進予備校/天狼院書店)
・著書(TOEIC TEST 戦略特急/毎日の英単語)
・国内独学・留学なしで TOEIC 990点満点・英検1級

👓瞬間英作文とは何か?

瞬間英作文という言葉にどんなイメージをお持ちですか? 日本人の頭の中で出てきた「日本語」が、瞬間的に「英語」に訳されている印象を受けますよね。だからこそ、瞬間英作文という言葉が流行ったのだと思います。

もともとはこの本『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』が火付け役でしょうか。

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

簡単な、基本的な文法が入った英文がサッと取り出せるかどうか、という観点ですね。このトレーニングをちょっと深掘りしてみます。

英作文をするのは最初だけ

例えば、「これはペンです」と英語で言いたい時、

❶This is .... を使う
❷「ペン=a pen」だ
❸This is a pen. で完成!

というような頭の中の流れになるのでしょうか。確かに、これでは英作文をしています。英語を作る思考回路を作っている段階なのでしょう。基礎文法を叩き込むという意味で、この時間は必要だと思います。

でも、この note をお読みの多くの方が「それくらいだったら、英作文せずとも言える」のではないでしょうか。これはなぜでしょうか? 瞬間英作文という英語を作ることは一切していませんよね。

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おそらく中学一年生のときに出会うこの英文は、最初は文法を知って、単語を知って、英作文をしていたと思います。ですが、自分の頭の中に英語がストックされると、その英語が日本語を介さずに言えるようになる段階が来るのです。

会話で英作文をしている暇はない

何かを話すときに作文をしている感覚はありません。日本語で「主語がこれで」と考えてはいませんよね。でも、英語で何かを言おうとすると、頭の中で英作文をしている感覚になります。

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ぼくがスピーキング力アップの学習を始めたとき、どのように進んでいけばいいのかがまったく検討もつきませんでした。「話すしかないだろう」くらいに思っていたところです。

そこで出会ったのが暗唱。ぼくは瞬間英作文という学習法に接したことはなく、気づけば暗唱をするのが普通になっていました。自分の頭の中にストックされている英語をそのまま取り出す感覚です。その英語の組み合わせなので、作文をしている瞬間はあるはず。でも、きっちりと組み立てるわけではないですね。

瞬間英作文≠短文暗唱

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いろいろと調べていると、先ほど挙げた瞬間英作文の本の著者の方が「瞬間英作文=短文暗唱」と述べているということを発見しました。本当でしょうか。いろんなパーツを組み合わせる作文と、ストックを溜めていく暗唱はまったく違うように感じています。

著者の森沢先生は「瞬時にアクセスできる長期記憶としてストックする必要がある」と『英語上達完全マップ』の中でおっしゃっています。これって暗唱ですよね。

勝手な推測ですが、暗唱と聞くと「難しそう」というイメージを受けるからこそ、新しいキャッチーな言葉「瞬間英作文」を生み出したのではないでしょうか。

でも、この言葉の違いが誤解を生んでいるのは確かです。だからこそ、自分のやっていることが何に対して効果があるのかを明確にして、学習を進めたいものです。文法を染み込ませる段階なのか。いろんなバリエーションをストックしていくのか。

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